中学入試で最多出題(2019年度) 短歌を通して自分らしさを見つける物語『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』
今読むべき中学受験出題作品を厳選してご紹介! 今回は、2019年度入試で最多出題数を誇る物語文をご紹介します。
【中学受験】に役立つ「親子で読みたい物語」8選 2020年度入試で最多出題数を誇る王道作品〜最新出題まで中学受験の入試問題で必ず出題される「物語文」。
今回の記事では、2019年度の最多出題作品として数多くの学校で出題された作品をご紹介!
さらに大手中学受験塾で受験指導などを担当し、1000人超の子どもと関わったライターによる【出題ポイント】も公開します。
2019年度入試で最多出題数を誇った作品とは、一体どんな物語なのでしょうか?
短歌を通して自分らしさを見つけるさわやかな友情物語!
作品名:『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』
著者:こまつあやこ
出題校:海城中学校、早稲田実業学校中等部、栄光学園中学校など、多数出題。
【あらすじ】
タイトルは、マレーシア語で「五七五七七」という意味。
中2の9月に、マレーシアからの帰国子女になった沙弥は、日本の中学に順応しようと四苦八苦。ある日、沙弥は延滞本の督促をしてまわる3年の「督促女王」に呼び出されて「今からギンコウついてきて」と言われ、まさか銀行強盗? と驚くがそれは短歌の吟行のことだった。
短歌など詠んだことのない沙弥は戸惑う。しかし、でたらめにマレーシア語を織り交ぜた短歌を詠んでみると……。
【出題ポイント】
本作は中学2年生の少女が主人公の物語文です。「短歌」という日本の文化が題材となっている点や、マレーシアと日本の学校の違いなど中学受験の題材として好まれやすい作品となっており、2019年度の最多出題作品として多くの学校で出題されました。
また、本作は第58回講談社児童文学新人賞を受賞しています。
「中学受験のための読書」をはじめてみよう!
中学受験は知識や学力だけでなく、考える力や表現力、物事を多角的に見る力が求められます。そのため、本を読むことで、楽しみながら中学受験につながる一歩を作ることができます。
今回ご紹介した『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で、ぜひ中学受験につながる読書をはじめてみてくださいね!