日本での学習を手助け 磯子区の根岸・洋光台の2地区で活動する「多文化共生スポット ワールドキッズ」
横浜市内で暮らす外国籍の人口が年々増加する中、外国につながる小中学生の学習支活動が磯子区で約8年に渡って続けられている。
「多文化共生スポットワールドキッズ」は、根岸中学校コミュニティハウスと洋光台地域ケアプラザで週に1度勉強会を開いている団体。夏休み期間にも「サマースクール・宿題会」を企画し、外国から日本にやってきた子どもたちを中心に学習をサポートしている。長年の活動を称えられ、今年5月には国際社会奉仕団体の横浜キワニスクラブから「キワニス社会公益賞」を贈られた。
参加する子どもたちは中国やフィリピン、ミャンマー、スリランカなどから来日。現在は2会場合わせて約50人が参加し、学校の宿題や受験勉強など各自の希望に応じた学習に取り組む。
サポート役を担うのは、ボランティアで集まるスタッフたち。勉強の疑問に答えることはもちろん、季節に合わせたイベントなども企画し、母国を離れて生活する子どもたちが気軽に立ち寄れる居場所を目指して活動を続けてきた。「言葉が分からないと学校で理解してもらえず、苦しい思いをする子もいる。ここに来れば仲間がいると思える場になれば」と同団体の王広子代表=人物風土記で紹介。子どもたちの未来のために活動を続けていく。