知らないと怖い「闇バイト」の見極め方“2つのポイント”「子どもと一緒に確認しよう」
闇バイトに応募し犯罪に加担する若者が逮捕されるニュースをよく目にします。闇バイトではSNSやインターネットを巧みに利用していることもあり、SNSが身近にある現代の子どもたちにとって、危険が身近に潜んでいる可能性は否定できません。今回は、大切な我が子を守るために親として何ができるのか学んでいきます。
SNSに忍び寄る闇バイトの影
株式会社エルテス、経営企画部部長代理の奥村さん(2018年に株式会社エルテスに入社。エルテスでは、マーケティング業務に従事。デジタルリスクラボの立ち上げ、運営、執筆などを行う。グループ会社では、凶悪な強盗事件から守る緊急防犯パックサービスも提供している。)によると、「SNSには、自分と似た価値観のユーザーをフォローすることで、同じようなニュースや情報ばかりを目にするエコチェーンバーや、ユーザーの好みを学習したアルゴリズムによって好む情報ばかりが選択されるフィルターバブルという情報の偏りのリスクがあります。
触れる情報の変化が偏った考え方に繋がります。高額バイトの情報がタイムラインに当たり前に表示されるような状況に陥っている時点で、まず一度立ち止まっていただくことを推奨します。」
知っておきたい闇バイトの特徴2つとは
ここからは前回の記事と同じく警視庁のデータを元に闇バイトの特徴について学んでいきます。
闇バイトには以下の2つの大きな特徴があります。
1. 簡単に大金を稼げることをほのめかす
闇バイトの特徴は、「高額」「即日現金」「高額即金」「ホワイト案件」「副業」「ハンドキャリー」「書類を受け取るだけ」「行動確認・現地調査」などの言葉を強調しているという特徴があります。楽に大金を稼げるアルバイトは存在しません。これらのことをほのめかす情報には注意しましょう。
2. 匿名性の高いアプリを使う
闇バイトでは、申し込むときにシグナルやテレグラムといった匿名性の高いアプリのインストールが求められる傾向にあります。
参考:警視庁・BAN 闇バイト、警察庁安全企画課・犯罪実行者募集情報の特徴
怪しいと思ったら、すぐに相談を!
闇バイトかもと思ったら、すぐに友人や家族、警察など第三者に相談しましょう。
闇バイトに”1回だけ”は通用しません。「必要なお金が貯まるまで」「1回だけなら大丈夫」などと一人で判断することはとても危険です。
参考:警察庁・いわゆる「闇バイト」の危険性について
さいごに
SNSの情報に偏らず、客観的な視点を持つ努力を
奥村さん「SNSを利用するときはその情報が本当に正しい情報か、また一部を切り取っただけの偏りがある情報かもしれないという視点を持つようにしましょう。自分自身の人生を左右する意思決定をするときに、SNSだけの情報で判断することはおすすめしません。必ず他のメディアや周囲の人に確認し、客観的な視点を自分自身に取り戻す行為を取るようにしましょう。」
Mitomi/ライター