釣りをしない女性に120個のルアーを見せてみた 一番人気はピンク色が入った小さなエギ
LGBTQとか何とか言うけれど、やっぱり男女にはそれぞれの好みってもんがあるよな、なんて思ってしまう時代遅れな筆者である。実際、釣り道具に関することで訊いてみても、「女性らしい回答」(いやな意味じゃないですよ)が返ってきて、ほっこりした。今回は友人の女性に聞いてみた好きなリールとルアーの好みについて、紹介したい。男性のみなさんも、女性を釣りに誘うときの参考にしてほしい。
20歳のSさんに聞く好きなリール
先日に20歳になったばかりの若い若いSさんに、3台のリールを見せてみた。18カルディア、19ヴァンキッシュ、23レガリスだ。1000番、1000番、2500番の番手で、大きさで回答に違いが出るとは思いにくい。単にデザインの面である。
選ばれたのは19ヴァンキッシュでした。私の第一線のリールでもあり、ちょっと嬉しい気持ち。理由を聞いてみると、「軽いし、巻いたときのさらさらした感じが好き」と、わりとリール通がこだわる巻きフィーリングについても言及してきた。
ちなみに別の女性、21歳のAさんの回答は、18カルディアだ。私が個人的にプチカスタムしているハンドルノブのコルクが気に入ったらしい。
当初自分の予想では、Sさんも同様にカルディアではないかと思っていたが、実用性まで見られてハイエンドモデルのヴァンキッシュが選ばれたのは、さすが高級リールといったところか。
ルアーをいろいろ見せてみた
続けて、「また見た目で選んでね」と言って、私が持っている大量のルアーを見せてみた。メインはアジとメバル用のプラグだが、シーバス用や、メタルジグ、エギなども混じる。ワームは引かれる可能性があるので、今回も控えた。さて、120個ほどあるルアーの中から選ばれたのは、1.8号のエギである。
ピンクタイガーみたいなカラーだ。「このルアーって何するの?」と聞かれたので、アオリイカを釣るためのものだと答える。見た目が特異で目を引くものがあるからか、エギのケースを開けたところで「おお」と小さな歓声まで洩らしていた。まるでSさん、エギングで釣られちゃった、みたいな感じ。
ちなみにもう1カラー、メバルロッドでも操作できる1.5号エギがあるのだが、「白が多いほうがかわいい」という理由でこちらが選ばれた。このへんは男女とも同じ。自分の好きなカラーになるらしい。
女性エギンガーが多いのはエギの魅力?
筆者はあまりエギングをしない。そもそも自分と気性が合わない釣りだからだが、それはさておき、エギというルアーの独自性は、確かに見慣れていない者からすれば「面白い形だな」と思うものなのかもしれない。そういえば、あっちこっちで見かける女性アングラーにも、かなりエギングをしている人が多い気がする。秋の一時期は、ライトゲームアングラーよりもよく見かける。
それもエギの見た目のインパクト、「かわいさ」ゆえ、だろうか?
女性を釣りに誘うなら、エギングがいいかもしれない、なんて。
見かけから入ると良いかも
釣りといえば十年一日「男の世界」、中でも「おっちゃんの世界」という見方も根強い。今でこそテレビや動画の影響で、女性アングラーも増えてきたが、それでもまだまだ男女差は9.5:0.5くらいだ。
もしこの記事を読んでいる釣りに興味をお持ちの方がいたら、ぜひ「男の世界」なんてステレオタイプは捨てて、釣りの世界に入ってみてください。その際、見かけから入るというのも、大いにアリだ。
釣具店でルアーや仕掛けをザーッと眺めてみて、スタッフさんに使い方を聞いてみて、そこからタックルを揃えていく。ウェアだって山ガールみたいにかわいいものを揃えてみるといい。何をやるにも好みを優先させるのは大事なことで、釣りも対象魚や、使うルアーの好きずきから選んでみるといいだろう。
<井上海生/TSURINEWSライター>