アットホームな古民家の定食屋さん 山口市「古民家キッチン もふもふ」
ゆったりと足をのばして、くつろぎの時間を過ごしながらおいしいご飯をいただける…。
まるで田舎の実家に帰ってきたかのようにアットホームな時間を過ごせる、今回はそんなお店を紹介します。
古民家をリノベーションしたお店
今回訪れたのは、山口市小鯖地区にある「古民家キッチン もふもふ」(山口県山口市上小鯖469)です。山口市と防府市の中間、県道21号山口防府線すぐ近くに位置し、山と緑に囲まれた自然豊かな場所にあります。
お店は、築70年の古民家をオーナーの手でリノベーション。2021年にオープンしました。
お店のインスタグラムには、人が住んでいなかった状態の古民家が、お店として生まれ変わるまでの過程が記録されています。
荒れ果てた庭もオーナー自ら剪定し、手入れされていきました。
この古民家をお店として再生させる際、オーナーが大切にしたのは「実際に住んでいるイメージ」だそう。「お店らしく」「レストランらしく」とおしゃれに作ることよりも、実生活に近い、身近にある家を想定してリノベーションしたそうです。
お店は、靴を脱いで上がるスタイル。まるで実家に帰ってきたような懐かしさが感じられますよね。
土間の部分には、ハンドメイド作家さんの作品が陳列されており、販売スペースになっています。手作りのアクセサリーや布小物、食器などが並んでいますので、お店に入る前や食べ終わって変える前に立ち止まってはいかがですか。
猫もくつろぐ!? ほっこり落ち着く店内
店内は、座敷が並ぶ畳のスペースと、テーブル席のあるフローリングのスペースに分かれています。
広々と開放感のある店内は、大きな窓から日の光が射し込み、明るく落ち着いた空間です。
「もふもふ」という店名からも推測できるように!?オーナーは猫がお好き。
店内には猫の小物やぬいぐるみがいたるところに飾られています。ずらっと並べられた猫ちゃんを見ているだけでほっこりした気持ちになりますね。
ちなみに「もふもふ」は、猫がふみふみと足踏みする様子を指している言葉なのだそう。リラックス感あるネーミングが素敵です!
やさしい味わいのランチ&カフェ
「古民家キッチン もふもふ」のイートインメニューは、11:30~14:00のランチと11:30~16:00のカフェに分かれています。
ランチは「もふもふランチ(ドリンクセット)」(1,480円)と、「もふもふオールランチ(ドリンク、デザートセット)」(1,970円)の2種類。そのほか、期間限定のメニューや、お肉とお魚が一度に楽しめる「ハーフ&ハーフランチ」(税込1,970円)もあります。
この日は、「ハーフ&ハーフランチ」を注文。
ハーフ&ハーフランチ 1,970円
お肉とお魚のボリュームたっぷりのおかずに、小鉢やお味噌汁、茶わん蒸しに小さなスイーツまで添えられた、大満足のメニューです。食材は、山口県産のものをできるだけ使用し、地産地消を心がけているとのこと。お米は阿東米を使用しています。
箸置きにもかわいらしい猫ちゃんがいました。
お肉料理は、手羽先の唐揚げでがつんと! サラダはねぎ塩ドレッシングでさっぱりといただけます。
お魚料理は、地魚の味噌煮です。一緒に炊いた野菜も優しい味付けで、ごはんが進みます。
品数が豊富で、女性はもちろん、男性にもおすすめですよ。
「ハーフ&ハーフランチ」は、ドリンクとデザートつき。ドリンクとデザートはカフェメニューから選べます。
今回はホットコーヒーとチーズケーキを選びました。ひと口大のフルーツが添えられたチーズケーキは、なめらかで濃厚な味わいでした。ホットコーヒーとも相性抜群!
訪れたのは平日の遅めのお昼だったのですが、店内は女性のお客を中心にとても賑わっていました。お仕事の昼休みに、休日に友人とランチに、ご夫婦で、など、ゆったり過ごせる雰囲気が人気の秘密なのかもしれません。
地域の人々の交流の場に
「古民家キッチン もふもふ」は、隣の納屋でハンドメイド作品の展示や販売もしています。
「地域の作家さんに展示してもらい、近所に住む人たちとの交流になれば」という思いでされているそう。
また、犬猫の譲渡会などの活動も支援しているのだとか。
「古民家の再生、そして地域の活性化につながれば」と、オーナーの村野さん。
「全国的に古民家の空き家が問題になっている中、山口の古民家に住みたい、と思ってもらえる橋渡しの役割をしたい」という思いでお店を始められたそうです。
地域の人たちとの温かい交流を感じられる「古民家キッチン もふもふ」、ぜひ一度訪れてみてくださいね。