【2025年版】おいしい紅葉おやつ6選。見るだけじゃもったいない、秋のご褒美
味わい深い景色を満喫したあとは、お土産を選ぶのも“紅葉狩り”をテーマにしてテンションを上げよう。美しい秋の風景を思い起こしながらいただきたい、各地の名作紅葉をご賞味あれ。
広島の代名詞ともいえる紅葉おやつ『にしき堂』の錦もみじ【広島県広島市】
しっとりと焼き上げたカステラ生地に、さまざまなフィリングが入った定番商品。日浦山の麓にある広島県海田町(かいたちょう)の製餡工場で、その土地の良質な水と北海道産小豆でこしらえたこしあんも味わい深い。定番6種類を詰め合わせた錦もみじがおすすめ。
にしき堂 広島・光町本店
☎082-262-3131
9:00~18:00、無休
広島県広島市東区光町1-13-23
山陽新幹線広島駅から徒歩5分
https://www.nisikido.co.jp/
もみじ饅頭はここで生まれた!? 紅葉谷公園
秋になると約700本ものカエデが色づく、広島きっての見どころの一つ。何を隠そう、もみじ饅頭のルーツはここにある。明治時代後期、紅葉谷にある旅館『岩惣(いわそう)』の女将から依頼を受けた和菓子職人・高津常助が、宿泊客への土産として「紅葉形焼饅頭」を作ったのが始まり。園内を散策し、真っ赤に染まる紅葉に見とれたあとは、紅葉をモチーフにしたおやつを頬張り、うっとりしたい。
紅葉の見頃:11月中~下旬
紅葉谷(もみじだに)公園
☎0829-44-2011(宮島観光協会)
広島県廿日市市宮島町紅葉谷公園
JR山陽本線宮島口駅下車、徒歩5分の宮島口から船10分の宮島下船、徒歩19分
はかなくも美しい秋の景色を表現『IRODORI』の紅葉 琥珀糖【京都府京都市】
歯ざわりや透明度にこだわり、糖度を調整しつつ炊き上げた琥珀(こはく)糖のきれいなグラデーションが目を引く。砂糖と寒天のあっさりとしたやさしい甘みが、口の中でじわり。京都の紅葉は古くから和歌などにも詠まれていて、名所も多い。
鶴屋𠮷信 IRODORI
☎075-574-7627
10:00~20:00(土・日曜・祝日は9:30~20:30)、無休
京都府京都市下京区東塩小路町8-3 JR京都駅八条口1Fアスティロード内
東海道新幹線京都駅下車すぐ
https://irodori-tsuruyayoshinobu.jp/
秋の登頂記念に手に入れたい『有喜堂』の高尾せんべい【東京都八王子市】
店名は東京都八王子市の髙尾山薬王院有喜寺(ゆうきじ)に由来。参詣者が供物を調達する店として明治30年代に創業し、登山客の土産にもなる高尾せんべいを初代店主が考案した。白胡麻の穏やかな甘みが心に残る瓦せんべい。
有喜堂 本店
☎0426-61-0048
9:00~17:00(天候により変動あり)、無休
東京都八王子市高尾町2474
京王高尾線高尾山口駅から徒歩5分
Instagram:@yukidouhonten_official
こんがりとした見た目も愛らしい『kaedenoki』のメープルもみじフォンダンタルト&メープルもみじフィナンシェ【広島県広島市】
メープルもみじフォンダンタルトは、中のチョコレートが2層仕立て。メープル風味の焼きチョコをかじると、とろりとしたホワイトチョコクリームが現れる。メープルもみじフィナンシェは外サクッ、中しっとり。
kaedenoki 広島駅ekie店
☎082-263-9141
8:00~21:00、不定休
広島県広島市南区松原町1-2 JR広島駅ekie内
山陽新幹線広島駅から徒歩2分
https://www.sunyell.co.jp/
幻想的な眺めを投影した一品『美濃忠』の紅葉羊羹【愛知県名古屋市】
紅色と黄色に染めた練羊羹(ようかん)に錦玉製の紅葉を並べ、紅葉狩りの美しい情景を表現。紅色には少し黒糖と小豆の黒羊羹を加え、深みを出している。甘みがあるため抹茶はもちろん、緑茶、ブラックコーヒーとも相性がいい。
美濃忠(みのちゅう) 本店
☎052-231-3904
9:00~18:00、無休
愛知県名古屋市中区丸の内1-5-31
地下鉄鶴舞線丸の内駅から徒歩3分
https://minochu.jp/
ホンモノのもみじをいただきます!『久國紅仙堂』のもみじの天ぷら【大阪府箕面市】
阪急箕面(みのお)駅を出ると目に入る「紅葉の天ぷら」の文字。言い伝えによると約1300年前、箕面山で修行に励む修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が旅人に振る舞ったのが始まりとされる名物。パリッとして、食べ進めると鼻先に甘く香ばしい匂いがふわり。
久國紅仙堂(ひさくにこうせんどう)
☎072-721-2747
9:00~17:00、木休
大阪府箕面市箕面1-1-40
阪急箕面線箕面駅から徒歩1分
https://www.hisakuni.net/
取材・文=信藤舞子
『旅の手帖』2025年10月号より
この記事に関連する書籍
旅の手帖 2025年10月号
今年こそ“極上の紅葉”に出会いたい。名所を満喫する裏ワザから穴場まで、絶景スポットを厳選してご紹介。温泉やグルメもあわせて、楽しみも多彩な秋の紅葉旅に案内します。特集2は、観光で訪れた地での小さな山を歩く旅へ。