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森の豊かな自然の中で愛犬と共に暮らす。八ヶ岳で始まる新たな生活【地方移住者ストーリーvol.5(長野県諏訪郡富士見町)】

田舎暮らしの本

森の豊かな自然の中で愛犬と共に暮らす。八ヶ岳で始まる新たな生活【地方移住者ストーリーvol.5(長野県諏訪郡富士見町)】

都会の喧騒を離れ、美しい自然に囲まれながら、趣味や住まい、大切な人との時間の充実にこだわった田舎暮らしをスタートする人が増えています。本連載では、都会から地方へ移住し、Instagramで移住後の田舎暮らしを発信している方々に、移住のきっかけや移住後のリアルな暮らしについてインタビュー。第五回は、東京都から長野県諏訪郡富士見町に移住し、美しい森の中での愛犬2匹との暮らしを発信する吉野真紀夫さんにお話を伺いました。

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【 吉野 真紀夫さん】
2023年12月に東京都多摩市から長野県諏訪郡富士見町に移住。八ヶ岳の中古物件をリノベーションし、愛犬2匹と共に森暮らしをスタート。当初は東京との二拠点生活だったものの、八ヶ岳での豊かな時間に触れたことで完全移住を決意し、東京の会社を辞め八ヶ岳で起業。「犬と森暮らし研究所」を立ち上げ、屋外領域での体験設計や、ペット関連のサポート・開発事業を行っています。Instagramでは、愛犬との森での日常や「犬と森暮らし研究所」の活動内容について発信しています。

吉野 真紀夫さん Instagram @makio53 (愛犬との森での日常を発信)
「犬と森暮らし研究所」Instagram @inutomorikurashi

約半年で完全移住と起業を決意。豊かな時間が流れる八ヶ岳のあるまち、長野県諏訪郡富士見町

――東京からの移住先に長野県の富士見町を選んだのはなぜだったのでしょうか?

「当時働いていた勤務先がリモートが中心だったので、この働き方なら二拠点生活が可能だと、まずは東京の住まいをベースにしながらの二拠点先として、場所を探しはじめたんです。そこで頭に浮かんだのが八ヶ岳エリアでした。
これまでの数十年で、愛犬と一緒に全国各地を訪れて、犬連れキャンプやアウトドアを楽しんできたのですが、中でも八ヶ岳エリアにはよく足を運んでいたんです。二拠点が前提だったので、八ヶ岳エリアの中でも豊かな自然に囲まれながら東京からのアクセスが良い、八ヶ岳南麓〜西麓エリアに絞って物件を探しました」

毎年9月下旬〜10月下旬の早朝に運行される入笠山プレミアム雲海ゴンドラに乗って、富士見パノラマリゾートから見る雲海。八ヶ岳を背景に雲海と共に黄金色に染まったご来光と富士山は最高です(吉野さん)

―― はじめは二拠点生活だったのですね。

「はい。ですが、二拠点生活を始めて半年で完全移住を決めました。愛犬と暮らす我が家にとって、八ヶ岳の自然に囲まれながら愛犬たちと過ごす時間が、想像していた以上に豊かで。限られた時間ではもったいない、もっとこの環境をベースに生活を満喫したい、とすぐに思ったんです。

そこで都内の仕事を辞めて完全移住。八ヶ岳で起業して、夫婦+愛犬2匹で森暮らしをスタートさせました」 

――わずか半年で大きな決断をされたのですね! 吉野さんをそこまで虜にした富士見町の魅力を教えてください。

「八ヶ岳の豊かな森に囲まれていて、気軽に行ける距離に自然豊かなフィールドがたくさんあることです。愛犬2匹を連れて、川遊びやトレッキングを楽しんでいます。犬の同伴OKのカフェや施設も多いんですよ」

―― 愛犬家にとっての魅力が多いまちなんですね!

「毎日朝夕、愛犬2匹と行く散歩の質も大きく変わりました。以前はアスファルトの道を人や自転車を避けながら散歩していたことも多かったのですが、こっちに来てからは、森の中で、四季を感じながら散歩ができる。我々夫婦にとっても犬達にとっても、ほかに代えがたい移住のメリットです」

「散歩中に、リスや鹿に遭遇することもあるんですよ」

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―― ほかにはどんなときに「移住して良かった」と感じますか?

「標高1,230mの森の中にある約1,600㎡の敷地の中古物件を購入して、リノベーションしながら住んでいるんですが、身近になった八ヶ岳の自然環境の中で、家庭菜園をしたり、動植物の生態を調べたりしながら生活していると、我々も多様な生態系のひとつなんだなと気付くことができるんです。標高や気候、周辺の動植物の環境を考慮して菜園づくりや薪割り、DIYをしながら、失敗と成功を繰り返して、日々自然から学んでいる感覚があります」

家庭菜園実証実験1年目の収穫野菜。寒暖差や鹿への対策など、この土地ならではの対策に試行錯誤しながらの挑戦でした(吉野さん)

DIYで製作したレイズドベッド。腐葉土での土作りからスタートしました(吉野さん)

―― 起業も同時にされたということで、ライフスタイルは大きく変わられましたよね。

「そうですね。平日と週末の区別がなくなったので、人の少ない平日に周辺の人気観光エリアへ行くといった融通もきくようになりました。犬も人間も、新しい土地での暮らしを満喫しています」

―― Instagramで発信される吉野さんの森の中での暮らしぶりは、とても豊かで憧れてしまいます。特にこの季節、暖炉や焚き火の動画が素敵です!

「暖炉は、暖を取るだけではなく、炎の揺らめきやはぜる音、料理にと五感で楽しめるお気に入りです。冬の朝は愛犬同士で場所の取り合いですが(笑)」

―― 薪づくりもご自身でされているんですよね。

「移住して2ヶ月目に薪棚もDIYしました。移住してきてから、暖房必須の秋と冬の主役は薪。大量に使うのでまだまだ棚も薪も足りません……」

「今まではキャンプなど特別な時にしかできなかった焚き火が日常的にできる環境も、移住して良かったポイントのひとつです」

――移住して2年目に入られたということで、これからの計画など考えていることがあれば教えてください。

「標高1,230mに住んでいるので、1年目は、春夏秋冬それぞれに合わせた生活環境をまず把握する一年でした。冬場の凍結防止対策や年間の水道光熱費+薪の必要量などまだ掴みきれていないので、これから理解していきたいですね。

また、今後は敷地内にドッグランなどもDIY予定です」

―― 最後に、地方移住や田舎暮らしを考えている方へ、メッセージをお願いします!

「ネットや本など様々な情報ツールで基本情報を入手した後は、とにかく現地を足繁く訪問しましょう。そこでしか得られない情報を如何に得られるかがポイントだと思います!」

写真提供:犬と森暮らし研究所 吉野 真紀夫さん(@makio53)

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