カラオケで最も歌われた春アニメ主題歌はアニメ『忘却バッテリー』の『ライラック』! JOYSOUNDが春アニメ主題歌カラオケランキングを発表
エクシングは、業務用通信カラオケ「JOYSOUND」における2024年4月クールの春アニメ作品を対象に集計した「2024年 春アニメ主題歌 カラオケランキング」を発表しました。
今回、カラオケで最も歌われたのは、人気ロックバンドMrs. GREEN APPLEが手掛けるTVアニメ『忘却バッテリー』オープニング主題歌「ライラック」。
さらに、エンタテイメント業界に向けたデジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partnersが調査・集計した定額制動画配信サービスにおけるアニメ作品の視聴者数ランキングも併せて公開。
本ランキングにおいて首位に輝いた『鬼滅の刃』柱稽古編のオープニング主題歌、MY FIRST STORY×HYDE「夢幻」はカラオケランキングにおいても2位を獲得し、注目度の高さを示しました。配信コンテンツ視聴者数ランキングとカラオケランキングの双方を照らし合わることで、アニメ作品とアニメソングのヒットについて紐解きます。
2024年 春アニメ主題歌 カラオケランキング
昨年、「ケセラセラ」で日本レコード大賞を受賞し、今年JOYSOUNDの上半期ランキングでアーティスト部門の首位に輝くなど注目が集まっているMrs. GREEN APPLE「ライラック」が1位を獲得しました。
爽やかなメロディーと歌声が、アニメ『忘却バッテリー』の世界観とマッチして、清々しい夏の訪れを彷彿とさせる1曲。リリースのタイミングも新学期にあたり、「青春」を感じさせる歌詞やミュージックビデオに共感を覚えた方も多いはず。
同作品のエンディング・テーマであるマカロニえんぴつ「忘レナ唄」も6位にランクイン! また、3位『WIND BREAKER』のオープニングテーマ「絶対零度」は、歌唱者の“なとり”はもちろん、編曲にボカロPである”じん”が携わっていることでも話題の楽曲。このほか、『呪術廻戦「懐玉・玉折」』の「青のすみか」で、さらに認知度を上げたキタニタツヤが手掛けた『戦隊大失格』のOP主題歌「次回予告」は5位にランクインしています。
注目は、7位にランクインした『ガールズバンドクライ』のオープニング主題歌、トゲナシトゲアリの「雑踏、僕らの街」。圧倒的なテンポ感で歌唱難易度はかなり高い曲となっていますが、歌いこなせると気持ちいい1曲。ガールズバンドの楽曲ながら、カラオケにおける歌唱者の属性(2024年7月現在)は、男性(84%)、女性(16%)と、男性ファンから圧倒的な支持を獲得しています。
2024年 春アニメ 配信コンテンツ視聴者数ランキング
配信コンテンツ視聴者数ランキングにおいて、2位に大差をつけて首位に輝いたのは、シリーズ待望の最新作『鬼滅の刃』柱稽古編。本作のオープニングテーマのMY FIRST STORY×HYDE「夢幻」は、カラオケ配信前から注目度が高く、今回のカラオケランキングでも2位を獲得!
アニメ作品の視聴者数とカラオケランキングの相関についてみていくと、必ずしも人気が一致しないケースが多いなか、本作品はアニメ・主題歌ともに高い支持を得ていることがわかります。
このほか、4位の『ダンジョン飯』第2シーズンについては、本作品の人気とともに注目を集めたOP主題歌sumika「運命」が、カラオケランキングで4位を獲得。一方、視聴者数ランキングで2位を獲得した『転生したらスライムだった件』第3期の関連曲は、カラオケランキングにおいて惜しくもランキング圏外に。
また、カラオケランキングでは1位の『忘却バッテリー』は視聴者数ランキングで8位、2位の『WIND BREAKER』は視聴者数ランキングでは10位と大きな開きがありました。この2作品を動画配信サービスで視聴した方の属性に着目すると、男女比の割合がそれぞれ4:6、3:7になっており、女性の視聴割合が高い作品においてギャップが生じる傾向が見受けられました。
特別対談
新作アニメを紹介する番組「つづきみ」のMCを務める吉田尚記さんと結さんのおふたりが、本ランキングから今シーズンのアニメソングのヒットついて語りました。
吉田アナ:今回のランキングの結果には納得!
結さん:ものすごく順当って感じですね。
吉田アナ:カラオケは「忘却バッテリー」にしろ、「WIND BREAKER」にしろ、女性に人気の作品が強かったですね。女性のアニメファンは多分アニメを見て、カラオケに行くことがちゃんと選択肢に入っているんだなという気がしますね。
結さん:それこそ「黒執事 -寄宿学校編-」とか、「僕のヒーローアカデミア」も熱心な女性ファンは多いですよね。
女性ファンはやっぱりコラボカフェとか、そういうイベントに足しげく通ってくれるイメージあるじゃないですか。イベントの帰りにじゃあ、カラオケ行こうよってなったり。共通の推しがいる仲間同士で、カラオケで鑑賞会しようよとか。
吉田アナ:ありそうですね。
結さん:そういう目的だけで集まれるんですよね。あと、やっぱり女性の方が布教文化があると思うんですよ。カラオケで主題歌を歌って、『今期これいいから絶対観て!』みたいな。そういう布教、わたしもよくやるので。
吉田アナ:なるほど! 確かにカラオケって、布教の場でもありますね。
結さん:そうそう。カラオケで友達が歌ってるのを聴いて、後でアニメ観よう、ってこともよくあります。やっぱり女性ファンが多い作品が強いのは納得いきますね。
それと、カラオケに行く身としては、アニソンJ-POPって、昔、陽キャの人とカラオケに行った時にも、一番歌いやすい曲だったんですよ。たとえば、ポルノグラフィティとか。オタクも楽しく歌えるし、陽キャにも通用するみたいな。でも、今はもう2024年。その境目が、多分なくなっているんだろうなって。
吉田アナ:そう、例えば、「戦隊大失格」の歌を選曲するとなると、今までは『アニソン』っていう印象が強かったですけど、それが今だとキタニタツヤの歌だから、全然平気みたいな感じになる時代なんだろうなと思いますね。
あとは、男女差がすごい出たランキングな気がします。Mrs. GREEN APPLEも男性ボーカルの曲ですけど、女性も結構歌ってるのでしょうね。カラオケとは男女の人気が顕在化する場であると。
「エンタメリーチトラッカー」調査概要
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】日本在住の15~69歳の男女
【延べ回答者数】週次約24500人(日次 約3500人)
※上記のサンプル数で日次調査を実施し、週次で集計
【集計期間】月曜~日曜
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計を参考に回答者を性年代別に重みづけ
【集計方法】
リーチしたエンタメ(映像/マンガ/書籍/家庭用ゲーム/アプリゲーム/音楽[アーティスト]/ラジオ・ポッドキャスト番組)について自由回答方式で日次の頻度で聴取し、GOD(GEM Original Database)に基づき体系的に整理・名寄せしたうえ、週次単位(火曜~月曜)で集計を実施。聴取したエンタメのうち、映像コンテンツにおける定額制動画配信サービスを利用して視聴したコンテンツのみを対象としている。映像コンテンツごとの視聴したシーズン数やエピソード数等は区別せず、一部でも観たと回答した人を視聴者としてカウント。また、劇場/テレビ版や海外/国内版も同一コンテンツとしてカウント(一部例外あり)。複数回観ても1カウントとしている。
※名寄せ辞書のアップデートに伴い、過去に遡って値が修正されることがあります。
(C)みかわ絵子/集英社・KADOKAWA・MAPPA(C)にいさとる・講談社/WIND BREAKER Project
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable