【ワンピース】空白の100年とは?何があったのか?|ベガパンクの配信やジョイボーイについての考察【ネタバレ注意】
今回の記事では『ONE PIECE』において、空白の100年についてネタバレ解説・考察をしています。詳細不明なことが多くの仮説や憶測を含むことをご了承ください。
この記事では、単行本最新巻やジャンプ本誌の最新話までのネタバレが含まれているのでご注意ください。
空白の100年とは
「ONE PIECE」の世界において、約900年前から800年前の100年間のことを指します。
その記録は世界政府によって抹消されており、一般の人々には知られていませんでした。
空白の100年についての考察において重要な要素を以下に簡単にまとめます。
古代兵器
プルトン、ポセイドン、ウラヌスという三つの古代兵器が存在し、これらは「世界を滅ぼす力」を持つとされています。詳細はいまだ明らかになっていませんが、後述のジョイボーイが後世に継がせようとしているようです。
なお、古代兵器のうち「ポセイドン」はしらほしであることが判明しています。
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ポーネグリフ
古代の石碑で、空白の100年に関する情報が記されています。ONE PIECE内ではニコ・ロビンと光月スキヤキがこれを解読する能力を持つキャラクターです。また、シャーロッテ・プリンも歴史の本文を解読できる可能性があります。
ジョイボーイ
空白の100年に登場する重要な人物であり、巨大な計画を持っていました。彼が遺した「約束」とは何かが物語の重要なポイントとなります。
また、ベガパンクの配信によると、ジョイボーイは900年前、高度な文明をもつ王国に誕生し、“太陽の神”ニカのように「伸縮する体」で戦った人物であり、ONE PIECEの世界で初めて「海賊」と呼ばれた男でもあったようです。
その能力から、ルフィと重ね合わせて考えられることが多い人物です。
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鉄の巨人
エッグヘッドのスクラップ場にいた巨大なロボットですが、200年程前に聖地マリージョアを襲った伝説の鉄の巨人であることがベガパンクによって明かされました。
ジョイボーイとつながりのある魚人島の歴史が動いた時とマリージョアを襲撃した時期が一致しているため、 動機・目的などは不明ですが空白の100年とかかわってくる可能性が高いです。
Dの一族
彼らは古代から続く一族であり、空白の100年に深く関与していた可能性が高いと考えられています。「D」の名を持つ人物たちは以下の通りです。
モンキー・D・ルフィモンキー・D・ドラゴンモンキー・D・ガープゴール・D・ロジャーポートガス・D・ルージュポートガス・D・エースマーシャル・D・ティーチトラファルガー・D・ワーテル・ロー
ハグワール・D・サウロ
ロックス・D・ジーベック
ベフェルタリ・D・リリィ
クラウ・D・クローバー
クローバーの兄(D・クローバー)
また現在のDの一族は名前の意味を知らない抜け殻であると後述のイムは語っています。
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イム
20の王の1人である説が濃厚で、かつてDの一族と敵対した過去を持っています。
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象主
1000年以上生きており、何らかの罪によって、歩くことしか許されていません。
その大昔に犯した罪というのが、空白の100年に起きた事象とかかわっている可能性が高いです。
リリィ
アラバスタ王国のかつての女王であり、リリィによって歴史の本文が各地にばら撒かれるようになりました。
空白の100年後、行方不明になっています。
ラフテル
ロジャー海賊団が最後の島であるラフテルに到着後、おでんの記録から世界の真実が分かったと明言されています。
空白の100年の考察
巨大な王国と20の王国の対立
かつて存在した巨大な王国が、のちに世界政府のもととなった20の王国によって滅ぼされました。この巨大な王国は空白の100年の中心に位置していたと考えられています。
Dの一族VS天竜人
この戦いの際、Dの一族は巨大な王国側として天竜人の先祖であった20の王国と戦ったとされています。
巨大な王国が高度な文明を持っていたことがエッグヘッド編やベガパンクの配信で明らかになりました。
さらに、高度な文明の「月の民」が月から青い星に移住したことが「エネルのスペース大作戦」で判明していますので、巨大な王国の民は「月の民」の子孫なのかもしれません。
対立の原因
この対立の原因は2つあると考えられます。
1つは奴隷制度に対する考え方の違いです。自由を掲げるDの一族は奴隷制度に否定的な考えを持ち、肯定的な考えだった天竜人と対立したのではないでしょうか。
この立場の違いから空白の100年における大戦争が勃発したのではないかと推測できます。
もう1つは消えない炎の奪い合いです。
ベガパンクの配信によるとマザーフレイムのモデルとなった膨大なエネルギーの存在が空白の100年にあったことが明らかになりました。このエネルギーの主導権を誰が握るかという点が争いの種になった可能性があります。
巨大な王国について
空白の100年の間に行われた大きな戦いの後、巨大な王国の存在は抹消されました。
その王国の人々は思想を未来へ託そうとしました。 それが歴史の本文です。歴史の本文の古代文字は石工一族である光月家の者に言い伝えられています。
世界政府にとっては彼らの存在と思想そのものが脅威であり、オハラのクローバー博士にいたってはその王国の名を口にしようとした瞬間に撃たれたほどです。
ベガパンクの配信により、ジョイボーイはこの巨大な王国の出身であることが判明しました。
その場所は、数百年もの間、海賊王の一団しかたどり着くことのできなかったラフテルにある可能性があります。
ベガパンクの「世界が沈む」という発言もあったことから、もしかしたらこの巨大な王国も海に沈んでいるのかもしれません。
世界政府の成立
空白の100年の間、20の王国が協力して巨大な王国を打倒し、世界政府を設立しました。この際に歴史の改ざんが行われたとされています。
そして滅ぼした巨大な王国については情報を徹底的に隠蔽し、この空白の100年について調べようとした学者たちを排除してきました。
これは全て巨大な王国の思想を誰にも継がせないようにするためでした。
そして20の王国の末裔たちは天竜人となりONE PIECEの世界を支配するようになったのです。
ロジャー海賊団が動かなかった理由
最後の島ラフテルにたどり着いた後、ロジャー海賊団は解散しています。
そんなロジャー海賊団についてベガパンクはある疑問を呈しました。
歴史のすべてを知った彼らはなぜ誰にも何も告げずに消えたのか…
なぜ動かなかった……!?
出典: ワンピース1116話より引用
これに関していくつかの考察をご紹介します。
海賊王だけが知ればいい
ベガパンクの配信を受け「シャッキー’s ぼったくりBAR」にいたレイリーが、「”ベガパンク―――じじぃがベラベラと…若者から奪い取るなバカモノめ…!”」「”なぁロジャー”楽しみ”をよ…”」と語っていました。
これはロジャー海賊団として要約すると、「楽しみを獲るな」ということです。つまり、ルフィが言っていた「つまらない冒険はしない」を体言したような台詞となっています。
さらに、世界の真実は最後の島ラフテルにたどり着いたもの、「海賊王」だけが知ればいいというスタンスなのかもしれません。
早すぎたから
968話においてレイリーとロジャーの会話の中で、ロジャーは「おれたちは・・・早すぎたんだ」と発言しています。
ロジャーが海賊王になったとき、しらほしはまだ誕生していませんでした。
なぜしらほしが必要なのかは後述の「魚人島編」にて解説していますが、当時のロジャーだけでは力不足だったため、世界の真実やワンピースはのちの世代に託されることになったのではないでしょうか。
革命軍の目的
ドラゴン率いる革命軍は、世界政府の支配から解放することを目指しており、その背後には空白の100年の真実があると考えられています。
彼は世界政府が隠蔽している「空白の100年」の歴史や、古代兵器の存在について深く知っている可能性があり、これらの知識を元に、ドラゴンは人々が真実を知り、自由と平等を享受できる世界を築こうとしているのでしょう。
また、Dの一族の一員として、ドラゴンは世界の運命に大きな影響を与える使命を持っているとも言われています。彼の行動は、ルフィや他のDの名を持つ者たちと共に、世界を変えるための鍵となり、それは世界政府が恐れていた巨大な王国の思想の継承となっているようです。
空白の100年に関する重要エピソード
魚人島編
魚人島のポーネグリフにはジョイボーイの謝罪文が記されており、古代兵器ポセイドンに関連する情報が明かされました。
ジョイボーイと同じ時代に生きていた人魚姫にも古代兵器ポセイドンの能力が備わっていました。ポセイドンの能力は、人魚姫の名と共にしらほしに受け継がれていると判明しています。
ネプチューン「ジョイボーイというのは”空白の100年”に実在した地上の人物なのじゃもん(略)あの文章は当時この島におった”人魚姫”に宛てられたものじゃもん 魚人島との約束を破った事への謝罪文だという…」
ロビン「約束?」
ネプチューン「内容は詳しく伝わっておらんがいずれジョイボーイに代わって約束を果たしに来る者が現れる それがわしら王族に伝わる伝説」
出典: ワンピース66巻649話より引用
ジョイボーイの約束とは
ネプチューンによると、ポーネグリフには果たされなかった過去について書かれており、これはオトヒメの夢見る世界のことだったのです。
ネプチューン「オトヒメの夢見る世界はな…左大臣…遥か数百年昔の話…我々の遠い先祖達がが試みて…!無念のまま潰えた夢そのものなのじゃもん」
出典: ワンピース63巻621話より引用
オトヒメの夢とは「リュウグウ王国の地上への移住」と「魚人・人魚族が人間と共存すること」でした。
つまり「魚人・人魚族が地上の人間と共存する世界を創る事」がジョイボーイの約束だったのです。
約束を果たす者はルフィ?
王家に伝わる伝説によるとジョイボーイの約束を果たしに来る者が現れるとされています。
オトヒメ「海王類と話せる人魚…つまりしらほしの元にはいつかその力を正しく導く者が現れ…そしてその時世界には大きな変化が訪れる…!!という言い伝え」
マンボシ「せかい~!?」
オトヒメ「その話が本当ならきっとこの島にも大きな変化が訪れる…」
出典: ワンピース63巻626話より引用
ネプチューンが語った王家の伝説と重ねると、ジョイボーイに代わって約束を果たしに来る者と古代兵器ポセイドンの力を正しく導く者は同じ人物であるとわかります。
そしてその人物は世界に大きな変化をもたらし、リュウグウ王国を地上へ移すのだろうと考えられます。
その人物についてマダム・シャーリーのセリフが重要な伏線となっていました。
マダム・シャーリー「麦わら帽子を被った人間…!!”麦わらのルフィ”によって……彼の手によって…!”魚人島”は滅ぼされる!!!」
出典: ワンピース62巻610話より引用
この予言が的中したとしたら、魚人島の破壊は魚人島にとって大きな変化といえ、それに伴ってリュウグウ王国は地上に移住せざるを得なくなるでしょう。
結果的にジョイボーイの約束が果たされることになるわけです。
以上の事から、ルフィがジョイボーイの約束を果たす者である可能性が高いです。
ルフィが世界に与える影響
ルフィはいずれDの意思を継ぐものとして「真に自由な世界」を実現するために世界をひっくり返すのではないかと考えられます。
その内容は、天竜人の思想に反するものであるとすると、ルフィの思い描く新世界は、種族・出自・能力・組織のしがらみから「解放」された「自由」な世界でしょう。
新世界を実現させるためにルフィは分断された4つの海を繋ぐためレッドラインを破壊するのではないかと推測できますが、それはレッドラインの上にある「聖地マリージョア」を破壊することにもつながります。
となると当然マリージョアの直下にある魚人島を破壊することにもなるため、オトヒメが言っていた世界の変化に伴って魚人島にも大きな変化が訪れるというセリフにも当てはまります。
ただし、レッドラインが破壊されるとなると世界中を巻き込む災害が起こるのは想像に難くありません。
その際に必要となるのが古代兵器ポセイドンと巨船ノアなのです。
古代兵器ポセイドンと巨船ノアの役割
しらほしの持つポセイドンの力についてオトヒメはこのように語りました。
オトヒメ「その話(王家の言い伝え)が本当ならきっとこの島にも大きな変化が訪れる…」
リュウボシ「じゃあ母上様の助けにもなるかなあ」
オトヒメ「えぇきっと……人を救おうとすれば幾千もの命を救える愛の力…!悪意を持てば『世界』を海に沈めてしまえる程のこの世で指折りの恐い力…!」
出典: ワンピース63巻626話より引用
このことから、ルフィが世界を破壊した後の混乱を古代兵器ポセイドンと巨船ノアによって立て直し、多くの人々の命を救うのではないかと考えられます。
そしてそのことが魚人や人魚族に対する差別意識の払拭につながり、最終的には人間との共生が実現するのではないでしょうか。
オハラの悲劇
ニコ・ロビンの故郷オハラは、空白の100年を解明しようとした学者たちが住んでいた島であり、世界政府によって壊滅させられました。
オハラの意思を継いだのはロビンと、バスターコールの後に実は生き残っていたサウロです。
サウロはオハラの学者を殺すことに反対しロビンの母親を逃がし、海軍から脱走しました。
その後ロビンの事も助けたので、ロビンにとっては恩人のような大切な存在です。
バスターコールも防ごうとしたのですが、青キジによって凍らされてしまいました。
その後、島ごと消されてしまったので死んだと思われていましたが、1066話にてベガパンクの口から生存がほのめかされ、1114話ではついに再登場したのです。
サウロもDの一族であり、エルバフにいることも判明しているので、ロビンと再会してポーネグリフの解読に励む可能性があります。
ワノ国編
ワノ国は空白の100年に関する重要な情報を持つ国であり、カイドウとビッグ・マムが探し求める古代兵器プルトンが隠されています。
空白の100年で起きた歴史を後世に伝えるためにワノ国の光月家がポーネグリフをつくったとされており、ポーネグリフを集めることでラフテルへ到達することができます。
鎖国の理由
ワノ国は800年前、巨大な王国つまりDの一族と同盟を結んでいました。しかし、巨大な王国は連合軍に敗北してしまい、世界政府はワノ国をも狙ったのです。
このようなことからワノ国の鎖国は旧ワノ国を守るための壁を築いたことから始まったとスキヤキが明言しています。
ワノ国にとっての開国はその壁を破壊すること、そしてワノ国の地中奥底に眠るプルトンを解放することと同義でした。
ちなみに、現在は壁の内側に雨水が溜まって水に沈んでしまったため、旧ワノ国は壁の内側の水の底にあり、島中央にそびえる「藤山」の中腹あたりを切り開いてその部分に現ワノ国があります。
空白の100年の矛盾点
空白の100年には以下のような矛盾点も挙げられます。
・沈んだ都市は不自然に見つかっていない
アラバスタ王国は4000年以上の歴史を持っています。 しかし、空白の100年に起きた海面上昇に関する情報などが特にありませんでした。
他にもマシラ海賊団など精力的にサルベージを行っているにもかかわらず、不自然なほど海に沈んだ都市の情報が分かっていません。
・象主が歩き続けると都市を踏み潰しまう可能性がある
こちらは都市を悪用されないように隠滅しているとも解釈できます。
まとめ
以上、空白の100年についての考察をご紹介してきましたが、最後に簡単にまとめます。
空白の100年とは世界政府に抹消された歴史
かつて存在した巨大な王国と20の王国の対立の歴史でもあった
Dの一族と天竜人の戦い
対立の原因は思想の違いとエネルギーの奪い合い
戦いに勝利した20の王国が世界政府を設立
革命軍は巨大な王国の思想を継ぎ、世界政府の支配からの脱却を目的としている
ジョイボーイの約束とは「魚人・人魚族が地上の人間と共存する世界を創る事」
ジョイボーイの約束を果たすのは麦わらのルフィ
空白の100年には矛盾点もある
以上、空白の100年に関する考察でした。
今後もまだまだ新しく明らかになる事が増えそうですので、引き続き要注目です!
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