パレードなどで火災予防を呼びかけ 「火災予防作品展」と「防火まつり」
火災の発生しやすいこの時季、3月1日(土)から7日(金)にかけて、全国一斉に「春の火災予防運動」が実施される。昨年9月に大規模な林野火災が発生した山口市でも、「火災予防作品展」と「春の防火まつり」を通じて、防火意識の向上が呼び掛けられる。
火災予防作品展
火災予防を呼びかける絵画や習字などの作品が、巡回展示される。並ぶのは、山口県などが主催の「火災予防作品」募集において、山口市の1次審査を通過したもの。幼稚園・保育園児による絵画8点(応募総数160点)、小・中学生によるポスター18点(同116点)と習字66点(同1585点)、65歳以上の高齢者による標語8点(同44点)の計100点(同1905点)だ。
日時と会場は、2月21日(金)から27日(木)までがサンパークあじす(山口市阿知須)、3月1日と2日(日)は山口井筒屋(山口市中市町3)、3月3日(月)から9日(日)まではゆめタウン山口(山口市大内千坊6)。
県の2次審査の結果はウェブサイト(https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/7/14186.html)で発表されており、山口市からは26点が優秀作品に輝いた。
春の防火まつり
3月1日午後1時半から3時まで、火災予防作品展開催中の山口井筒屋エントランス広場をメイン会場に開かれる。
テレビ山口のクロル舞アナウンサーに1日消防長を委嘱。山口市消防音楽隊による演奏や、火災予防作品の表彰伝達式、幼年消防クラブ(旭幼稚園児)によるステージ発表がある。
防火パレードは2時40分から。消防職員、消防団員、学生消防団、女性防火クラブ、幼年消防クラブのメンバーら総勢約150人が参加し、音楽隊の演奏に合わせて山口銀行西門前出張所まで、アーケード街を練り歩く。
山口市消防本部は「ステージ前やパレード中には、火災予防グッズと餅(1000個以上)の配布を予定しており、ぜひ来場を。また、空気が乾燥して火災が発生しやすい時季なので、火の取り扱いには注意して」と呼び掛けている。
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2024年の山口市における火災発生件数は46件。内訳は、建物25件、林野2件、車両4件、その他15件だった。2016年から2023年まで、56件、55件、68件、66件、51件、63件、86件、64件と推移しており、近年では最も少なかった。