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石井杏奈[インタビュー]スタイルブックに込めた26年、届けたかった表現「物作りに対するこだわりに気づけたことが成長になった」

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石井杏奈[インタビュー]スタイルブックに込めた26年、届けたかった表現「物作りに対するこだわりに気づけたことが成長になった」

俳優の石井杏奈が、10月22日(火)に1stスタイルブック『AN』を発売する。

同書には、天真爛漫な笑顔から大人っぽく魅力的な表情まで多彩な姿を収めた撮り下ろしカットをはじめ、貴重な私服や愛用品の紹介コーナー、兄弟との座談会、98000字を超えるロングインタビューなどを収録。さらに石井の公式Instagramのストーリーズにて募集した「100の質問」に回答する企画も掲載されている。

今回、石井杏奈に26年の人生を詰め込んだという1stスタイルブックの制作について話を訊いた。

・石井杏奈の写真 7枚

インタビュー:ポラリスプロ

20代のうちに自分の人生を詰め込んだ作品を作りたいと思っていた

ーー1stスタイルブック『AN』の制作を初めて聞いた時はどう思いましたか?

石井杏奈:
スタイルブックを作りたいということは、こちらから出版社さんにご提案したんです。その野望というか願望をゼロからイチにしたような感覚なので、実現できたことがすごく嬉しかったですし、感慨深いなって思いました。

ーースタイルブックは、ほかの人の作品を見て自分も作りたいと思ったのですか?

石井杏奈:
ほかの人の影響はなかったです。スタイルブックっていう、自分の人生を詰め込んだ作品を作りたい、26年の人生の証や想い出をここに記したい……以前から20代のうちにそういうものを1つ出したいと思っていました。

ーー制作する上で特にこだわったことは?

石井杏奈:
けっこう全部こだわっていて、みんなで衣装を決めたり、世界観を変えようって思ったり……あとプライベートを紹介する企画では、これまであまり出してこなかったものをいろいろ出しました。

ーー今おっしゃった世界観について具体的に教えてください。

石井杏奈:
衣装やメイク……例えば赤いドレスを着た時のメイクをちょっと強くするとか。それに今回ランジェリーの撮影があったんです。今まで身体を露出した服をあまり着てこなかったけど、今回はスタイルブックの中でも攻めた1ページにしたいなって……そのラフな感じとかを表現できたらいいなと思って、そういう世界観のカットを撮りました。

ーー『AN』では自分を丸々出せましたか? それともまだ何か隠してる部分はありますか?

石井杏奈:
けっこう丸々出しましたね(笑)。自宅のワードローブの中の服も全部出しましたし、靴や帽子、眼鏡も全部出して、自分を出し切った感じはあります。

ーー制作中に特に印象的だったエピソードは?

石井杏奈:
兄弟のページですね。兄弟4人で撮り下ろししていただいたのですが、みんなそういう撮影をするのが初めてで。個性豊かなメンバーなので、印象に残っているというか、ホント面白かったですね。

ーー兄弟の関係性は、どういう感じなのでしょうか?

石井杏奈:
兄はけっこうクールで無口な感じで、見守ってくれるタイプ。私はどちらかというと、兄弟の中ではけっこうふざけている感じで、妹はしっかりしているけど、天然。ツッコミキャラみたいなところもあります。弟は、“俺を見ろ!”みたいなドラマの主人公タイプというか、猪突猛進型というかやんちゃな感じ。みんなバラバラですね。

ーーでも、仲がいい。

石井杏奈:
仲いいですね。家族みんな仲がいいです。

ーー『AN』の中で特に気に入ってる写真やページを挙げると?

石井杏奈:
ランジェリーの写真は気に入っています。オフ感もありつつ、いやらしさとかはあまり出さずに、上品に攻めた格好をしているのがお気に入りポイント。そのためにジムに通ってボディメイクしたので、自分の中では自信のある1枚になっていると思います。

石井杏奈

『レオン』のマチルダに憧れました

ーー『AN』の中では“これまで語ったことがないこと”に触れているそうですが、今回のインタビューで公開できる範囲でその内容を教えてもらえますか?

石井杏奈:
『AN』のインタビューでは、予定時間を押しちゃうぐらいすごく長く話しました。けっこう話したのですが、例えばE-girlsが解散になるにあたっての心境とか、それ以降自分がどういう風に活動していこうと思っていたのかなどは、あまり表だって語ってこなかったので、そういう部分は初出しになるのかなと思います。

ーーそれは意図的に語らなかったんですか? それとも語る機会がなかった?

石井杏奈:
語ることを美学としてなかったというか、本当に裏で考えていたことだったから。当時は作品を通じていろいろお届けできたらいいなと思っていたので、その作品の裏側について明かしていなかったんです。

ーーなるほど。表に見える部分で判断してほしかったと。今回、『AN』を通して自分でした点や変化した点はありますか?

石井杏奈:
自分は物作りに対してけっこうこだわりがあるなって思いました。1度気になると、最後まで本当に気になり出しちゃって、ここは自分の言葉で書きたいなとかいろいろあったんです。そういう意味ではすごい大変なんですけど、物作りに対しての自信というか、こだわりというか、自分の思っていることがあるんだなっていう気づきに繋がったっていうのは成長かなと思います。

ーーここはもうちょっと変えたかったというページはありますか?

石井杏奈:
それはないです。まだ修正段階なんですけど(取材は10月初旬に実施)、こうしておけばよかったというような後悔はないです。

ーーちょっと別の話になりますが、ファッションやライフスタイルにおいて、これまで大きく影響を受けた人物や作品はありますか? 例えばこの映画を観て、こういう服を着たいなとか。

石井杏奈:
誰しもがそうだと思うんですけど、『レオン』(1994年公開)の(ナタリー・ポートマン演じる)マチルダ。あの時代の女性のファッションはすごい好きです。トレンチコートが似合う女性……。

ーーちょっとカッコいい系ですよね。

石井杏奈:
そうそう、チョーカーとか髪型も含めて。奇抜なのに、自分のものにしている感覚はすごい憧れました。

ーー常に彼女が頭の中にいる感じ?

石井杏奈:
そこまでじゃなくて、そういうファッションもあるんだっていうインスピレーションの1つになりました。

ーーほかに好きな映画は?

石井杏奈:
好きな映画はいっぱいあります。『パーフェクト・ワールド』(1993年)っていう90年代の映画も。あんまり女性は出てこなくて、親子の疑似愛のお話なんですけど、あの年代の映画はすごい好きです。

ーー主演はケヴィン・コスナーですね。

石井杏奈:
そうです、ケヴィン・コスナー。何回も観て、毎回大号泣してます。

ーー映画はジャンル関係なくいろいろ観るタイプ?

石井杏奈:
いろいろ観るタイプです。ホラーも、恋愛系も観ます。ヒューマンも好きだし。

ーー映画は俳優で追うタイプですか。それとも監督で追うタイプですか?

石井杏奈:
年代で追うタイプ。90年代の映画観ようって90年代のものを観ます。それこそ名作と言われている『タイタニック』(1997年)とか『グリーン・マイル』(1996年)とかは最近観て。本当に観たいと思ったものを観ています。

石井杏奈
石井杏奈

1つひとつの作品と向き合って、1歩1歩成長できたら

ーー『AN』では100の質問のコーナーがありましたが、面白かった質問はありましたか?

石井杏奈:
めちゃくちゃいっぱいあって、それを全部スタッフさんにお送りして選んでいただいたんですけど、面白かったことというと何があったかな……恋愛系とかもけっこう面白かったです。これだけは外せない条件は?とか、気になる相手へのアプローチは?とか。仕事に関してはこういう取材でもお話ししているんですけど、プライベートなこと……恋愛系とかはこれまであまり話してこなかったので面白かったです。

ーー1番回答に悩んだ質問は?

石井杏奈:
E-girlsのこととかは、やっぱり昔のことなので悩みました。当時を思い出しながら、あんなことあったな、こんなことあったなって、懐かしさとともに答えるのがすごく難しかったです。想い出はたくさんあるんですけど、過去の“大変”とか“苦しい”とかって全部“楽しい”に変換されちゃうんですよ。なので、あの時何が1番苦しかったとか、きつかったとかを思い出すのはけっこう時間がかかりました。

ーー大変だったことも楽しかったこととして記憶しているんですね。

石井杏奈:
結果として、楽しかった想い出に変換されていますね。充実した想い出っていうのかな。

ーー今もそういう意味では充実してますか?

石井杏奈:
してますね。多分未来の自分が振り返った時に、今は充実しているって思うような人生を送れていると思います(笑)。

ーーでは、現在のライフスタイルにおいて大切にしてることは何ですか?

石井杏奈:
楽しく生きることですね(笑)。

ーーなるほど。将来こういうアーティストや、こういう風になりたいというイメージはありますか?

石井杏奈:
現在のように1つひとつの作品と向き合って、1歩1歩成長できたらいいなって常に思っていますし、結果をいろいろと残しつつ、自分の好きなお仕事をしつつ、本当に楽しく1日を過ごせたらいいなって思います。

ーー石井さんにとって結果を残すこととは?

石井杏奈:
例えば、朝ドラに出たいとか大河ドラマに出たいとか、何か賞を取りたいなどですね。作品に出演できたことが結果になるし、それを通じて賞を取れたことも結果になると思っています。

ーー今、やってみたい役はありますか?

石井杏奈:
うーん、泥臭い、人間臭い役がやりたいです。懸命に生きている人というか、転んでも転んでも立ち上がって、ちゃんと生きている人。家族愛とか日常的なヒューマンドラマに出たいです。

ーー最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

石井杏奈:
10月22日(火)に1stスタイルブック『AN』が発売になります。スタイルブックを作るにあたって、自分自身がスタイルブックを読んだ時に意識することを1番大切にしました。それは、この人のいいところを真似したいなとか、こういう生き方を真似したいなってこと。読んでくださる方にとって前を向くきっかけだったり、活力になる1冊になればいいなと思いながら作ったので、もしよかったら読んでください。

『石井杏奈1stスタイルブックAN』

『石井杏奈1stスタイルブックAN』

発売日:2024年10月22日(火)
定価:¥1870

『石井杏奈1stスタイルブックAN』収録カット
『石井杏奈1stスタイルブックAN』収録カット

石井杏奈(いしい あんな)プロフィール
1998年7月11日生まれ。東京都出身。2012年女優デビュー。2015年に第58回ブルーリボン賞・新人賞を受賞し、映画、ドラマ、CMなど多方面で活動中。近年のおもな出演作に、映画『破戒』『砕け散るところを見せてあげる』、ドラマ『彼女たちの犯罪』『ブラックガールズトーク』がある。

<発売記念イベント>

日時:2024年10月24日(木)17:00〜
会場:HMV&BOOKS SHIBUYA 6Fイベントスペース

■特典会内容
1冊券:通常本1冊お渡し
2冊券:サイン本1冊お渡し+通常本1冊+ポストカード
3冊券:サイン本1冊お渡し+通常本2冊+ステッカー+スマホ2ショット撮影
※イベントチケットの販売は準備数に達し次第終了となります。あらかじめご了承ください

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