ホッピーとすももサワー、そして“妖怪すもも汁なめ男”登場 「足立屋 名護店」~キャンヒロユキの「とー、飲み歩きやってみよう」〜
さて、今回お邪魔したのは、沖縄本島北部・名護市にあるこちら! 大衆酒場の雄、「足立屋」の名護店。
名護市のアーケード内にあるお店。オープンした当初から、名護に泊まるときはほぼ必ずといっていいくらいお邪魔しています。 お店の中はこんな感じ。
画像だとちょっとわかりにくいですが、コの字カウンターを組み合わせたような、言ってしまえば英語の「E」の字のような独特のカウンター。左右からお客さんが向き合うスタイルで、ふとしたきっかけで知らない人とも自然と会話が生まれる、そんな空気があります。 てことで、早速注文。やはりスタートはこちらですかね。お決まりのホッピー。
ホッピーを置いてある店では、とりあえずホッピーを頼んでしまうんですよねー。 実は私が足立屋に出会ったのも、ホッピーが縁。 20 年以上前、当時東京から沖縄に戻ってきて、東京で知ったホッピーの味とノスタルジック感に恋い焦がれていたワタクシは、沖縄中でホッピーを扱っている店を血眼で探しておりました。そのとき、数少ないホッピー取扱店として見つけたのが足立屋の宜野湾店。そこから足立屋とのお付き合いが始まりました。 それから足立屋は北谷町や那覇、沖縄市にも店舗を広げ、ここ北部の名護市にもお店をオープン。ホッピーが運んできたご縁が、名護まで続いているというわけです。 ということで、まずは乾杯。今回一緒に乾杯してくれたのは、こちら。
本部町の超有名、超老舗ドライブインレストラン「ハワイ」のオーナー、岸本さん。ひょんなことからお友達になり、今でも仲良くしてもらっている1 人です。 岸本さんは、本部町の町おこしグループ「ピンクトップ」のリーダーでもあり、テレビやイベントで見かけたことのある人もいるかもしれませんね。 ということで、まずはメニューをチェック。レギュラーメニューのほか、本日のオススメもずらり。
レギュラーメニューから、本日のおすすめまで幅広いラインアップ。 とここで目についたのは、本日のおすすめにある「キンキ開き」。1500 円、と大衆酒場に似つかわしくないお値段です。 「けっこうなお値段するなあ…」とつぶやいたその瞬間、レストランハワイの厨房を担当し、元は日本料理の板前でもあった岸本さんがすかさず反応。 「キャンさん! キンキがこの値段で食べられるなんて、ありえないですよ。キャンさん!キンキは取りましょう。キンキ、キンキ!」 …うるさいので注文しました。笑 前回紹介した、「くえぶぅ」のオーナー仲宗根さんと同じ本部町出身だからか、注文の勧め方が似ちょーるーだな。 (「くえぶぅ」の記事はコチラから) 他にも、私のお気に入りメニューをいくつか追加でオーダー。いやあ、これだけメニューがあると、迷う。そして迷ってる時間すら楽しい。 そうそう、ドリンクはお得なせんべろメニューで注文しています。ドリンク3 杯と、お通しが1 品選べます。 実はこの「飲み物とおつまみの定額セット=せんべろ」という言葉、足立屋が商標登録しているんです。この壁にしれっと書いてある商標登録証がまたよろしい。
…でも、だからといって「使うな!」ではなく、「みんなが自由に使えるように取った」という“粋”な理由だそうです。せんべろ文化に貢献しながら、独占はしない。そんな足立屋の姿勢、まさに大衆酒場の精神そのものですね。 串揚げとイカ醤油漬けで1 杯、また1 杯… ということで、センべロセットのおつまみは… 2 人で選んだのは「串揚げ3本」と「ホタルイカ沖漬け」。
串カツは、サクサクの衣と中の具材のジューシーさがたまりません。足立屋さんは、串揚げをメインで出す店舗もあるくらいなので、その完成度は折り紙付き。 そしてホタルイカはしっかりと味が染み込んでいて、つまみ力がすごい。日本酒とも合いそうだなー。 な、この時点でホッピーの中おかわり、2杯目に突入。 お次に届いたのが「刺身の盛り合わせ」。
その日の仕入れで新鮮なものを出してくれるので、何が出てくるかは当日のお楽しみ。ちなみに、以前来たときに撮った写真を見返すとタコが入ったり、カンパチが入ったり。毎回違うのも、新鮮な証拠なのかも。鮮度はどれも文句なし。 沖縄の地魚かと思いきや、意外と本土の魚が入っていたりして、それもまた足立屋のこだわりを感じさせます。 ついに到着、キンキの塩焼き。推しに弱い筆者 そして、届いたのがこちら。待ってました! キンキの塩焼き!
「岸本さんがうるさいから注文した」という経緯はありますが、一口食べて即納得。 身がホクホク、脂のノリもバランスよく、魚の臭みはまったくなし。塩加減が絶妙で、魚本来の甘みが口の中にじわ〜っと広がります。 正直、この価格でこのクオリティは確かに“ありえない”。推されてよかった。岸本さん、ありがとう。 そうしている間に、ホッピーも空っぽに。そして次にワタクシが注文したのが、名護店で来るたびに頼むお気に入りのお酒。 その名も「すももサワー」。
駄菓子屋にある、あの「すもも漬け」、ご存知でしょうか? 甘酸っぱいすもも2 個を酢漬けにしたアレです。
そのつけ汁を焼酎の炭酸割りに入れて飲むという、まさに“大人の遊び心”全開のドリンク。 ということで、さっそくいただきます。
その味わいは、東京の大衆酒場ではレギュラードリンクの「バイスサワー」、その梅風味をさらにマイルドにして、甘みを加えたような感覚。 酸味よりも甘さが前に出るので、意外とスイスイ飲めちゃいます。 と、隣を見たら… ズズズズズ。
汁だけズルズル飲んでいる男が。 「妖怪すもも汁なめ男」、爆誕。 どうやら彼(岸本さん)は、すももの汁をチェイサー代わりにして、焼酎を飲んでいた模様。 …口の中で混ざれば一緒、いや、同じじゃない。全然違う。でもまぁ、飲み方は人それぞれってことで。 この汁を入れて飲むのもいいけど、実はまた箸休めのデザートに。
食べていると、小学校の頃を思い出します。初恋のあの子、元気かな、、、。 そして私が足立屋で必ず注文するもうひとつの名物。 それがからし焼き。
豚肉と揚げ豆腐と玉ねぎをピリッとした辛さのタレで炒めた下町の定番おつまみ。 その上に細切りきゅうりをドサっと乗せた、見た目も味もパンチのある一皿です。 この辛さがクセになるんですよねー。唐辛子の刺激ではなく、醤油とニンニクの旨味をベースにした“しみじみ辛い”味。そして、きゅうりのシャキッとした歯ごたえが、全体をしつこくなくまとめてくれます。 ご飯が欲しくなる味、だけど酒にもバッチリ。これはぜひ初来店の人にオススメしたい逸品です。 ということで、今回は名護まで足を伸ばしての酒場めぐり。足立屋名護店は、那覇や中部の店舗に負けず劣らず、名護らしい雰囲気と確かな味で、地元民も観光客も楽しめる名店でした。名護にもまだまだ魅力的なお店がたくさんあるので、また別の機会に紹介していきたいと思います。 では最後に、本部町の町おこしグループ「ピンクトップ」のリーダー、岸本さんの活動の様子や、爽やかな画像集でお別れしましょう。岸本さん、また一緒に飲みましょうね〜!
足立屋 名護店住所
〒905-0013 沖縄県名護市城1丁目6−19
電話番号
0980-54-8690
営業時間
17:00 - 2:00(L.O. 料理1:00 ドリンク1:30)
定休日
盆・正月
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