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犬が亡くなる前に必要な『4つの事前準備』最期の瞬間に飼い主ができることまで

わんちゃんホンポ

1.遺体を安置する用意をしておく

愛犬を看取ったら、すぐにやらなければいけないのが遺体のケアです。慌てないように事前に手順を確認し、必要なものを用意しておきましょう。

遺体の安置には以下のものが必要になります。

✔ペット用の棺または段ボール箱
✔ペットシーツ
✔ドライアイスまたは保冷剤
✔バスタオル

箱の下にペット用シーツを敷き詰め、愛犬を寝かせます。傷みやすいお腹を中心にタオルで包んだドライアイスまたは保冷剤で体を冷やします。お腹側でドライアイスを抱えるようにすると良いでしょう。

2.火葬・葬儀・埋葬をどうするか決めておく

愛犬が亡くなってから火葬までは1〜2日、長くても2〜3日ほどしかありません。そのため亡くなってから慌てないように、火葬や葬儀、埋葬についても事前に家族と話し合い、最低限以下のことを決めておきましょう。

✔火葬葬儀の業者
✔火葬方法
✔埋葬方法
✔葬儀の予算

火葬だけでも業者選びはもちろん、火葬場へ出向くのか出張火葬にするのか、火葬は個別かほかのペットといっしょかなど決めなければいけないことがたくさんあります。

また火葬せずに自宅の庭に埋葬する場合は、場所や手順なども確認しておかなければいけません。

葬儀も業者やプランによってさまざまです。簡易なものから、人間の葬儀と同様にお通夜をおこない、僧侶にお経をあげてもらう本格的なものまであり、費用にも大きな差があります。葬儀の内容や予算もあらかじめ話し合っておきましょう。

3.最期の時を一緒に過ごす・仕事の調整をする

愛犬の看取りが決まったら「もっと一緒にいれば良かった」「最後はそばにいてあげたかった」と後悔しないように、できるだけいっしょに過ごす時間をつくるようにしましょう。

またいざというときに仕事を休んだり、早退したりできるように準備をしておきます。犬の介護や看取り、葬儀で早退したり休んだりするのが難しい職場も多いかもしれませんが、だからこそ事前の準備が大切なのです。

そして思い残すことがないように写真を撮る、優しく声をかけて撫でる、思い出話をする、感謝や大好きの気持ちを伝えるなどしましょう。限られた時間でもできることはたくさんあります。

4.必要な手続きについて確認する

愛犬が亡くなると役所へ死亡届を提出しなければなりません。

役所への死亡届は、死亡した日から30日以内に死亡届とともに鑑札を添付して手続きをします。葬儀がすんだらなるべく早めに手続きをおこないましょう。

死亡届の提出を忘れると、犬が生きていると見なされて、狂犬病の予防接種の義務が発生します。そのため予防接種を受けないと20万円以下の罰金を請求される場合があります。

またマイクロチップを装着している、血統書団体に加入しているという場合もそれぞれ手続きが必要になります。マイクロチップの死亡届はオンラインでもおこなえます。忘れずに手続きしましょう。血統書の抹消手続きについては各団体に相談してください。

そのほか、ペット保険など登録しているサービスなどについても事前に確認しておきます。手続きを忘れると、保険料等の費用が発生してしまうケースもあります。忘れずに確認しましょう。

まとめ

愛犬を看取るのは辛いものです。亡くなることを想定して準備をすることに抵抗のある飼い主さんも少なからずいらっしゃることと思います。

しかし愛犬が亡くなってから慌てて準備しようとしても、時間的にも精神的にも余裕がなく、あとあと「もっと良い方法があったはず」と後悔することにもなりかねません。

愛犬のためにも、飼い主さんのためにも納得できる看取りと葬儀になるよう事前に家族と話し合い準備をしておきましょう。


(獣医師監修:後藤マチ子)

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