合同訓練で連携確認 秦野市消防と事業所
秦野市消防本部は3月12日、社会福祉法人むつみ福祉会寿湘ヶ丘老人ホームと合同訓練を行った。
この訓練は消防署と秦野市防火・危険物安全協会の会員事業所が、防火・防災管理体制の強化の一環として実施したもの。今年は要配慮者施設である老人ホームを会場に、火災発生時の初動体制と消防部隊との連携強化を目的に行われた。
訓練には消防本部から指揮隊、消防隊、特別救助隊のほか、施設の利用者と従業員約160人が参加。午後2時15分、施設1階北側の厨房から出火し、施設職員が初期消火を行ったが失敗したという想定で始まった。
1階の利用者は屋外へ避難させたが、2階と3階は階下への避難が困難であると判断。施設職員らは各階で安全な場所を探して移動した。その後、現場に到着した消防部隊に、施設長が情報を共有。消火活動のほか、はしご車を使用した救出活動などが行われた。
訓練後には水消火器による初期消火訓練も行われ、施設職員らは真剣な表情で消火器の扱いを学んでいた。