FBI屈指の凄腕の狙撃手──『名探偵コナン』FBI捜査官・赤井秀一の情報まとめ|プロフィールや能力、過去、登場回一覧、重要エピソードも解説
『名探偵コナン』は、週刊少年サンデー(小学館)にて1994年より連載中の青山剛昌先生が描く人気推理漫画。TVアニメシリーズは長きにわたり親しまれ、劇場版も大ヒットを記録しています。
探偵たちや警察組織が活躍するなか、日本の警察以外にFBIやCIAといった海外の機関も黒ずくめの組織を捜査中。FBI捜査官・赤井秀一は、かつて「ライ」のコードネームで組織の中枢へと潜入していました。
本稿では、そんな赤井秀一の情報をまとめてご紹介。プロフィールや能力、過去、主な関連人物、登場回一覧、重要エピソードなどを解説していきます。
※本稿には、『名探偵コナン』のネタバレが含まれます。
【写真】『名探偵コナン』赤井秀一の解説・情報まとめ|登場回一覧&重要エピソードも解説
FBI捜査官・赤井秀一(あかいしゅういち)のプロフィール
【FBI捜査官】
年齢:32歳
CV:池田秀一さん(少年期は梶 裕貴さん)
FBI(アメリカ連邦捜査局)に所属。FBI屈指の凄腕スナイパーであり、截拳道(ジークンドー)の使い手。常に冷静沈着かつ知性に富む有能な捜査官で、洞察力や推理力にも秀でており、何手も先を読みながら敵の謀略の裏をかきます。
元日系イギリス人で、現在の国籍はアメリカ。黒ずくめの組織に潜入していたことがあり、与えられたコードネームは「ライ」。組織のボスは組織を唯一壊滅できる「銀の弾丸(シルバーブレット)」と呼んで赤井を恐れています。
凄腕の狙撃手
赤井は左利き(レフティ)の狙撃手で、ライフルはL96A1を愛用。1300ヤード先の空中の手榴弾を撃ち抜いたり、700ヤード先の指に挟んだ極小の標的を撃ち抜くという正確無比の腕を持ちます。緻密な計算のもと、真空トンネルを利用して約10万ヤード(約1000キロメートル)先の対象に命中させるという驚異の狙撃も披露しました。
過去
両親は共にMI6(英国秘密情報部)諜報員の赤井務武とメアリー。17年前、羽田浩司が殺害された事件を調べるために渡米した務武が危険な相手を敵にまわしたため、赤井一家はイギリスを離れて安全な日本へ。後に赤井は消息の途絶えた父の事件の真相を探るため、アメリカへ留学します。
グリーンカード、アメリカ国籍、運転免許などを取得した赤井は、10年前、メアリーに呼ばれて日本に帰国して家族で海水浴。弟・羽田秀𠮷と7年ぶりに再会し、赤井の渡米後に生まれた妹・世良真純と初対面。彼らはその海水浴で幼い頃の工藤新一と毛利 蘭に出会っていました。
この時、大学卒業後にFBIに入るという赤井にメアリーが反対して喧嘩になりますが、息子に夫の面影を見た彼女はFBI入りを認めて送り出します。
黒ずくめの組織に潜入捜査
FBIに入局した後、赤井は黒ずくめの組織に潜入し、5年前から2年前まで組織の一員として活動。「諸星 大」の偽名を名乗っており、組織の中で最初は目立ちすぎず徐々に頭角をあらわしていき、「ライ」のコードネームを与えられるまでの地位にのぼり詰めます。
◆ライ・ウィスキー
黒ずくめの組織の中心メンバーはアルコールの名にちなんだコードネームを持つのですが、「ライ」はライ麦を主原料とするアメリカンウィスキー。クセが強く、スパイシーな味わいがあります。
宮野明美との関係
宮野明美は灰原 哀(=宮野志保)の実の姉。黒ずくめの組織の末端で、「広田雅美」の偽名を使用していました。
かつて赤井は潜入捜査のために事故を装って明美に近づき、親しくなって恋人同士に。赤井は明美の妹・志保のコネクションを利用し、組織の内部に潜入。先にFBIのジョディ捜査官と交際していた赤井ですが、同時に2人を愛せないとしてジョディには別れを告げています。
組織内で認められて「ライ」のコードネームを与えられた赤井は、ついに組織の幹部であるジンとの共同任務にこぎつけたため、FBIはジンの捕獲作戦を決断。しかし、FBIのキャメル捜査官の失態により計画は失敗し、そのため正体が露見した赤井は明美と志保を残して組織を抜けることに。
赤井が組織を離脱後、明美は妹と共に組織を抜けるための交換条件として提示された10億円の強奪を成し遂げますが、ジンの手にかかり殺害されてしまいます。赤井に利用されているのを知りながら想いを寄せていた明美。彼女は強奪実行の前日、赤井に想いを告げるメールを送っていました。今も残るそのメールを見つめる赤井の表情はどこか物憂げです。
来葉峠にて死の偽装と復活
来葉峠(らいはとうげ)で死んだと思われていた赤井秀一。それは巧みな作戦による偽装であり、赤井の生死の陰には江戸川コナンの協力がありました。
「赤と黒のクラッシュ」シリーズ&「緋色」シリーズ
黒ずくめの組織からCIA諜報員のキールこと水無怜奈を保護したFBIは、敵の動向を探る目的で彼女を組織へ再び潜入させることに成功。しかしキールの裏切りを疑っていた組織は、彼女に赤井を殺すよう指示。来葉峠に呼び出された赤井は、キールに撃たれて愛車も爆破されます。
炎上した車内から発見された遺体は、指紋の一致などから赤井本人と断定。その後、顔に火傷を負った赤井の姿が何度か目撃されるようになりますが、それは別人による変装であったことが後に明かされます。
こうして赤井は来葉峠で死亡したと思われていましたが、実はコナンの策による偽装工作であり、赤井自身は別人に変装して潜伏。コナンは先の先まで読んで赤井がキールに撃たれることまで想定し、赤井は仲間にも内緒で自らの死を偽装したのです。彼は来葉峠でFBIのジョディとキャメル、そして公安警察の前で姿を現し生存を明かしました。
※FBIvs組織の対決と赤井の死の偽装を描いた長編「赤と黒のクラッシュ」シリーズ、赤井の生還と真相が明かされる「緋色」シリーズの詳細は、次ページの重要エピソードで解説しています。
沖矢 昴(おきやすばる)の正体
東都大学工学部の大学院生で、シャーロキアンを自称。27歳。住んでいた木馬荘が火事にあったため、現在はコナンの勧めで工藤邸に居候中です。登場初期は組織の“匂い”を感じるという灰原が沖矢を警戒し、バーボン候補に名を連ねるなど怪しげな雰囲気もありましたが、後に「沖矢 昴=赤井秀一」であることが判明しました。
コナンと協力して敵の何手も先を読み、緻密な計画のもと仮初の姿で生きていた赤井。新一の母・工藤有希子に変装させてもらい、阿笠博士が開発したチョーカー型変声機で声を変えています。FBIでは唯一ジェイムズには死の偽装工作の事情を伝えており、後にジョディやキャメルにも真相を話しました。
また、2014年公開の劇場版第18作『異次元の狙撃手』で、本作の重大なネタバレが原作に先行して公表。声の切り替えというアニメならではの演出で、沖矢 昴の正体が赤井秀一であると明かされました。
バーボン/安室 透/降谷 零との関係
喫茶ポアロの店員である「安室 透」の正体は、黒ずくめの組織に潜入する警察庁警備局警備企画課の「降谷 零」。組織で与えられたコードネームは「バーボン」です。同じく組織に潜入していた親友・諸伏景光(=スコッチ)の死亡をめぐり赤井を激しく憎むようになりますが、赤井は安室のことを「敵に回したくない男の1人」と評しています。
バーボンは赤井が死んだことを信じようとせず、ベルモットの協力で火傷を負った赤井に変装。FBIの周りをうろついて彼らの反応から赤井の生死を見極めようとしていました。その見事な変装技術ゆえFBIだけでなく黒ずくめの組織をも惑わし、彼らに抹殺されかけたほどです。
沖矢の正体が赤井であると確信した安室は、工藤邸に乗り込み沖矢に詰め寄りますが、コナンと工藤優作のトリックにより「沖矢=赤井」の推理を崩されてしまい、逆に赤井は安室の正体が公安警察の降谷 零であることを暴きます。
しかし、後にラムの命令で工藤新一を探る安室が工藤邸に侵入した際には、赤井本人の姿で出迎えて2人は銃口を向け合い対峙。そこへ工藤夫妻が間に入り、安室をお茶へと誘います。
◆バーボン・ウイスキー
「バーボン」とはトウモロコシが主原料の甘い香りのするアメリカンウイスキー。赤井はバーボンをよく飲んでおり、スコッチも好きだったそうですが、最近はバーボン一筋なのだとか。「スコッチ」とは英国・スコットランド地方で製造されるウイスキーの総称です。
スコッチ/諸伏景光との関係
諸伏景光は、黒ずくめの組織から「スコッチ」のコードネームを与えられた警視庁公安部の潜入捜査官。バーボンこと降谷とは、親友で警察学校時代の同期です。かつてライ、バーボン、スコッチが共に行動していた場面も。
スコッチは公安であることが組織にバレて自決しようとしますが、赤井は自身がFBIであることを明かして彼を逃がそうとします。しかし、近づく足音を聞いたスコッチは逃げられないと判断し、情報の入ったスマホごと自らの心臓を撃ち抜いて自殺。その足跡とは皮肉にも降谷のものでした。
赤井はスコッチを殺したのは自分であるかのように装いますが、降谷は自殺であることを察しながら、赤井に対し激しい憎悪を募らせています。
江戸川コナン/工藤新一との関係
赤井と安室、両者の正体を知る名探偵。赤井の死の偽装がコナンの発案した計画通りに進み、赤井をして「まさかここまでとは」と言わしめました。正体不明だった時期にはコナンから警戒されていた赤井ですが、やがて彼らは協力関係に。コナンが新一の声で蘭と電話しているのを聞いた赤井が、「なるほど…そういう事か…」とコナンの正体について確信したような描写もあります。
FBIの仲間
ジェイムズ・ブラック
赤井の要請で来日したFBI捜査官。来葉峠の作戦を事前に赤井から聞いていたため、彼の生存をFBI内で唯一知っていました。
ジョディ・スターリング
FBIの同僚で28歳。来日後は素性を隠して帝丹高校の英語教師をしており、その間は日本語が下手なふりも。赤井とは元々恋人同士でしたが、赤井が潜入捜査のため組織の構成員と付き合うことになったため、同時に2人を愛せないとして別れを告げられました。彼の死を悟った際には深く悲しみ、その後、赤井に似た男を街で見かけて激しく動揺します。
アンドレ・キャメル
運転技術に秀でたFBI捜査官。27歳。2年前に赤井が組織へ潜入していた頃、自身の失態により赤井の正体が組織にバレたことで負い目を感じていたキャメルは、キールに関する重要な作戦に志願。非常に危険な任務でしたが、FBIが利用した宮野明美の死の原因は自分にもあると考えている彼は、命を賭して作戦に参加しています。
赤井一家
赤井務武
赤井の父親で、イギリスの秘密情報部MI6諜報員。羽田浩司殺害事件を調べるために渡米した後、妻のメアリーにメールを残して消息が途絶えます。赤井の話では、父の遺体は発見されていないとのこと。赤井がよく口にする「50:50(フィフティ・フィフティ)」は務武の口癖だったといいます。
メアリー
赤井3兄妹(赤井秀一、羽田秀𠮷、世良真純)の実の母であり、夫の務武と同じくMI6諜報員。ベルモットにAPTX4869を飲まされて体が小さくなり、そのためコナンと灰原に強い関心を示しています。現在は中学生くらいの見た目ですが、並外れた身体能力は健在。頭が切れる上に鋭い洞察力と推理力の持ち主です。
娘の世良と行動を共にしており、“敵”に居場所を悟られないよう2人でホテルを転々としています。コナンに聞かれたら自分のことを「領域外の妹」と答えるよう世良に伝えました。明美と志保の母である宮野エレーナはメアリーの妹。
羽田秀𠮷
赤井一家の次男ですが、高校卒業後、亡くなった羽田浩司棋士の家の養子に。28歳にして史上2人目の「七冠制覇」の偉業を成し遂げた若き天才棋士。しかし王将戦に敗れて六冠に後退。名前が羽柴秀吉と似ていることから「太閤名人」の愛称を持ちます。警視庁交通課所属の宮本由美は恋人。
ずば抜けた記憶力、鋭い洞察力、高い推理力の持ち主で、赤井は弟を「世界一のブレーン」と称しました。秀𠮷は家族で唯一、赤井秀一の生存を知っており、赤井との連絡専用の携帯を持っています。
世良真純
赤井の実の妹。蘭や新一のクラスに転校してきた女子高生探偵。一人称は「ボク」で、中性的な容姿から初対面では男性と見間違えられることがほとんど。兄たちとは少し年が離れています。
世良は赤井の渡米後に生まれたため、家族が集まった10年前に初対面。赤井を「秀兄(しゅうにい)」と呼び、慕っています。憧れの秀一の影響で始めた截拳道は、蘭と互角に戦うほどの腕前。探偵としての洞察力や推理力も高いですが、2人の兄には及ばず。フットワークが軽く、愛車のヤマハ XT400E アルテシアを乗りこなします。
関連人物
あの方(=烏丸蓮耶)
黒ずくめの組織のボス。赤井を「銀の弾丸(シルバーブレット)」と評して恐れています。羽田浩司の事件現場に残されていたダイイングメッセージから、「あの方」の正体が導き出されました。
ジン
組織の幹部格で、赤井の因縁の相手。非常に冷酷で、組織の障害となる人物や疑わしい人物を容赦なく抹殺。NOCバレした赤井が組織を去った後、赤井の恋人であった明美を殺害しました。小五郎を狙うジンを待ち伏せした赤井により狙撃され、ジンの左頬にはその弾痕が残っています。
キール/水無怜奈/本堂瑛海
黒ずくめの組織に潜入しているCIA諜報員で、以前はTVアナウンサーの水無怜奈として活動。一度はFBIに拘束されるも、弟の本堂瑛祐に証人保護プログラムを受けさせることを条件に組織に再潜入。約束通りFBIに組織の情報を提供しています。ジンから裏切りの疑いをかけられた彼女は、赤井を来葉峠に呼び出して胸と頭を撃ち抜き、NOC疑惑を払拭しました。
灰原 哀/宮野志保
宮野明美の実の妹で、「シェリー」のコードネームを持つ元組織の科学者。両親が開発中だったAPTX4869の研究を引き継ぎますが、組織に姉を殺されたことで反発。どうせ死ぬならとAPTX4869を飲み、幼児化した体で組織を抜け出し、裏切り者として組織に追われる身となりました。
灰原とは“赤井秀一”としての接触を避けている赤井ですが、灰原が居候している阿笠邸を盗聴しながら彼女を監視。亡き恋人・明美の妹である灰原を、密かに見守り続けています。
工藤優作&工藤有希子
新一の両親。推理小説家の工藤優作と元大女優の工藤有希子。赤井秀一の生存を早い段階で知っていた数少ない存在で、彼の潜伏をサポートしています。
赤井は沖矢 昴になりすます際に有希子に変装させてもらい、現在は工藤邸に居候中。超人的推理力を持つ優作の知恵を借りることも。有希子からは料理も教わり、沖矢は度々阿笠邸に料理を鍋ごと持参して差し入れしています。
毛利 蘭
帝丹高校2年生で、世良のクラスメイト。新一の幼馴染で恋人です。赤井は1年前、銀髪の通り魔を追っていた際に廃ビル街で泣いていた蘭と遭遇し、銀髪の通り魔のことを尋ねた後、この場から離れるよう忠告していました。後に日本で偶然再会し、赤井はあの時と同じく泣いている蘭にある女性の姿を重ね、「平静を装って陰で泣いていたバカな女」だと言い残して去りました。
阿笠博士
工藤邸の隣に住む天才発明家。52歳。コナンや灰原の秘密を知る、心優しき協力者です。赤井が沖矢 昴として潜伏する際に使用するチョーカー型変声機の開発者で、赤井秀一の生存を早くに知らされていた数少ない人物のうちの一人です。
愛車
シボレーC-1500
赤井の初期の車。人気のアメリカ車で、ボンネットと荷台付きのピックアップトラックという車種。来葉峠で死を偽装した際にキールが爆破しました。
フォード マスタング GT500
赤井の新たな車。こちらもアメリカ車で、真っ赤な車体に白のレーシングストライプのスポーツカー。
スバル360
沖矢が乗る車。クラシックな軽自動車で赤色。「てんとう虫」の愛称でも親しまれています。
赤井秀一の登場回一覧
コミック初登場巻:第29巻
〈TVアニメ〉
赤井秀一の登場回一覧
※赤井の登場回=「〇」、沖矢 昴としての登場回=「沖矢」、赤井に似た人物(別人による変装)=「似」で表記
話数
アニメタイトル
原作
〇
230話
「謎めいた乗客」(前編)
29巻
〇
231話
「謎めいた乗客」(後編)
29巻
253話
「本庁の刑事恋物語4」(前編)
32、33巻
〇
254話
「本庁の刑事恋物語4(後編)
32、33巻
258話
「シカゴから来た男」(前編)
32巻
〇
259話
「シカゴから来た男」(後編)
32巻
269話
「犯罪の忘れ形見」(前編)
33巻
〇
270話
「犯罪の忘れ形見」(後編)
33巻
286話
「工藤新一NYの事件」(事件編)
34、35巻
287話
「工藤新一NYの事件」(推理編)
34、35巻
〇
288話
「工藤新一NYの事件」(解決編)
34、35巻
307話
「残された声なき証言」(前編)
37巻
〇
308話
「残された声なき証言」(後編)
37巻
〇
309話
「黒の組織との接触」(交渉編)
37、38巻
310話
「黒の組織との接触」(追跡編)
37、38巻
〇
311話
「黒の組織との接触」(決死編)
37、38巻
335話
「東都現像所の秘密」(前編)
41巻
〇
336話
「東都現像所の秘密」(後編)
41巻
〇
338話
「4台のポルシェ」(前編)
41巻
〇
339話
「4台のポルシェ」(後編)
41巻
〇
345話
「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」
42巻
〇
425話
「ブラックインパクト! 組織の手が届く瞬間」
48、49巻
〇
462話
「黒の組織の影」(幼い目撃者)
53、54巻
463話
「黒の組織の影」(奇妙な照明)
53、54巻
464話
「黒の組織の影」(謎の高額報酬)
53、54巻
465話
「黒の組織の影」(真珠の流れ星)
53、54巻
491話
「赤と黒のクラッシュ」(発端)
56〜59巻
〇
492話
「赤と黒のクラッシュ」(血縁)
56~59巻
493話
「赤と黒のクラッシュ」(絶叫)
56~59巻
494話
「赤と黒のクラッシュ」(冥土)
56~59巻
〇
495話
「赤と黒のクラッシュ」(昏睡)
56~59巻
〇
496話
「赤と黒のクラッシュ」(侵入)
56~59巻
〇
497話
「赤と黒のクラッシュ」(覚醒)
56~59巻
〇
498話
「赤と黒のクラッシュ」(攪乱)
56~59巻
〇
499話
「赤と黒のクラッシュ」(偽装)
56~59巻
〇
500話
「赤と黒のクラッシュ」(遺言)
56~59巻
〇
501話
「赤と黒のクラッシュ」(嫌疑)
56~59巻
〇
502話
「赤と黒のクラッシュ」(潔白)
56~59巻
〇
503話
「赤と黒のクラッシュ」(決死)
56~59巻
〇
504話
「赤と黒のクラッシュ」(殉職)
56~59巻
沖矢
509話
「赤白黄色と探偵団」
60巻
沖矢
510話
「コナンvsW暗号ミステリー」
61巻
沖矢
511話
「推理対決! 新一vs沖矢昴」
61巻
524話
「憎しみの青い火花」(前編)
61巻
〇
524話
「憎しみの青い火花」(後編)
61巻
沖矢
542話
「魚が消える一角岩」(前編)
64巻
沖矢
543話
「魚が消える一角岩」(後編)
64巻
似
563話
「探偵団VS強盗団」(騒然)
65巻
似
564話
「探偵団VS強盗団」(沈黙)
65巻
571話
「もののけ倉でお宝バトル」(前編)
66巻
沖矢
572話
「もののけ倉でお宝バトル」(後編)
66巻
沖矢
578話
「危機呼ぶ赤い前兆」
67巻
沖矢、似
579話
「黒き13の暗示」
67巻
沖矢、似
580話
「迫る黒の刻限」
67巻
沖矢、似
581話
「赤く揺れる照準」
67巻
622話
「緊急事態252」(前編)
72巻
沖矢
623話
「緊急事態252」(後編)
72巻
沖矢
656話
「博士の動画サイト」(前編)
74巻
657話
「博士の動画サイト」(後編)
74巻
671話
「探偵たちの夜想曲」(事件)
76巻
沖矢
672話
「探偵たちの夜想曲」(誘拐)
76巻
沖矢
673話
「探偵たちの夜想曲」(推理)
76巻
沖矢
674話
「探偵たちの夜想曲」(バーボン)
76巻
似
675話
「1ミリも許さない」(前編)
76巻
676話
「1ミリも許さない」(後編)
76巻
沖矢
684話
「泡と湯気と煙」(前編)
77巻
沖矢
685話
「泡と湯気と煙」(後編)
77巻
沖矢
690話
「工藤優作の未解決事件」(前編)
77巻
沖矢
691話
「工藤優作の未解決事件」(後編)
77巻
699話
「灰原の秘密に迫る影」(前編)
77巻
沖矢
700話
「灰原の秘密に迫る影」(後編)
77巻
似
701話
「漆黒の特急」(発車)
78巻
沖矢、似
702話
「漆黒の特急」(隧道)
78巻
沖矢、似
703話
「漆黒の特急」(交差)
78巻
〇、沖矢
704話
「漆黒の特急」(終点)
78巻
722話
「甘く冷たい宅配便」(前編)
80巻
沖矢
723話
「甘く冷たい宅配便」(後編)
80巻
734話
「ジョディの追憶とお花見の罠」
80、81巻
779話
「緋色の序章」
84、85巻
780話
「緋色の追求」
84、85巻
沖矢※
781話
「緋色の交錯」
84、85巻
〇、沖矢※
782話
「緋色の帰還」
84、85巻
〇、沖矢
783話
「緋色の真相」
84、85巻
785話
「太閤恋する名人戦」(前編)
85巻
沖矢
786話
「太閤恋する名人戦」(後編)
85巻
〇
836話
「仲の悪いガールズバンド」(前編)
88、89巻
837話
「仲の悪いガールズバンド」(後編)
88、89巻
沖矢
861話
「17年前と同じ現場」(前編)
89、90巻
沖矢
862話
「17年前と同じ現場」(後編)
89、90巻
沖矢
866話
「裏切りのステージ」(前編)
90巻
沖矢
867話
「裏切りのステージ」(後編)
90巻
〇
881話
「さざ波の魔法使い」(前編)
92巻
〇
882話
「さざ波の魔法使い」(後編)
92巻
沖矢
887話
「怪盗キッドの絡繰箱」(前編)
91巻
沖矢
888話
「怪盗キッドの絡繰箱」(後編)
91巻
沖矢
925話
「心のこもったストラップ」(前編)
94巻
沖矢
926話
「心のこもったストラップ」(後編)
94巻
沖矢
927話
「紅の修学旅行」(鮮紅編)
94、95巻
928話
「紅の修学旅行」(恋紅編)
94、95巻
沖矢
941話
「マリアちゃんをさがせ!」(前編)
95巻
942話
「マリアちゃんをさがせ!」(後編)
95巻
〇
952話
「迷宮カクテル」(前編)
95巻
953話
「迷宮カクテル」(中編)
95巻
〇
954話
「迷宮カクテル」(後編)
95巻
971話
「標的は警視庁交通部」(一)
95、96巻
972話
「標的は警視庁交通部」(二)
95、96巻
沖矢
973話
「標的は警視庁交通部」(三)
95、96巻
974話
「標的は警視庁交通部」(四)
95、96巻
沖矢
1002話
「米花商店街ダストミステリー」
沖矢
1018話
「骨董盆は隠せない」(前編)
97、98巻
沖矢
1019話
「骨董盆は隠せない」(中編)
97、98巻
沖矢
1020話
「骨董盆は隠せない」(後編)
97、98巻
1024話
「大岡紅葉の挑戦状」(前編)
98巻
〇
1025話
「大岡紅葉の挑戦状」(後編)
98巻
1033話
「太閤名人の将棋盤」(初手編)
98巻
〇
1034話
「太閤名人の将棋盤」(妙手編)
98巻
〇
1035話
「太閤名人の将棋盤」(王手編)
98巻
1071話
「工藤優作の推理ショー」(前編)
99、100巻
〇
1072話
「工藤優作の推理ショー」(後編)
99、100巻
〇
1077話
「黒ずくめの謀略」(狩り)
100巻
〇
沖矢1078話
「黒ずくめの謀略」(上陸)
100巻
〇
沖矢1079話
「黒ずくめの謀略」(正体)
100巻
〇
1085話
「不吉な縁結び」(前編)
100巻
1086話
「不吉な縁結び」(後編)
100巻
沖矢
1148話
「探偵団と二人の引率者」(前編)
103巻
沖矢
1149話
「探偵団と二人の引率者」(後編)
103巻
1164話
「17年前の真相」(血染めの騎士)
104巻
1165話
「17年前の真相」(達眼の悪魔)
104巻
1166話
「17年前の真相」(遠見の角行)
104巻
〇
1167話
「17年前の真相」(女王の謀)
104巻
※「緋色」シリーズの沖矢は別人の変装もあり
〈劇場版〉
第18作『異次元の狙撃手』
第20作『純黒の悪夢』
第24作『緋色の弾丸』
第26作『黒鉄の魚影』
赤井秀一の重要エピソードを解説
第286~288話「工藤新一NYの事件」(事件編/推理編/解決編)(コミック34、35巻)
1年前の赤井と蘭の遭遇
蘭と赤井の遭遇、新一&蘭とシャロン・ヴィンヤード(=ベルモット)との出会いなど、今後のストーリーに繋がる重要な過去を描く物語。
中華料理店で高熱により倒れた蘭は、雨音の中で1年前を思い出していました。第284~285話「中華街 雨のデジャビュ」から続くエピソードですが、時系列としては第162話「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」の続きです。
飛行機で名推理を披露した後、無事ロスに到着した新一と蘭は、新一の母・有希子に連れられてミュージカル鑑賞のためニューヨークへ。上演中に殺人事件が発生し、新一は「闇の男爵夫人(ナイトバロニス)」の通り名で知られる有希子を介して推理を進めます。
事件解決後のブロードウェイからの帰り道、廃ビル街で新一を待つ蘭の前に現れた長髪の男。彼こそがFBI捜査官の赤井秀一であり、蘭の身を案じてこの場から離れるよう忠告。しかし新一と蘭は銃を持つ銀髪の通り魔に遭遇。2人は危うく転落しそうになったその人物に手を差し伸べますが、蘭はしばらくの間、この一連の出来事の記憶をなくしていました。
第345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」(コミック42巻)
ベルモットと直接対決
2004年に2時間半スペシャルで放送。コナンと灰原の正体が黒ずくめの組織の幹部格・ベルモットに知られる危機的状況で、コナンとジョディがベルモットと直接対決し、赤井も参戦。これまで怪しげな雰囲気を纏っていた赤井とジョディですが、本エピソードでFBIの存在が表面化。ベルモットが変装していた人物も明かされました。
vermouthという差出人から招待状が届き、小五郎たちが季節外れのハロウィンパーティーに出かけた夜。ジョディがベルモットの身柄確保のため罠を仕掛けるも、反対に罠に掛けられてしまいます。灰原にベルモットの魔の手が迫り、コナンの作戦は思わぬ展開を迎えて窮地に。
そこへ姿を現した赤井がベルモットの仲間を倒し、続けてベルモットを攻撃。しかし一瞬の隙を突かれて彼女を逃してしまい、赤井はその場で気を失っていた灰原が目を覚ます前に去りました。
第425話「ブラックインパクト! 組織の手が届く瞬間」(コミック48、49巻)
待ち伏せしていた赤井が盗聴器とジンを狙撃
コナン、FBI、黒ずくめの組織が接触する重要回。キールこと水無怜奈、組織の凄腕スナイパーであるキャンティーとコルンが初登場。毛利小五郎にストーカー調査を依頼したアナウンサーの水無怜奈が、組織の一員のキールであると判明します。
コナンは偶然仕掛けた盗聴器で知った組織の暗殺計画を阻止するためFBIと協力。しかし、任務に赴くキールが事故で意識不明となり、FBIは密かに彼女を保護。
盗聴器に気づいたジンは小五郎に疑いをかけて射殺しようとしますが、先読みして待ち伏せていた赤井は約700ヤードの距離からジンの指先にある小さな盗聴器を撃ち抜き、盗聴器を仕掛けたのはFBIであると思わせてコナンたちの窮地を救います。ジンの左目下の傷はこの時に赤井が傷つけたもの。
赤井はさらにジンの身体にも銃弾を撃ち込みますが、民間人を巻き込まないため深追いはせず。とはいえ、水無怜奈という組織に繋がる糸は残されました。
第491~504話「赤と黒のクラッシュ」(発端/血縁/絶叫/冥土/昏睡/侵入/覚醒/攪乱/偽装/遺言/嫌疑/潔白/決死/殉職)(コミック56~59巻)
FBIと組織の総力戦、来葉峠にて撃たれた赤井の生死
FBIと組織の対決を描いた長編シリーズで、赤井の生死に関わる超重要エピソード。キールの正体や謎めいていた赤井の過去などが明かされ、FBIには新たにキャメルが作戦に加わることに。この総力戦の先に思わぬ悲劇を迎えることになります。
怜奈が入院する杯戸中央病院に組織の構成員が潜伏していることが判明し、コナンの機転で楠田陸道と名乗る入院患者がその構成員であると割り出します。しかし、赤井に追いつめられた楠田が拳銃で自殺したのを機に怜奈の病室を組織に突き止められ、FBIは組織の策略に翻弄されることに。ついにキールを病院から連れ出す作戦を決行しますが、彼女はその道中で組織に奪還されてしまいます。
しかし、これはコナンと赤井による組織に対抗するための作戦であり、キールの正体がCIA諜報員であること、彼女の身柄をわざと組織に奪還させたことをジョディたちに打ち明けました。キールには組織に戻って動向を探るよう提案し、それをのむ条件として彼女は弟の本堂瑛祐に証人保護プログラムを受け入れさせることを要請したのです。
こうして組織に戻ったキールですが、ジンは赤井から簡単に奪還できたことに疑念を抱き、あの方の命令だとして疑わしきキールに赤井を抹殺するよう指示。キールから呼び出された赤井は単身来葉峠へと赴き、彼女はやむを得ず銃で赤井の胸と頭を撃ち抜きます。
その後、来葉峠で炎上した車の中から焼死体が発見されたことを知ったジョディは、それが赤井ではないと願い、赤井が触れたコナンの携帯を警視庁で鑑定依頼。その結果、焼死体の指紋と携帯の指紋が一致します。
しかし、本エピソード以降、火傷を負った赤井の姿が何度か目撃されるように。赤井本人なのか、何者かによる変装なのか、謎が深まっていきます。
第578話~581話「危機呼ぶ赤い前兆(オーメン)」「黒き13の暗示(サジェスト)」「迫る黒の刻限(タイムリミット)」「赤く揺れる照準(ターゲット)」(コミック67巻)
「赤井に似た男」をめぐり組織が動き出す
第563~546話「探偵団VS強盗団」でジョディが遭遇した赤井に似た男が、再び姿を現します。
コナンたちが百貨店の爆弾騒ぎに巻き込まれるなか、百貨店の地下のカフェにいたジョディとキャメルは、赤井に似た男と謎のメッセージを見つけ、近くに赤井がいることを確信。黒ずくめの組織もまた赤井らしき目撃情報を受け、ジンは警戒して再びキールに疑いをかけていました。
百貨店の中では赤井に似た男と工藤邸に居候する大学院生の沖矢 昴が居合わせており、沖矢は何やら察した様子も。組織は赤井らしき男の暗殺を試み、外に停めた車ではジンたちが待ち構えていましたが、ベルモットの忠告で中止に。組織の一員である「バーボン」が、秘密裏に動き始めているらしいことも明かされました。
第671~674話「探偵たちの夜想曲(ノクターン)」(事件/誘拐/推理/バーボン)(コミック76巻)
バーボンの候補が示される
コナンが開設した毛利探偵事務所のホームページに、コインロッカーの鍵を探す依頼が舞い込みます。その後、毛利探偵事務所内で殺人事件が起き、その犯人にコナンが連れ去られる予想外の事態に。
小五郎と蘭は小五郎の弟子を名乗る探偵・安室 透の車に乗り込み、コナン誘拐の知らせを受けた灰原と阿笠博士も沖矢の車でコナンを連れた犯人を追跡。さらに、コナンや蘭を心配した世良も独自に調査を開始します。
本エピソードでは沖矢、安室、世良が一堂に会し、灰原を追う黒ずくめの組織の一員・バーボンの候補として暗示。3人は、ほぼ同時にコナンの乗る車に辿り着きます。何か仕掛けようと車から身を乗り出した沖矢は、猛スピードで走り過ぎた安室に任せて静観することに。沖矢と安室の車がすれ違った一瞬、2人は視線を交わしていたようでした。
第701~704話「漆黒の特急(ミステリートレイン)」(発車/隧道/交差/終点)(コミック78巻)
バーボンが赤井の死に再び疑念を抱く
本エピソードでは、ついにバーボンの正体が明らかに。シェリーを狙うバーボンとベルモットに、コナンは頼もしい協力者たちと共に灰原を守るべく立ち向かいます。
1年に1度しか運行しないミステリートレイン「ベルツリー急行」に、コナンたち一行は鈴木財閥の招待で乗車することに。複数の怪しげな人物を乗せて列車は東京駅を出発します。すると車内で密室殺人事件が発生し、さらにその裏ではシェリー(灰原)に組織の黒い影が迫っていました。
これまで目撃されてきた赤井に似た男の正体がバーボンであり、今回乗車している赤井に似た男はベルモットの変装であることも判明。バーボンは赤井の姿で関係者の周りをうろつき、彼らの反応から赤井の死を断定したようですが、別の赤井らしき男を列車内で目にし、再び赤井の死に疑念を抱いて調査を一からやり直すことを決意。バーボンとベルモットが列車から離れていく様子を、沖矢は笑みを浮かべながら眺めていました。
第779~783話「緋色の序章」「緋色の追求」「緋色の交錯」「緋色の帰還」「緋色の真相」(コミック84、85巻)
赤井の生還と真相を描く「緋色」シリーズ
FBIと黒ずくめの組織が死んだと断定していた赤井秀一の重要な真相を描く「緋色」シリーズ。赤井と安室の緊迫した直接対決が展開し、来葉峠の赤井をめぐる謎、さらにバーボンの正体も判明。ラストには、黒の組織の幹部メンバーについて新たな情報が提示されます。
ジョディの友人が殺されかける事件が発生。調査に加わった安室がFBIへの対抗心を示す姿を見たコナンは、これまでの言動と合わせて安室の正体が公安警察であると考察していました。
事件解決後、キャメルはバーボンとベルモットの罠にはまり、楠田陸道が車内で拳銃自殺したことを喋ってしまいます。この事実から、安室は赤井が生きていると推理し、沖矢 昴が赤井の変装であると考えて工藤邸を訪問。同じ頃、ジョディとキャメルは、赤井の事件の手掛かりを求めて来葉峠へ車で向かっており、謎の追っ手に追い詰められていました。
安室が「沖矢=赤井」であるとして死の偽装トリックを推理しながら沖矢に強引に詰め寄っていたその時、絶体絶命のジョディたちの後部座席から突如として赤井の声が。赤井の生還にジョディとキャメルが衝撃を受けるなか、彼は拳銃で後続車のタイヤを撃って安室の仲間の追撃を阻止。赤井は彼らの携帯を通じて、安室が公安警察の降谷 零であることを看破します。
2人はFBIと公安という本来の立場で会話し、赤井は「狩るべき相手を見誤るな」と降谷に忠告。最後に「彼のことは今でも悪かったと思っている」と意味深な言葉を残しました。
第861~862話「17年前と同じ現場」(コミック89、90巻)
17年前の事件がFBI入りするきっかけに
阿笠博士の発明品を被害者が握り締めていた殺人事件の現場状況が、17年前の羽田浩司殺害事件と酷似していると感づいた沖矢は、博士とコナンと共に現場へ。17年前の事件には赤井の父が関わっており、赤井がFBI入局を決意するきっかけになったといいます。
今回の事件がヒントとなり、コナンと赤井は17年前に残されていた手鏡の破片からダイイングメッセージを導き出し、組織のNo.2であるラムの関与を突き止めました。ダイイングメッセージには違う意味も隠されており、その件については第941~942話「マリアちゃんをさがせ!」で言及されています。
第866~867話「裏切りのステージ」(コミック90巻)
赤井と降谷の因縁に関わる真相が明らかに
赤井と降谷の因縁に大きく関わるスコッチ(=諸伏景光)の死の真相が明かされる重要エピソード。
コナンや沖矢らはロックミュージシャンの波土禄道のリハーサル見学へ。そこに安室と、榎本 梓に扮したベルモットが姿を現します。波土が首を吊った状態で発見されて捜査が行われるなか、安室の脳裏にスコッチの最期の姿が蘇ると同時に、赤井もまた当時を思い起こしていました。
自分の正体が組織に知られたとして死を覚悟していたスコッチに、ライは自身がFBI捜査官の赤井秀一であることを明かし、彼を逃がそうとします。しかし、スコッチは何者かが階段を駆け上がってくる足音を聞き、ライの隙を突いて自決。スコッチは大切な人たちの情報を守るため、胸ポケットに入っていたスマートフォンごと自らの心臓を撃ち抜き、バーボンが駆けつけた時にはすでに息絶えていました。
そばには拳銃を持ったライの姿があり、彼は真実を語らず自分がスコッチを撃ったように装います。安室は自殺であったと見抜いていますが、この時から赤井を激しく憎むようになります。
第881~882話「さざ波の魔法使い」(コミック92巻)
工藤新一と赤井一家の10年前の邂逅
10年前、海水浴に来た幼い新一と蘭は、赤井秀一と弟の羽田秀𠮷、妹の世良真純、母親のメアリーと知り合っていました。こちらは赤井一家集結の貴重なエピソードです。
アメリカに留学していた赤井は、秀𠮷とは7年ぶりの再会で、真純とは初対面。赤井の希望でアメリカに留学させていたというメアリーは、実は赤井が父の事件の真相を探りに行っていたこと、大学を卒業したらFBIに入ることを聞き、赤井と喧嘩になったのだとか。当の赤井はグリーンカードもアメリカ国籍も取得し、あとは3年の職務経験を積み、筆記試験と体力テストだけなので問題ないと言ってのけています。
その後、車が崖から海に転落する事故が起き、赤井がコナン、蘭、真純にも協力を頼みながら事件は解決。真実を追い求める好奇心という熱病に冒された赤井の姿に、メアリーは夫・務武の面影を見ます。赤井に父親代わりになってもらうつもりでしたが、FBI入りを認めて激励の言葉を授け、この日をもってメアリーは自身が子供たちの父親代わりになると決意しました。
第952~954話「迷宮カクテル」(コミック95巻)
工藤邸で赤井と安室が激突
脅迫状を受け取った資産家からの依頼で、コナン、小五郎、蘭、安室は、「黒ウサギ亭」へ。ラムに命じられて工藤新一を探る安室は、隙を見て蘭から工藤邸の鍵を盗み出し、合鍵を作ります。
その後、安室が工藤邸に侵入すると、そこで待っていたのは赤井でした。お互いに銃口を突きつけて真っ暗な玄関で対峙する赤井と安室。沖矢の正体を見破って勝利を確信する安室に対し、新一を探るよう指令を受けていることや、工藤邸に侵入することも読んでいたと返す赤井。一触即発かと思いきや次の瞬間、家の奥から2人の前に工藤夫妻が姿を現し、安室をお茶へと誘います。
第1077~1079話「黒ずくめの謀略」(狩り/上陸/正体)(コミック100巻)
FBIvs黒ずくめの組織の攻防
日本に滞在中の複数のFBI捜査官が黒ずくめの組織に殺される事件が発生。工藤邸に集まっていたFBI捜査官たちの前で、コナンは組織に暗号を解読されたと推理。FBIはそれを逆手にとって組織に罠を仕掛けようとしますが、ラムにそれを読まれて捜査員が襲撃される事態に。本エピソードのラストでは、ラムの正体が明らかになります。
組織に負われる身となったキャメルは車ごと海に転落し、どうにか海猿島に上陸。沖矢に変装した赤井はコナンを連れてキャメル救出のために現地へ向かいます。一方、組織のメンバーたちもキャメル捜索のために海猿島へ。水無怜奈奪還の際の爆発で組織に死んだと思われているキャメルをめぐり、FBIと組織の攻防は緊迫したものに。
是が非でもキャメルの顔を確認したい組織は、容赦なく追い詰めていきますが、赤井とコナンの作戦でなんとか切り抜けることに成功。赤井は1300ヤード先のジンが投げた手榴弾を撃ち抜くという神業を披露しました。
第1164〜1167話「17年前の真相」(血染めの騎士(ナイト)/達眼の悪魔/遠見の角行/女王の謀(クイーンズ・ギャンビット))(コミック104巻)
赤井務武が羽田浩司殺人事件に関わった経緯
17年前のアメリカで起きたプロ棋士・羽田浩司殺人事件の真相が語られるエピソード。警視庁捜査一課管理官・黒田兵衛、コナンのクラスの副担任・若狭留美(=レイチェル・浅香)、米花いろは寿司の板前・脇田兼則(=ラム)の過去や関係性が明らかに。
また、赤井の父・務武が羽田浩司殺人事件に関わるようになった経緯を、赤井がコナンに明かしています。務武と友人関係にあった羽田浩司の父は、MI6の諜報員だった務武に「息子の死の真相を調べてくれ」と依頼。すると務武は快く承諾し、その日の夜にアメリカへと発ちます。その頃、メアリーのお腹には新しい命が宿っていました。
劇場版第18作『異次元の狙撃手(スナイパー)』(2014年)
沖矢 昴の正体=赤井秀一であることが判明
東京の街を一望できる高さ635mのベルツリータワーが舞台の中心となり、沖矢と世良が劇場版に初登場。
ベルツリータワーのオープニングセレモニーの最中、展望台で狙撃事件が発生。居合わせたコナンはそのスナイパーを世良と共に追うも、あと一歩で取り逃がしてしまいます。FBIと警視庁が合同捜査を開始し、浮かび上がったのは海軍の特殊部隊"ネイビー・シールズ"の存在でした。
本作ではジョディの回想で赤井が登場。スナイパーとして相手を一発で即死させる方法をジョディに解説した後、「自分がいる限りそんな真似はさせない」とも告げています。有り得ない距離から沖矢の放った弾丸が、狙撃しようとする犯人に命中し、犯人がかつて聞かされたFBIの伝説的スナイパー「シルバーブレット」の名を思い出すといった場面も。
ラストには本編に関わる重大な事実が原作よりも先に公表。沖矢 昴の正体=赤井秀一であることが明かされました。
劇場版第20作『純黒の悪夢(ナイトメア)』(2016年)
赤井vs安室の対峙と連携
黒ずくめの組織、FBI、公安警察が集結する記念すべき第20作目。バーボンこと公安の降谷 零、キールことCIAの水無怜奈、今作のオリジナルキャラクターである風見裕也が劇場版初登場。
黒ずくめの組織の工作員・キュラソーが警察庁に侵入し、機密情報であるNOCリストを閲覧。キュラソーは降谷と赤井とのカーチェイスで逃げ切るも、記憶を失ってしまいます。NOCであると組織に疑いをかけられたバーボンとキールは窮地に陥りますが、赤井が救出に向かい、バーボンを無事逃がすことに成功。
その後、東都水族館で赤井と降谷が対峙するなか、組織によって観覧車に爆弾が仕掛けられていることが判明し、休戦して降谷は爆弾を解除。ジンたちの襲来に、探偵のコナン、FBIの赤井、公安の降谷の連携で迎え撃ちます。赤井と降谷、お互いの能力を認め合う信頼関係も見どころです。
劇場版第24作『緋色の弾丸』(2021年)
赤井一家が集結
赤井一家の活躍を描く作品で、秀𠮷とメアリーは劇場版初登場。
4年に一度のスポーツの祭典WSG。そのスポンサーを招いたパーティーが開催されるなか、園子の父が何者かに拉致されます。コナンとFBIは、この件と15年前に起きた「WSG連続拉致事件」との類似点に注目。開会式で一般公開される最高時速1000㎞の真空超電導リニアに体験乗車するため、コナンたちは名古屋へと向かいますが、新たに事件が発生します。
任務で名古屋入りする世良とメアリーは、同じ対象を追う沖矢の車を追跡。世良は相手の正体に気づかぬまま攻撃を仕掛け、沖矢vs世良の截拳道対決にメアリーも参戦。
その後、赤井は思わぬ形で秀𠮷と偶然にも再会し、秀𠮷の記憶力と棋士としての読みが犯人確保に大きく貢献。秀𠮷の才能に信頼を置く赤井は、彼を「世界一のブレーン」と称しました。赤井はコナンの協力のもと緻密な計算で特別な弾丸による超長距離射撃に臨み、超スピードで走行するリニアに乗り込む犯人を撃ち抜くという神業を成し遂げています。
劇場版第26作『黒鉄の魚影(サブマリン)』(2023年)
赤井と降谷が「ライ」「バーボン」と呼び合う
世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐための海洋施設パシフィック・ブイを舞台に、老若認証システムにより「灰原=シェリー」の秘密が黒ずくめの組織にバレてしまう絶体絶命のストーリーが展開。劇場版オリジナルキャラクターとして、ジンと確執のある組織のメンバー・ピンガが登場します。
コナンのもとへ沖矢から、ユーロポールの職員がドイツでジンに殺害されたという電話が入り、 不穏に思ったコナンはパシフィック・ブイの警備に向かっていた黒田たち警視庁関係者が乗る警備艇に忍び込み、施設内に潜入。老若認証システムを開発したエンジニア・直美、そして灰原が誘拐されるという危機的状況に。
本作では赤井と降谷がコナンのスマホを通じて会話し、降谷が“組織随一のスナイパー”と認めて「ライ」と呼び、赤井が「バーボン」と返すシーンも反響を呼びました。赤井はコナンとの連携で、組織の潜水艦を見事に撃ち抜きます。
赤井秀一の声優は池田秀一さん
赤井秀一を演じるのは声優の池田秀一(いけだ しゅういち)さん。12月2日生まれ、東京都出身。『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル役をはじめ『ONE PIECE』のシャンクス役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。