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ここに「無い物はない」!?沖縄県うるま市”ホームセンタータバタ” 地元民から熱烈な支持と、こだわりと創業者の思い

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2024年、南城市にオープンしたコストコや全国展開するスーパーロピアなどが相次いで沖縄に進出し、小売業の競争が激しくなっている。 そうした一方でうるま市石川には、品数の豊富さから地元の人たちに「無い物はない」と言われ支持されるホームセンターがある。店の成り立ちやこだわりを取材した。

ここに「無い物はない」

うるま市石川、国道沿いに店舗を構える、ホームセンタータバタ。

店内には木材や金物、日用雑貨が並ぶ。さらに、農家から直接届く新鮮な野菜を求めて多くの人でにぎわっている。

買い物客の男性 「品ぞろえがいっぱいあるので、何かの買い物のついでに食品も見て、買っていきます」 買い物客の女性 「野菜が豊富で、地元の新鮮野菜がお手頃な価格で買えるので。外国産のものとか、普通のスーパーにはないものが取りそろえられているので。子どもを連れてきてもいろいろ好きなお菓子もあるし、上のフロアでもいろいろ見られるので」

ホームセンタータバタの魅力はなんといってもその品数だ。 買い物客の男性 「きょうは、お菓子です。普通のスーパーにないものをここに買いに来ます。ここに入ってきたら、買って帰らないといけないというか、無い物はないはず」

1階にはホームセンターならではのDIY商品や日用雑貨に食品。

2階には衣類やスポーツ用品、アウトドアグッズ、家電など10万点もの商品が所狭しと並んでいる。

沖縄テレビ 松本早織 記者 「家電売り場の隣りには大太鼓に締太鼓、さらに手芸コーナーにはエイサー(沖縄の伝統芸能)用の布も取りそろえています。地元の人から『無い物はない』と言われる、さすがタバタです」

40年前に40坪の店からスタート

ここは靴屋なのか?色やサイズごとにびっしりと並んだ島ぞうり。

いったい何匹分になるのか、ペットフードもご覧の通り。猫のエサだけで数百種類はあるのではないでしょうか。

お客さんの男性 「コオロギ。サルのエサです」 Q.サルを飼っているんですか?ご自宅で? お客さんの男性 「ほかにも売っている場所はあるけど、こっち(タバタ)が安くて」

ホームセンタータバタの社長、田端孝春さんに店づくりのこだわりを聞いた。 ホームセンタータバタ 田端孝春社長 「やっぱり地域密着型と考えたときには、品ぞろえというのを一番に重要視しないといかんだろうということでやっています」

田端社長が店を開いたのは今から40年前で、現在の店舗から少し離れた場所で広さは40坪程の小さな店からのスタートだった。 ホームセンタータバタ 田端孝春 社長 「最初はもう何にもなくて。陳列棚もないし、みんな古いのを集めてきてやってね」 雑貨や日用品を沖縄県外から仕入れ、当時は珍しいディスカウントストアという形で営業していた。

ディスカウントの商品だけでは、お客さんは満足できないと考え、品ぞろえを充実するため、さまざまな商品を問屋さんをめぐって集めた。 ホームセンタータバタ 田端孝春 社長 「そのときまでは専門店の時代だから。石川も市場が結構あったしね。できるだけお客さんのために、品ぞろえを充実させようと応えた形で」 お客さんの「欲しい」に応えるため、那覇に仕入れに出かけ、仕入れた値段のまま販売したこともあったそうだ。 ホームセンタータバタ 田端孝春 社長 「最初は何でも屋ですから、逆にあんまり信用がなくてですね。もうとりあえず、頑張って、できるだけ営業も12時までやろうと」

コンビニなどは無い時代、日曜日はほとんどの店が休む中、年中無休で営業した。 ホームセンタータバタ 田端孝春 社長 「おかげさまで、お客さんもちょこちょこ来てもらって、それから徐々に認知されてきたんですけど」

店の一角には食堂も

石川の人たちの「欲しい」に応えようと商品を仕入れ、店舗が手狭になると市内で2度移転して、現在の場所に。この店舗も増築を重ね、今の広さになっている。 店の一角には生地から手作りするピザやタコスをテイクアウトできるパーラーとヤギ汁や豆腐チャンプルーがおいしいと評判の食堂「石川の駅」がある。

田端社長の妻、清子さんが切り盛りしている。 田端社長はこれから、園芸コーナーの増築を計画中だ。 お客さんの声 「(園芸コーナーには)いろいろあるよ。たくさん。なんでも。これを朝採ってからサラダにして食べる」 「柿よ。すごいですね。柿の木見るのがたのしい」 (店員さんとのやり取り) お客の女性 「転んで腰が痛くて」 店員の女性 「大変だねー」

お客さんの男性 「金武にも金物店があるんですけど、向こうで買おうとしたら、『無いからタバタに行ってください』と言われ、こっちに行かされる。こっちだと、だいたいあるから」

ホームセンタータバタ 田端孝春 社長 「お客さんが来て、店が閉まっていたり商品が無いとかなったとき、これはもう商売人としたらね、みんな同じだと思うんですけど、一番自分なりに考えてしまうんですね」 創業当時と比べて沖縄県内には商業施設や大型店が増え、インターネットを介して欲しい物が自宅に届く時代。店を経営する環境が変化しても田端社長の信念は変わらない。 ホームセンタータバタ 田端孝春 社長 「これからも、できるだけ品ぞろえで勝負するしかないだろうと。どこまでできるかわかりませんけど」 お客さんの欲しいに応えたいという気持ちが、地元の人たちに愛される、ホームセンタータバタの魅力だ。

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