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栄の中心地。いつもより少し特別な日に行きたい、とっても素敵な鉄板焼きのお店を見つけました。

そのお店があるのは、ちょっぴりディープな雰囲気漂うビルの地下。階段を降りていくと、ぼんやりと暖かなオレンジ色の光を放つ提灯が見えてきます。その少し奥にある控えめな茶色い扉を開くと、まるで秘密基地のような、洞窟のような空間が。

丁寧であたたかい接客とこだわりの絶品メニューの虜になってしまうこと間違いなし。今回ご紹介するのはそんな魅惑の鉄板焼き料理が食べられるお店です。

何度も唸ってしまうほどの美食の連続。この満足感が味わえるのにリーズナブル？！

立地は抜群ながらも、これぞ、ホンモノの“大人の隠れ家”

地下鉄栄駅から歩いて約5分。大きな通りを1本後ろに入って少し歩くと見えてくるのが、ちょっぴりディープな雰囲気漂う「栄ソシアルビル」。

その地下1階にひっそりとお店を構えているのが、今回ご紹介する「鉄板焼 じろう」さんです。

本当にこんなところに鉄板焼き屋さんがあるのだろうか…。少々そんな不安が頭をよぎりつつも地下に続く階段を降りていくと、ぼんやりと光る提灯が見えてきました。薄暗い地下の空間をそっと照らすオレンジ色の光。これぞ、ホンモノの”大人の隠れ家”だ…。

そしてそんなあたたかな光を放つ提灯の奥にあるお店の入口もとっても控えめ。近づくまでその扉の存在に気づけません。さぁ、いよいよそのドアノブに手をかけ店内に入ります。

店内はまるで洞窟にいるような、隠れ家のような。

扉を開けると目の前に広がる大きなライブキッチン。とても感じのいい店員さんに迎えられ、テーブル席につきました。カウンター席が6席ほどと、4人がけのテーブル席が2つのこぢんまりとした店内。

ダウンライトのあたたかな光に包まれたアットホームな空間にほっと落ち着きます。そして、壁の色と雰囲気も相まって、まるで洞窟の中にいるような、ちょっとした隠れ家のようなワクワク感さえあります。

私はどちらかというとカウンター席よりもテーブル席の方がゆっくりできるので好きなのですが、どうやら口コミを見ているとカウンター席の方が人気のようです。

次々と予約のお客様が店内に流れ込み、あっという間に満席に。席数も限られているので、事前に予約をしたほうが安心ですね。

こだわりの厳選素材で仕上げられた繊細なひと品に舌鼓。

今回は少し特別に。シーフード、お肉料理、ステーキ、デザートまでついたフルコースを堪能。

＜黒毛和牛種A4等級ヒレステーキのフルコース＞ 8,300円（税込）
・季節溢れる旬菜の盛り合わせ
・本日の一品
・旬菜のポタージュ
・旬のシーフードの鉄板焼
・厚切り牛タンの鉄板焼
・旬菜のサラダ
・旬の焼き野菜
・黒毛和牛A4等級ヒレステーキ

・青実山椒のガーリックライス
・デザート

全10種のお料理が楽しめます。しかもすべて「鉄板焼 じろう」さんが力を注ぎ厳選して仕入れたこだわりの食材で調理されている絶品ばかりです。

まずは前菜に、「答志島（とうししま）炙り鰆のカルパッチョ」。

新鮮で臭みの全くない鰆。そこに香り高いごま油をかけ、添えられた酢橘を絞っていただきます。ごま油の芳醇な香りが鼻を抜け、酢橘の爽やかな酸味と鰆のさっぱりとした旨味が相性よく口の中で混じり合います。

次は、オムレツ。生クリームのソースの上に盛り付けられ、トリュフの魅惑的な香りとともにいただきます。繊細で一口一口大切に食べたくなる、やさしいお味です。

そして、季節のポタージュとして、この日は奈良県の地域ブランドである今市蕪(いまいちかぶ)のポタージュが運ばれてきました。

やさしい甘みが冷えた体にじんわりと染み渡ります。上にさらっとかけられたオリーブオイルの風味も新鮮さがあり、ここにも繊細で丁寧な味の絶妙なバランスを感じます。

次は、「鱈白子 焦がしバターソース」。香ばしく炙られたクリーミーな白子の旨味に思わず唸ってしまう…。焦がしバターソースが鱈の白子にも焼き野菜にも染みていて、“おいしい”という単調な表現では申し訳なくなるほどの絶品です。

そしてこの盛り付けに使われているお皿。金継ぎが施されています。欠けてしまった部分を漆で継ぎ、金粉や銀粉で上化粧して修理する日本の伝統技術。もしかすると、こういった少しいい感じのお店においては、賛美両論あるのかもしれません。

しかし、私はモノを大切にしているお店の考え方にとても共感。器を愛でているっていいなぁと好感度があがりました。素敵だ…！

お次は「厚切り牛タンと自家製のネギ塩」。とっても柔らかくてジューシーなミディアム焼きの厚切り牛タン。上にのったネギ塩とともにさっぱりといただきます。お肉の旨味が口の中に溢れ出てたまりません。

ここでハーブの香るシーザーサラダで少しお口をさっぱりさせたのち、メインの「黒毛和牛ヒレステーキと旬の焼き野菜」の登場です。すべてのお料理が主役級のおいしさなので、ここをメインと言っていいべきなのか迷うところですが。

お肉も信頼ある名古屋のお肉屋さんより仕入れ、”赤みとさし”のバランスがよい”A4等級”のみを使用しているとのこだわりっぷり。ちなみにライブキッチン前のカウンター席に座ると、臨場感あふれる炎も見られます。

柔らかく甘いヒレ肉。そのままでも絶品ですが、お好みでお塩やわさびにつけて食べるのもまたよき。一緒に添えられた玉ねぎ、マッシュルーム、ブロッコリーのお野菜も甘くて新鮮。素材のやさしいお味が最高です。ちなみに焼き野菜は、旬の野菜を中心に毎朝買付けをしているそうです。

そして、シメであり人気メニューのガーリックライス。お出汁がついているので半分はそのままで、半分はお出汁をかけてお茶漬けのようにしていただきました。ほんのりガーリックの効いたパラパラライス。

これはとてもクセになるお味で、人気の理由も納得です。そして、これまたお出汁との相性も抜群。最後の最後まで丁寧な味で楽しませてくれます。

メニューを見ていると、お包み代はかかるようですが、“お土産”としてガーリックライス単品でもお持ち帰りできるようです。これはお持ち帰りしたくなる…！

最後に運ばれてきたのが本日のデザート「フレンチトースト」。

ふんわり焼かれたフレンチトーストに追加で注文したホットコーヒーを合わせて、大満足のコース料理を贅沢に締めくくります。

贅沢な素材を使って仕上げた美味すぎるお料理がこの値段…！穴場です。

お店こだわりの厳選された食材、丁寧な味付け、感じのいい接客。どれをとっても大満足の要素が詰まっている「鉄板焼 じろう」さん。これはコスパ最強としかいいようがありません。

ぜひ、みなさんも栄の中心地、雰囲気漂うビルの地下で魅惑の鉄板グルメを堪能してみませんか？

INFORMATION

店名：

鉄板焼じろう

住所：

名古屋市中区栄4-5-18 栄ソシアルビル B1F

営業時間：

[月・火・水・木]
17:00 - 23:00（L.O. 22:00）
[金・土]
16:00 - 23:00（L.O. 22:00）

Web：

https://www.instagram.com/teppanyaki_jiro/

一人当たりの予算：

￥8,000～￥9,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。