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ミドサー以降で「女性を見る目」は変わる?“恋愛の変化”について男性の本音を聞いてみた

ウレぴあ総研

30代半ば、いわゆる「ミドサー」になると、独身の自分への不安やその「見られ方」などを気にするという声を耳にします。

独身であることが特に珍しいとはいえない現代でも、自分自身がそれに不安を覚えていれば、外の世界の考え方もまた変わってくるもの。

逆に、20代の頃と変わらず今の自分を肯定し続ける人も、今の時代は多いですよね。

そんななかで女性を見る目に変化はあるのか、ミドサーの男性たちに恋愛について聞いてみました。

友人たちの変化に戸惑う

mimot.(ミモット)

「30代になってから一気に友達の結婚が続き、気が付けば独身なのは自分ともうひとりだけになりました。35歳の今は、結婚した友人たちは子育てに追われていて自分と遊んでくれる余裕はなくて、日常がまったく違うのを感じて誘うのも気が引けます。

『お前は独身でいいよな』と言われることがあって、こっちはそれが寂しいのに、どんどん差がつくようで『彼女を作らなければ』と焦る一方です」(35歳/営業)

「仕事が忙しくて恋愛を後回しにしているうちに、36歳になっていました。独身の女友達も多いし、その気になれば彼女くらい作れると思っていましたが、身近な女性だと『今さら』のような感じが強くて逆にそんな気持ちになれません。

気が付いたのは、『独身だけど彼氏がいる』とか『彼氏がいて結婚していないだけで付き合いは長い』ような女友達がいることで、ちゃんとパートナーがいるんですよね。『30代で恋愛=結婚』と思い込んでいた自分は、そうじゃなくても幸せな関係を持っていることに戸惑っています」(36歳/配送)

独身と既婚では生活に大きな違いが出るのは当然ですが、友人たちの変化でそれを目の当たりにすると、「できていない自分」に劣等感を覚えるという男性もいます。

「独身を羨ましがるのは既婚者の余裕」という声は以前から耳にしますが、在り方の差を実感させられるのはつらいですよね。

また、結婚にこだわらない女性に驚くという男性は、「女性のほうが結婚を望むもの」という先入観を持っていました。

女友達の状況を見て、それ以外の幸せな恋愛もあるのだと気が付くことは、同じくミドサーの自分にとって良い変化のきっかけになるのではないでしょうか。

「好み」の変化

mimot.(ミモット)

「20代の頃は、付き合う女性はやっぱり顔とかスタイルにこだわっていて、『人に紹介しても恥ずかしくない人』と思っていました。でも、30を過ぎてからは見た目が好みでも話が合わなかったらデートも楽しくなくて、それを我慢して付き合うエネルギーがなくなったというか、中身の相性の良さを考えるようになりましたね。

結婚して幸せそうな友達を見ても、奥さんとは気が合うのがよくわかります。でも、この中身の相性の良い人ほど見つけるのは難しくて、もっと若いうちに気が付けばよかったなと今は思いますね……」(34歳/ウェブデザイナー)

「31歳のとき、好みじゃない女性に告白されて付き合ったらすごく楽しくて、好みは結局思い込みなのだなと思ったことがあります。そのときは自分が振られてしまって、それからその女性以上の人に出会えていません。友達に話したら『それが相性だよ』と言われて、納得しました。

仕事が忙しくて新しい出会いを探す余裕などないのですが、付き合う人を選り好みするようなことはもうしないと思います。ただ、相性の良さを知るまでどれくらいかかるのか、ですよね……」(37歳/公務員)

自分はどんな人が好きなのか、「好み」は年をとれば変化することは、男女関係なくあるのではと感じます。

30代以降の男女でよく耳にするのは「内面の相性の良さにこだわる」ことで、恋愛に昔のようなエネルギーを割くのが難しくなるほど、無理なく付き合える人を望むのですね。

その相性がどうなのかを知るには時間がかかると理解している人は、目先の好みで交際を決めるのではなく、向き合ってみる勇気も持っているといえます。

恋愛に慎重になる一方で、30代半ばの今から恋愛を始めるのは大変なのが現実。

自分と同じ価値観の人を見つける難しさは、30代からのほうが実感するといえます。

そもそも「恋愛できるのか」という不安

mimot.(ミモット)

「女性を見る目がどうこうの前に、今の自分に恋愛ができるのかって不安があります。30代になってから一気に出会いが減って仕事ばかりになって、恋愛の感覚を忘れてしまうのが怖いけど、でも実際誰とも付き合えなかったら『ずっとこのままなのでは』と思ってしまう。いざ誰かと出会えても、若い頃のように向き合えるのか……」(38歳/セールス)

「SNSでもよく見かけるのですが、恋愛を『選ばれるかどうか』で考える人が多い気がして、そうなると30も半ばの自分なんて魅力がなくて、『選んでも気に入ってもらえない』のかなと思うことがあります。女性の恋愛の対象にそもそもならないというか。選ぶって言い方は好きじゃないけど、恋愛って相手がいてこそじゃないですか。この自分で恋愛できるのかどうか、人を好きになること自体も不安になりますね」(35歳/営業)

「恋愛は相手がいてこそ」。この実感を持つ人からは、ミドサーの自分で恋愛ができるのか、という不安が聞かれました。

女性の独身者も珍しくない現代とはいえ、「男を見る目の厳しさ」「ステータスが前に出る恋愛の強さ」を肌で感じるほどに、今の自分について自信を失うのですね。

一方で、ではその自分をどう変えればいいのか、についても悩む声は続き、「女性に好かれるための努力がわからない」のが男性の本音にはあります。

関係は相手ありきだからこそ、自分に対する引け目や恋愛そのものの意味について悩む人が多くなるのも、ミドサーならではかもしれません。

今回、お話を聞かせていただいた男性たちは、女性の在り方ではなく自分自身の状態について悩んでいるのが印象的でした。

現実についてより客観的に見る目を持っているからこそ、「恋愛市場での自分の価値」に心が怯んでしまうのは、女性も同じではと感じます。

それでも、人を好きになることを諦めない心がどんなときも大切で、相手と自分を慈しめる恋愛を重視する力が、大きな魅力になるのではないでしょうか。

(mimot.(ミモット)/弘田 香)

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