まるでケーキのようなご当地マカロン!多彩な沖縄食材とベルギー仕込みの職人技の融合
このマカロンとの出会いは、友人が沖縄をテーマとしたお茶席のお菓子として出してくれたこと。その時いただいた「黒糖バニラ」は、黒糖のみならず、バニラも沖縄産と伺い、それは貴重だなと心惹かれました。私も沖縄県産バニラの農園を訪ねたことはありますが、生産量はかなり少なく、さやから採れる天然のバニラビーンズを使ったお菓子をいただく機会はなかなかありません。
そのマカロンは、みずみずしいという言葉が当てはまるほど口どけのよいバタークリームをサンドし、黒糖の深みある味わいとバニラの上品な香りとがふわりと広がる、何とも贅沢なお茶菓子でした。
作り手の方は、人気パティシエ鎧塚俊彦シェフのお店を経て、ベルギーに渡り修業。帰国後は自然の豊かな沖縄に移住。今のところオンライン販売やポップアップ出店で、沖縄県産を主体に日本の国産素材を使ったマカロンを作り販売されているとのこと。
フレーバーの選択肢が豊富で、記載されているだけでも20種弱。さらに季節限定の品などもあるそうです。備考欄に希望を書くことができますが、迷ってしまう方は、好みの傾向だけお伝えして、お勧めを入れていただくのも楽しみですね。
私は、沖縄食材に興味があるとお伝えしたところ、店主の松本さんが追加情報もお知らせくださったので、悩みつつも紅芋、アセロラ、シークワーサー、ドラゴンフルーツといった沖縄産素材のマカロンを中心にチョイス。一方、ベルギーで学んでいらした方なので、スパイスが香る現地の伝統菓子「スペキュロース」フレーバーも外せません。
冷凍で届くので、冷蔵庫で解凍していただきますが、あまり時間を置かず表面のサックリ感があるうちに食べるのがお勧めです。
フィリングたっぷりめで、特にフルーツのコンフィチュールなど水分の多いものも入っていると、解凍後は徐々に生地となじんでいきます。口にすると、ほろっ、じゅわっとするような食感。生地のアーモンドにそれぞれの素材の味わいが混ざり合い、多彩でリッチなケーキを食べているかのようです。
「パッションフルーツ」は、果肉の酸味だけでなく種のカリカリ感も楽しい。「パイナップルさんぴん茶」は、果肉感満載のパイナップルコンフィチュールにさんぴん茶のエキゾチックな組み合わせが珍しく、まさに沖縄ならではの味!
フォアグラクリームの中に沖縄産ハイビスカスローゼルのコンフィチュールを忍ばせた、驚きのフレーバーもありました。こっくりとした濃厚さに、野性味と華やかさのある酸味がアクセントとなり、これはやみつきになりそう。お酒がお好きならば、沖縄の泡盛と合わせてみても面白いですね。
いつか沖縄を訪ねる際に、作り手の方にお会いしてみたい!と思わせてくれる、素敵な“ご当地菓子”です。
商品名:マカロン10個入り
販売:CapiCaprice(カピカプリス)
文:お取り寄せの達人:平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)