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「爆上がりしている期待をもっと上げても良い」阿座上洋平さんが語る『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』ならではの魅力

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』が、ディズニープラスで10月29日(水)より独占配信開始!

シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」の配信に加え、シーズン2「エピソード オブ サバナクロー」、シーズン3「エピソード オブ オクタヴィネル」の製作が決定しており、ディズニー作品のヴィランズ<悪者たち>の魅力にインスパイアされたキャラクターたちが登場します。

そして今回、アニメイトタイムズでは、本作の主人公であり、異世界<ツイステッドワンダーランド>へ迷い込んでしまった男子高校生・円満雄剣を演じる阿座上洋平にインタビューを実施。アニメーションならではの見どころを語っていただきました。

 

 

【写真】阿座上洋平が語る『ツイステ』アニメーションならではの魅力

悪に至る理由、深掘りしたくなるようなところがヴィランの魅力

──最初に、『ディズニー ツイステッドワンダーランド(以下、ツイステ)』という作品を初めて聞いたときの印象をお伺いしたいのですが、阿座上さんは『ツイステ』のことをご存知だったのでしょうか?

円満雄剣CV・阿座上洋平さん(以下、阿座上):もちろん、この作品のことは存じ上げていました。ヴィランという悪役をモチーフにしている作品を僕はあまり見たことがなかったので、これは人気が出るだろうな、と。

ディズニーのヴィランはみんな魅力的ですし、僕の好きなヴィランもたくさんいます。そういうキャラクターたちがカッコいい姿として生きる世界というのは、それはもう楽しいだろうなと思ったので、この作品が発表されたときから期待していました。

彼ら1人1人の良さがあるので、いろんな人の好みに刺さるのではないかなと思います。

 

 

──阿座上さん自身、ヴィランのどのようなところに魅力を感じていますか?

阿座上:そうですね……説明するのが難しいんですけど、ただの悪役としてのヴィランと、ちゃんと背景があるヴィランがいますよね。役割としての悪役はもちろん大事なことですし、僕もそれを見て育ってきました。

演じる身としては、やっぱり、どのような経緯でヴィランになったのかをより丁寧に掬い上げていかないと、キャラクターとして大事に描けないんじゃないかと思っています。

悪に至る理由みたいなものを考えると、知れば知るほど魅力的になるというか、深掘りしたくなるようなところがヴィランの魅力なのかなと思います。

──ヴィランというミステリアスな雰囲気から生まれる世界観は、まさに魅力の1つですね。

阿座上:ディズニーのヴィランにインスパイアキャラクターが登場する魔法士養成学校<ナイトレイブンカレッジ>でのお話なので、すごく怪しげでミステリアスな雰囲気を持った世界観というのは、個人的に好きです。

子どもの頃から見ている明るくてポップな作品も好きですけど、やっぱりヴィランに対する魅力をすごく感じるので、ヴィランがモチーフのキャラクターたちが作り出す世界観はずっと気になってはいました。

薄暗い雰囲気はありますけど、キャラクターはすごくポップで癖が強く、みんなカッコいいのでおどろおどろしい雰囲気や怪しさが良い方向に輝いていると思います。

 

 

──そんな魅力的なディズニーヴィランズにインスパイアされたキャラクターが織りなす物語がアニメーションとして描かれるわけですが、円満雄剣役として出演が決まったときはいかがでしたか?

阿座上:ゲームが5周年を迎えるタイミングで、新たにこの作品に関われることは果たしてあるんだろうかと思っていたのですごく嬉しかったです。コミックをベースとしたアニメーションであることはもちろんですが、円満雄剣と同じようにこの世界に足を踏み入れることができるのは僕にとってワクワクでした。

 

円満雄剣を演じる際に大事にした気持ちとは?

──AnimeJapan 2025のステージで円満雄剣のことを「真っすぐで誠実な男」だとおっしゃっていましたが、改めて、ご自身が演じる役柄について教えてください。

阿座上:円満雄剣はブレないところが魅力ですので、そこは大事に演じさせていただきました。

<ツイステッドワンダーランド>に何も理解できないまま迷い込んでしまうんですけど、彼は浮足立たずに自分は自分だとずっとブレません。すぐには帰れないとわかった瞬間、悲しくなったり怒ったりするのが普通だと思いますが、彼は順応が早い。

この人は天然なのかな?と思うくらい、掘れば掘るほど面白くなるキャラクターですし、ハーツラビュルの寮生は1人1人が本当に癖だらけなので、円満雄剣みたいな真っすぐなキャラクターがいてこそ、彼らの個性がより輝くんじゃないかなと思います。

──また、「円満雄剣の視点から『ツイステ』の世界を楽しんでいる」とコメントされていましたが、特に世界観のどんなところが、その視点ならではの面白さにつながっていると思われますか?

阿座上:円満雄剣が活躍する以上に、この世界の真実やもっと奥深いところにあるものをあえて事前に予習せずに挑んだところがあります。彼と一緒に冒険しているというか、“こんな世界や魔法があるんだ!”というワクワクやキラキラみたいなものを大事に、異世界を楽しもうとする気持ちがお芝居にも乗るように演じました。

 

 

──円満雄剣を演じる中で悩んだこと、スタッフ陣からのディレクションで印象に残っていることはありますか?

阿座上:結構コミカルなシーンもあるんですけど、それに対して円満雄剣はノっていいのか、ノらずに淡々としているのか、そのバランスが僕の中で難しかったので、真っすぐな性格が故に生まれてしまうちょっとしたボケやコメディ要素みたいなものは監督や音響監督と相談しました。

──個性の強い寮生を束ねるのは、円満雄剣の性格からすると苦労しそうですね。

阿座上:特に、エース・トラッポラとデュース・スペードが騒がしくて(笑)。円満剣雄は監督生でもあるので、自身の立場を意識しながら2人の様子を見るという意味で、そのバランスを考えながら演じました。

──もし、阿座上さん自身が、あの中に放り込まれたら……?

阿座上:僕だったらもうパニックになると思います。実際、円満雄剣を演じる中で、ここはもっと驚くだろうなと思ったシーンを結構思いっきり演じたんですけど、監督から「ちょっと驚きすぎ」と言われたことがありました。そこで、“あぁ、円満雄剣はそういう性格なんだな”と。

──“そういう性格”とは?

阿座上:彼は、<ツイステッドワンダーランド>の世界に驚くというよりも、大事な剣道の大会も控えているので、現実世界に早く帰ることばかり考えているんですよね。そういうところは、彼の面白さであり、良さでもあると思います。

──円満雄剣からすると、個性あふれる寮生たちとの生活は大変だと思いますが、ファンタジー好きの一視聴者としてはワクワクします。

阿座上:確かにキャラクターの癖は強いですけど、なんだかんだみんな優しそうですし、学校の秘密みたいなものもあると思うので、それこそ誰かと一緒に秘密を探って怒られるのは容易に想像がつきますよね。僕も小学校の頃はいたずらっ子でしたので、動かないエレベーターを動かしてみよう!ということをやっていました(笑)。

僕自身、一緒に学校へ行き、一緒に学んで、一緒にご飯を食べてという寮生活にずっと憧れがあるのと、しかもファンタジーな雰囲気の中で魔法を習得できるのはワクワクしかありません。その世界に慣れてからは、もう楽しみしかないだろうなと思います。

──阿座上さん自身が<ツイステッドワンダーランド>に召喚されたら、この世界でやってみたいことはありますか?

阿座上:絶対に入っちゃいけないと言われている場所に友だちと潜入したり、グリムのような現実世界にいない生き物を探して触れ合ったりしたいですね。

 

 

シーズン1を彩るハーツラビュル寮の寮生たち

──ハーツラビュル寮を皮切りに、たくさんの寮とその寮生たちが登場しますが、ここだったらうまくやっていけそうだなと思える寮はありますか?

阿座上:すべての問題が解決して、ちょっと雰囲気が良くなったハーツラビュル寮です(笑)。

一同:(笑)。

阿座上:あとは、『ライオン・キング』が好きなので、サバナクロー寮ですね。

──シーズン1は「エピソード オブ ハーツラビュル」として、ハーツラビュル寮の寮生たちとの交流が描かれますが、序盤では主に、エース・トラッポラ、デュース・スペードと関わることになります。

阿座上:デュース・スペードはエース・トラッポラに対してずっとツッコんでいるようなしっかりとしているイメージなのに成績がすごく悪かったり、ケンカっ早いところがあったり、そこに意外性を感じて面白いなと思いました。

 

 
エース・トラッポラは、敵を作りやすいタイプだなと感じるシーンが結構あるんですよね。でもそこが、“仕方ないな”、“やれやれ”と見ていられるような、絶妙にイラっとさせないところが彼の愛嬌なのかなと。そこをボイスキャストの山下(誠一郎)くんが、うまく演じていてすごいなと思います。

エース・トラッポラとデュース・スペードの2人は、お互いの役目を補い合っている感じがして素敵だなと思いますし、円満雄剣としては微笑ましく見守っていたい気持ちがありますね。

──その2人に加え、円満雄剣はグリムとも深く関わることになります。

阿座上:グリムが動いているだけですごく可愛かったですし、見ているだけで癒されました。グリムは寂しさからちょっと突っ張っちゃうところもあって、ほっとけない可愛らしさがありますよね。円満雄剣がいてくれて良かったね、と思える魅力的なキャラクターです。

──同じハーツラビュル寮のトレイ・クローバー、ケイト・ダイヤモンドの印象についてもお聞かせください。

阿座上:円満雄剣はエース・トラッポラとデュース・スペードとよく交流していたからか、3年生のトレイ・クローバーとケイト・ダイヤモンドは頼りになる先輩たちという印象があります。

リドル・ローズハートのことをなだめつつも、お互いのフォローに回っているところもあって、すごく良い関係性を築いているんだなと感じました。

リドル・ローズハートの個性が強いので、この2人の存在でハーツラビュル寮の規律みたいなものがちょっと緩和されているように思います。

──確かに、1年生の2人とは違う魅力があります。

阿座上:トレイ・クローバーは、リドル・ローズハートとの関係性があるからこそ、どこか切なさを感じるところがありますよね。先輩の哀愁漂う表情がグッと来るというか、そこがトレイ・クローバーの魅力だなと。

ケイト・ダイヤモンドは飄々としているので、つかめないところがありつつも優しさみたいなものを持っています。飄々としながらもいざという時には冷静になれる、なんだかんだ1番頼りになる存在です。

 

 

──そして、シーズン1の大きな軸となるのが、ハーツラビュル寮の寮長であるリドル・ローズハートの存在です。リドル・ローズハートについては、いかがでしょうか?

阿座上:やっぱり最初からつかめないキャラクターだと思いますし、“ハートの女王”が作った不思議な法律を大切にしているキャラクターなので「会話ができるのかな?」「話が通じるのかな?」という怖さがありました。

──そんなリドル・ローズハートを演じる花江夏樹さんのお芝居はいかがでしたか?

阿座上:リドル・ローズハートを演じている花江くんは本当に生き生きしていました。「グギギギ!」と言っているときも、「ちょっとやり過ぎです」と監督から言われることもよくあって(笑)。

一同:(笑)。

阿座上:花江くんとは年齢も芸歴も一緒で、ご飯もよく行ったり話をしたりしてきましたけど、彼の持つ声はすごく可愛らしいというか、彼自身にも真っすぐなところがあって、リドル・ローズハートを器用に楽しく演じているという印象があります。

──花江さんはAnimeJapan2025のステージで、阿座上さんの声が円満雄剣にピッタリだと絶賛されていましたね。

阿座上:この作品には同世代でほぼ同じ経歴の方がたくさん出演されていて、若い頃は手探りでお互いに遠慮していたところがあったとしても、この歳になってくると良きライバルであり、良き理解者という存在になってくるんです。僕自身、ちょっと卑屈なところがあるので、そういう人たちが言ってくれる言葉をこの歳になってようやく「ありがとう」と受け入れることができました。

──アフレコ現場全体の雰囲気はいかがでしたか?

阿座上:ほかのボイスキャストとも仲良く話したりして、本当に和気藹々とした雰囲気の中でアフレコが進みました。全員の年代が近いということもあって、その親しみやすさが良い雰囲気を作っていたと思います。

円満雄剣は真面目で真っすぐな性格ですけど、テストの段階ではアドリブを入れたり、ちょっと遊んでみたりとかして、それがすごく楽しかったですね。だいたい却下されていましたけど(笑)。

一同:(笑)。

阿座上:周りにいるボイスキャストの笑いを誘ったり、お芝居をちょっとくすぐったりしても良い空気感だったのが、僕の中ですごく印象に残っています。

 

期待と予想をはるかに超えるアニメーション

──実際に映像をご覧になっていかがでしたか?

阿座上:本当に映像が綺麗ですし、現実世界には存在しないものがたくさん出てくるので、SEといった音にもこだわりを感じました。特に、リドル・ローズハートがグリムにかける 魔法の音が、僕の中ではファンタジーを感じる音のようで印象に残っています。

画が僕らの芝居を支えてくれていて、逆に僕らの芝居が世界観を支えているという、すごく良い相乗効果というか、調和しているような雰囲気を第1話から感じたので、本当に期待していてほしいです。

──お〜! 細部まで見逃しがないように、目と耳を集中させなければいけませんね。

阿座上:第1話は、ディズニーヴィランズをモチーフにした唯一無二のキャラクターたちがこんなにたくさんいるんだと驚くのではないでしょうか。

シーズン1の「エピソード オブ ハーツラビュル」では、よく絡むエース・トラッポラとデュース・スペードの2人のコンビネーションにほっこりしますし、それが円満雄剣にとっては救いになるんじゃないかなと思います。

 

 

──シーズン1はもちろんのこと、シーズン2、3の製作も決定しており、ハーツラビュル寮以外の寮生もたくさん登場するのでワクワクします。阿座上さん自身、気になるキャラクターや好きなキャラクターはいますか?

阿座上:坂くんが演じているサバナクロー寮のジャック・ハウルがあまりにも“出来るやつ”過ぎて気になっています。ヴィランをモチーフにしているからこそ、みんなそれぞれに個性や特徴がありますが、ジャック・ハウルに関しては真っすぐで優しいというか、なんだかんだみんなのことをよく見ているなと。どこか円満雄剣と通ずるものを感じますね。

プロフィールには“他人と馴れ合うことを嫌う”と書いてありますけど、第1話でもジャック・ハウルの優しさが垣間見えるシーンがあるんです。そういうところもあって彼は気になりますし、もっといろんな面を見てみたいなと思います。

──ありがとうございます。最後になりますが、放送を楽しみにされている方へのメッセージをお願いします。

阿座上:すでに公開されているPVを見て期待は爆上がりしていると思いますが、僕はもっと上げても良いと思います。それくらい、あの『ツイステ』がアニメーションになるという期待値は相当なものですし、画、音楽、お芝居、すべてにおいて隙がありません。スタッフ、キャスト一同与えられた役割を理解して取り組んでいると強く感じたので、本気でみなさんの予想を超えてくるんじゃないかなと思います。本当に期待していてください。

 

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