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自作エギを使用したエギングで本命ヤリイカと対面成功【福井】バラシ多く苦戦

TSURINEWS

ヤリイカ(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)

久しぶりにベタ凪・無風の予報が出ました。当日は朝の時間帯に干潮を迎えるので、潮が引いている時間にしか入れない地磯へヤリイカを狙って釣行することにしました。

当日の状況

早朝は霧も出ていましたが、3月にもかかわらず暖かく、無風なのも影響してか防寒着は必要ありませんでした。太陽は昇っているものの、霧と曇り空の影響で日差しはなく、ヤリイカの日中エギングには最適な天候と言えます。

干潮時に歩いてアクセスしやすい地磯があり、7時頃が干潮のピークです。そのため、朝から昼前まで釣りができ、さらに無風ベタ凪という好条件も手伝って、容易に入れるこの地磯を選びました。

使用したタックル

タックルは、7フィート台のエギングロッドに2500番台のスピニングリールです。ラインはPE0.8号、リーダーはフロロカーボン2.5号を使用しました。
エギは3.5号で、今回は自作餌木のみで挑みました。

使用した自作エギ(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)

朝の6時に駐車場に到着

風も全くなく、ベタ凪の静かな海が広がっていました。目的の地磯まで歩いて向かいます。

防寒着も必要ない気候になったため、パーカーで歩いて行きましたが、久しぶりの地磯歩きだったせいか、目的地に着く頃には汗だくになっていました。この時期からこれでは、これからのシーズンが思いやられます(笑)。

7時に目的の地磯に到着

ここは足元から3mほどが遠浅で、そこからカケアガリになっています。その先は急に深くなり、潮通しも良いため、様々なターゲットが入ってくる地磯です。エギングの際は、餌木の位置を確認しながらフォールさせないと、ラインがカケアガリに擦れてラインブレイクや根掛かりが多発するため、注意が必要です。

浅いエリアには、沖からマイクロベイトが定期的に入ってきています。さらに沖合ではもう少し大きめのベイトが水面直下を回遊しているのが見えます。ベタ凪のため、藻場やベイトの動きもよく把握でき、狙いを絞りやすいです。潮は左から右へと動いています。

風がなく海の状況がよく観察できた(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)

1投目から本命ヤリイカ登場!

ここで、スローフォール性能を持たせた、トチの木から作った自作餌木を試すことにしました。このトチの木は、元は白い木ですが磨くと茶色系の杢(もく)が入り、美しい樹種です。

前回ロストしたため新しく作り直し、少しボディを大きくしてみましたので、スイムテストも兼ねています。足元に落としてみると、水深2mほどの底まで約20秒と、かなりゆっくりフォールすることを確認しました。沈下スピードを把握しましたので、沖へフルキャスト。市販のエギよりも重い仕上がりなので、飛距離が出ます。

着水時にはベイトが飛び跳ね、狙ったポイントまでしっかり届きました。 フリーフォールとカーブフォールを混ぜながら2分ほど沈め、3段シャクリからのテンションを強めにかけたスローフォールを試みます。

15秒ほどフォールさせていると、「パツッ」とイカが触る感触がありました。1投目からアタリです。 しかし、全く引きません。上がってきたのは狙いのヤリイカでしたが、サイズはかわいらしい小さなメスでした。

一投目からヤリイカをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)

その後はアタリはあるものの

1投目から反応がありましたので、すかさずキャストし、同じ水深を狙ってみます。 ベイトの動きに注意しながら数回キャストしていると、「パツッ」と同じようなアタリがありました。しかし、掛からなかったので回収してみると、細く小さな下足(ゲソ)だけが付いていました。 この餌木はボディが(木の)地塗りなので、イカが触った瞬間のアタリがよく分かるメリットはありますが、しっかりと抱ききらないのかもしれません。

そこでドラグを緩めて狙ってみると、今度は「パツッ」というより「パンッ」という明確なアタリの後、引っ張られました。一瞬乗ったと思いましたが、すぐに軽くなってしまいました。

回収すると、先ほどよりも太く大きな下足が…。またしても下足カットです。

開始から1時間が経過すると、潮が逆の右から左へ動き出しました。立ち位置を変えて狙ってみますが、無反応になってしまいました。

ここからは、沈下スピードの速い赤茶色のモンキーポッド製や紫色のパープルハート製の餌木を試しましたが、全く反応はありませんでした。水面直下のベイトがいなくなったのが影響しているのでしょう。

あれこれ自作餌木を試しているうちに、3時間も経っていました。潮も上がってきていますので、そろそろ納竿しないと帰りのルートが険しくなります。そのため、ここで終了としました。

釣り終了&振り返り

11時になったところで納竿しました。透明度が高く非常に美しい海色でした。潮通しも良く、ベイトの回遊も見られ、さらに無風ベタ凪だったおかげで海の状況をよく観察できました。その結果、良いポイントを狙えて1投目から釣れたのは幸運でした。

しかし、下足カットが連発したことから、自作餌木のカンナには改良の余地があるかもしれません。3.5寸と、ヤリイカ狙いとしては大きめの餌木でしたが、トチ柄のエギにはよく反応してくれました。アタリがなくなったタイミングで餌木を交換しましたが、追加できなかったことから、やはりスローフォールの餌木が効果的だったのかもしれません。樹種によって、同じ重さでも沈下スピードが異なるので、今後も様々な試作を重ねていきたいと思います。

市販のエギも持ち込んでいれば、もっと釣果を伸ばせたかもしれません。しかし、今回は自作餌木のみという縛りの中で、1杯だけでも釣り上げることができました。釣果以上に満足度の高い、嬉しい釣行となりました。

<田村昭人/TSURINEWSライター>

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