就活生の親、企業からの「オヤカク」に7割が好印象 「お祈り」「オワハラ」は約2割が認知
マイナビ(東京都千代田区)は2月7日、2024年度の就職活動に対する保護者の意識調査結果を公表した。調査対象は、大学4年および大学院2年以上の2025年に就職活動を終えた、または現在活動中の子供を持つ保護者1000人。
保護者が知る就活ワード、「お祈り」「オワハラ」が上位
「就職活動」に関連する言葉で、保護者が知っているものを聞いたところ、最も多かったのは「お祈り(不採用の通知)」で22.1%。次いで「勤務地ガチャ・配属ガチャ」(21.5%)、「オワハラ(就活終われハラスメント)」(20.7%)が続いた。また、今年から選択肢に追加された「早期選考」は19.8%が認知していた。
現在の就職活動について保護者が問題と感じる点を聞いたところ、「特に問題は感じない」が34.3%で最多。一方、「就職活動開始時期が早い」との回答は26.9%で、前年より増加した。続く「ブラック企業に関する情報が少ない」(18.0%)、「学歴による差が大きい」(15.7%)も前年より増えている。
就活解禁日より早く採用選考を行うことで、大学3年生の3月時点で内々定を保有している学生もいることを踏まえ、同社は、保護者の間で「早期選考」という言葉の認知度が比較的高いことや、就職活動が始まるのが早いと感じる保護者がいると指摘する。
同社は、大学3年生の3月時点で内々定を持つ学生がいる現状を踏まえ、保護者の間で「早期選考」の認知度が比較的高いことや、就活開始時期の早さを懸念する声があると指摘している。
半数近くの保護者が「オヤカク」を経験 2割弱は「内定式・入社式に招待」
子供の内定企業から何らかの連絡を受けたのは約半数。目立ったのは「内定確認の連絡(オヤカク)」で45.2%(前年52.4%、7.2ポイント減)。次いで「内定式・入社式への招待」(17.6%)だった。
また、内定式や入社式に招待された保護者(17.6%)のうち、実際に内定式参加したのは39.2%、入社式で41.9%。入社式や内定式に参加する親は、半数に満たないことが明らかになった。
「オヤカク」には7割の親が好印象
内定企業からの連絡や案内について、71.2%の保護者が「良い印象を受けた」と回答(「良い印象を受けた」35.6%+「どちらかというと良い印象を受けた」35.6%)。理由として、以下のような声が挙げられた。
・「誠実な会社の姿勢が伝わってきた」(父親・息子)
・「丁寧な連絡で安心した」(父親・娘)
・「福利厚生がしっかりしていて、働く環境も整っている雰囲気が読み取れた」(母親・息子)
・「自分の子が評価してもらえたことが純粋にうれしかった」、「子供を認めてもらい、期待してもらえた」(母親・娘)
・「企業の詳細な情報や子供への期待度が伝わってきた」(父親・息子)
一方、アクシス(東京都港区)が9月に実施した「オヤカク」に関する意識調査では、7割の就活生が「内定受諾を親に相談する」と回答。一方で、「オヤカク」に否定的な印象を持つ就活生も6割に上ることがわかっている。
「マイナビ 2024年度 就職活動に対する保護者の意識調査」は2024年12月20日から24日に実施された。調査の詳細は同社公式リリースで確認できる。