Yahoo! JAPAN

【夏休み】子どもに「釣りに連れていって!」と言われたら?この4つの釣りなら間違いなし!

つり人オンライン

釣りは、自然の中で手軽に楽しめる絶好のアクティビティです。普段とは違う体験は、きっと忘れられない夏の思い出になるでしょう。さらに、使うエサを工夫したり、釣れた魚を観察して魚拓を取ったりすれば、そのまま夏休みの自由研究にもつなげられます。

この記事では、初心者や親子で気軽に楽しめる釣りを厳選して4つご紹介します。必要な道具や注意点も解説しますので、ぜひ参考にして、この夏は釣りデビューしてみましょう!

まとめ◎編集部

夏休みに釣りにチャレンジ!

まずは、釣りを楽しむために必要な基本的な道具と、安全に関わる大切な注意点を確認しましょう。

必要な道具

釣具店に行くとたくさんの道具があって迷ってしまいますが、まずはシンプルな装備で大丈夫。今回ご紹介する釣りは、以下の道具があれば楽しめます。

・サオ: 2〜3mほどの淡水小物向けの「のべ竿」か、初心者向けの2m前後の「リールタックル(サオとリール、道糸のセット)」を用意しましょう。安価なものなら1000~2000円程度で手に入ります。
・仕掛け:作るのが難しそうなイメージもある釣りの仕掛けですが、狙う魚に対応した完成品の仕掛けが売られています。基本的にはのべ竿なら竿先に、リールタックルなら道糸の先に結べば釣りができます。
・クーラーボックスと氷:釣れた魚を持ち帰る場合は、新鮮に保つために必須です。飲み物も冷やすことができます。
・ハサミ: 糸を切ったり、袋を開けたりと何かと便利です。
・タオル: 魚を掴んだり、手を拭いたりするのに使います。
・ライフジャケット: 万が一の落水に備え、必ず用意しましょう。

また、海にはハオコゼやゴンズイといった毒を持つ魚が釣れることもあります。安全のために、魚を直接触らずに針から外せる「フィッシュグリップ」があるとさらに安心です。

夏の釣りの注意点

水辺での遊びは、危険も伴います。以下の注意点を必ず守り、安全に釣りを楽しみましょう。

・ライフジャケットの着用: 水辺ではいつ落水するかわかりません。万が一に備え、大人も子供も必ずライフジャケットを着用してください。

・滑りにくい靴を履く: 場所によっては地面が濡れていたり、コケが生えていたりして滑りやすいことがあります。サンダルではなく、滑りにくいスニーカーや長靴を履きましょう。

・雷に注意: 夏は急な雷雨が発生しやすい季節です。釣りのサオはカーボンなど電気を通しやすい素材でできていることが多く、周りに高い建物がない水辺では非常に危険です。予報も事前に確認し、遠くで雷の音が聞こえたり、空が暗くなってきたら、すぐに釣りを中断して安全な場所に避難してください。

・熱中症対策は必須: 夏の釣りでは、熱中症対策が欠かせません。特に気温が35度を超えるような猛暑日の日中に、長時間の釣りは命に関わる危険があるため、避けましょう。比較的涼しく、魚の活性も高まる朝夕のマズメ時に釣行時間を絞るのがおすすめです。熱中症のリスクを減らせるだけでなく、釣果アップも期待できます。釣行の際は、帽子の着用、こまめな水分や塩分の補給、日陰での定期的な休憩を徹底し、万全の対策で臨んでください。

夏に気軽に楽しめる釣り4選

身近な水辺で、気軽に楽しめる釣りを4つ厳選しました。それぞれの魅力と楽しみ方をご紹介します。

ハゼ釣り

ハゼは、日本各地の汽水域や沿岸部に生息する、釣りの入門に最適な魚です。天ぷらや唐揚げにして食べると絶品!東京ではスカイツリーの真下を流れる北十間川など、意外な都心部でも釣れるので、お出かけついでに楽しむこともできます。

・釣り方

夏休みシーズンなら足元の浅瀬にハゼが居着いてるので「ミャク釣り」がおすすめです。ミャク釣りは、リールを使わない「のべ竿」に、オモリとハリだけのシンプルな仕掛けを付け、目の前のポイントを探るスタイル。アタリがダイレクトに伝わる面白さがあります。釣り方は底に仕掛けを置いて、ブルッといったハゼのアタリを感じたら、軽く竿を持ち上げてアワセをいれましょう。

・エサ

アオイソメやジャリメなどの虫エサが定番ですが、ベビーホタテでもよく釣れるので、虫が苦手な方でも安心です。他にもスーパーやコンビニで手に入るエビやイカの切り身など、タンパク質系のエサに貪欲に反応します。「どのエサが一番釣れるか?」をテーマに自由研究をしてみるのも面白いでしょう。

河口などで簡単に釣れるハゼ

テナガエビ釣り

テナガエビは、その名の通り長い手が特徴のエビで、からあげにすると香ばしくて非常に美味しいターゲットです。湖や川などの淡水域から、都市部を流れる大きな川の汽水域まで、身近な場所に生息しています。トップシーズンは6月上旬から7月上旬ですが、9月ごろまで楽しめます。

・釣り方

のべ竿を使った「ミャク釣り」で、エビが潜んでいそうな岩や消波ブロックの陰を狙うのが基本です。エビはすぐにエサを口に運ばず、巣に戻ってから食べることが多いので反応があってもすぐに竿を上げないのがコツ。誰でも簡単に楽しめるシンプルな釣りが魅力です。

・エサ

虫エサのアカムシやサシなどが釣りやすいですが、ハゼと同様にタンパク質性のエサが大好きなので、色々なエサを試して反応の違いを観察するのも自由研究におすすめです。

テナガエビも身近な水辺に生息する好ターゲット

サビキ釣り

「サビキ釣り」は、魚の皮やビニール片などが付いた「サビキ」と呼ばれる疑似餌の仕掛けを使って、堤防からアジ、イワシ、サバといった美味しい魚を手軽に狙える人気の釣りです。一度にたくさんの魚が釣れることもあり、子供も大人も夢中になれます。本格的に数を狙うなら、魚の活性が上がる朝方(朝マズメ)や夕方(夕マズメ)の時間帯を狙い、小さなアミエビなどのコマセエサも併用すると良いでしょう。他にも小さなメジナやカンパチの幼魚、ネンブツダイなど、色々な魚が釣れるのも楽しみの一つです。

・釣り方

タックルはリールタックルがおすすめで、サビキ仕掛けを道糸の先に結んで使います。夏休みの時期はアジやサバの稚魚、イワシなど小さい魚が回遊してくることが多いので、小アジ用などと書かれた小さなハリを使用した仕掛けがおすすめです。基本の釣り方は足元に仕掛けを落としてアタリを待つだけ。周りで魚が釣れているのに自分だけ釣れないときは、仕掛けのある水深が、魚が泳いでいる水深と合っていないことがあるので、底から上層まで探ってみましょう。

サビキ釣りではアジやイワシ、サバなど美味しい魚が狙える

キス釣り

透き通るような美しい姿をしたシロギスは、「砂浜の女王」とも呼ばれ、上品な白身は天ぷらなどにすると格別の美味しさです。夏になると産卵のために浅瀬にやってくるため、砂地の堤防や砂浜から気軽に狙えます。キス以外にもメゴチやハゼの仲間など、様々な魚が釣れるのも魅力です。海水浴場にもいる魚なので、海水浴とセットで楽しむこともできます。ただし、人が泳いでいる場所で釣りをするのは絶対にやめましょう。朝方の人がいない時間帯や、海水浴場の隣の砂浜などで楽しむようにしてください。

・釣り方

リールタックルを使った「チョイ投げ」で狙います。仕掛けはオモリが付いた天秤を道糸の先に結んで、天秤の腕の先にキス専用の2~3本仕掛けを付けます。釣り方は少し沖に向かって仕掛けを投げて、リールなどでゆっくり引いてくるのが基本です。仕掛けを投げる際は、安全のため周りに人がいないことを確認してからなげましょう。

・エサ

アオイソメやジャリメなどの虫エサが定番です。虫が苦手な人なら、釣果は劣るものの虫エサに似せた人工エサや細長いイカの塩辛などでも釣ることができます。

夏は天ぷらだねとして人気なシロギスも狙いやすい

【関連記事】

おすすめの記事