懐かしの夏の風情がここに!「夜間特別開園 たてもの園 下町夕涼み」が8月2・3日、小金井『江戸東京たてもの園』で開催
東京都小金井市の『江戸東京たてもの園』で、夏の夕べを楽しく過ごすイベント「夜間特別開園 たてもの園 下町夕涼み」が2025年8月2日(土)・3日(日)に開催される。ふだんは入園できない時間帯に、あかりの灯る復元建造物が立ち並ぶ風情あふれる園内を楽しもう。
伝統的な日本の民家で味わう夏の風情
開園時間を延長し、風情あふれる復元建造物が並ぶ園内で、涼やかに夏の夕べを過ごすことができるイベント「下町夕涼み」が開催される。
東ゾーンの「下町中通り」に立つ復元建造物の商店では、提灯や建物のあかりが灯り、西ゾーンの伝統的な日本の民家では、夕暮れ時の心地よい風を感じながら過ごすことができる。
担当者は「毎年子供に人気の『ちびっ子縁日』や『こども神輿』に加えて、今年は新たに、『お化け屋敷』を開催します。『北斎漫画』に登場する妖怪たちをパネル化し、園内の復元建造物に展示するものです。怖かったり、驚いたりすることはありませんが、日本の伝統の怪異について理解を深めることができ、大人も子供も楽しめる企画となっています」と見どころを語る。
2025年は「北斎漫画でつくる お化け(がわかる)屋敷」が登場
東ゾーンの下町中通りにある復元建造物の商店3軒が、2日間だけ特別に開店する。「小寺醤油店」(昭和8年〈1933〉築、港区白金より移築) では飲み物を、「武居三省堂」(昭和2年〈1927〉築、千代田区神田須田町より移築)では昔の文房具を、「花市生花店」(昭和2年〈1927〉築、千代田区神田淡路町より移築)では切り花を扱っているので、ぜひのぞいてみたい。
また、伝統的な日本の民家が建ち並ぶ西ゾーンでは「綱島家(農家)」(江戸時代中期築、世田谷区岡本より移築)の裏庭で縁台将棋が楽しめるのをはじめ、東ゾーンの「植村邸」(昭和2年〈1927〉築、中央区新富より移築)、「川野商店」(大正15年〈1926〉築、江戸川区南小岩より移築)では「つりしのぶ」「江戸硝子」「江戸扇子」といった伝統工芸の実演と販売が行われ、目の前で見ることができる。
2025年は「万徳旅館」で行われる「北斎漫画でつくるお化け(がわかる)屋敷」が加わり、怖さがプラス。
これまでも人気だった、風鈴の音やミストシャワーで涼を体感できるスポットはもちろん、背筋が寒くなるスポットで「涼」をとる楽しみも。
ぜひ、涼やかな夏を満喫しよう。
開催概要
「夜間特別開園 たてもの園 下町夕涼み」
開催期間:2025年8月2日(土)・3日(日)
開催時間:16:00~20:30
会場:江戸東京たてもの園(東京都小金井市桜町3-7-1 都立小金井公園内)
アクセス:JR中央線武蔵小金井駅からバス5分 、JR中央線東小金井駅からバス6分、西武鉄道新宿線花小金井駅からバス5分
入場料:一般400円、65歳以上200円、大学生(専修・各種含む)320円、高校生200円
※中学生・小学生・未就学児童は無料。
※障害者手帳をお持ちの人と付き添い2名まで無料。
【問い合わせ先】
江戸東京たてもの園☏042-388-3300
公式HP https://www.tatemonoen.jp/
取材・文=前田真紀 画像提供=江戸東京たてもの園
前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。