機内で提供されたアイスクリームが「危険なほど冷たかった」航空会社を訴えた女性(米)
アメリカは“訴訟大国”と呼ばれているが、最近、米格安航空会社「ジェットブルー航空」を訴えた女性の訴状内容が物議を醸している。女性は、機内で提供された「危険なほど冷たいアイスクリームを食べたため、前歯を折ってしまった」と主張している。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。
【写真】ジェットブルー航空では、今年6月にも客室乗務員にお茶をこぼされたとして乗客が訴えていた
米ニューヨーク東部地区連邦地方裁判所で現地時間10月22日、米航空会社「ジェットブルー航空」を相手取り訴訟を起こした女性が注目を集めている。この女性はニュージャージー州パースアンボイ在住のカーラ・キニョネスさん(Karla Quinonez)で、今年8月20日にニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港からフランス・パリのシャルル・ド・ゴール国際空港へ向かうジェットブルー航空機に搭乗していた。
同連邦地方裁判所に提出された訴状によると、カーラさんは機内で提供されたアイスクリーム・サンドイッチをかじったところ、「上の左前歯が根元から折れる重傷を負った」と主張している。そのため、彼女はパリに到着後すぐに、抜歯とインプラントの緊急歯科処置を受けざるを得なかったという。
カーラさんは「食事の温度が適切ではなく、安全に食べられる温度よりも低かった」とし、アイスクリーム・サンドイッチを提供した客室乗務員から「完全に凍っている」という忠告もなかったと訴えている。
また今回の件により、カーラさんは「痛みと苦しみ、精神的苦痛を負い、治療費を負担し、その支払いは今も続いている」と主張していることを米ニュースメディア『FOX Business』が伝えている。
カーラさんが口にしたのは、一口サイズのアイスクリーム・サンドイッチで、アメリカの「ナイチンゲール・アイスクリーム社(Nightingale Ice Cream, Inc)」が製造したものだった。ネット上には、このアイスクリーム・サンドイッチについて「とても美味しい」「噛むのが大変なほど固くなることはないのでは?」といった感想が見られる。
なお、米ニュースメディア『New York Post』によると、ジェットブルー航空は今年6月、乱気流中に客室乗務員が乗客タージャナ・ルイスさん(Tahjana Lewis)にお茶をこぼしたことで、その3か月後に訴訟を提起された。
画像は『New York Post 「NJ flyer sues Jet Blue over ‘dangerously cold’ ice cream sandwich that broke her front tooth」(Nightingale Ice Cream)(REUTERS)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)