【CP+2025】圧倒的注目度で長蛇の列の「Sigma BF」、使い勝手が良すぎる「16-300」、そして魅惑のF4通しな「300-600」
2025年2月27日からパシフィコ横浜にて始まったカメラと写真のワールドプレミアショー「CP+2025」。
どこもかしこも興味深いアイテムだらけで大盛況! 中でも、連日開幕直後からひときわ長い行列を作っているのがシグマブースだ。
目玉は24日に発表され、その特異な存在感から注目を集めまくっている「Sigma BF」。もはや、全来場者がとりあえず見に来ていると言っても過言ではないかもしれない。私も触ってみましたが……これは、凄いですね。凄い。
【動画】Sigma BFと300-600のパワーフォーカスを確認してみた
・BF
この、あまりにも特異なミニマルデザイン。
7時間かけてアルミを削り出した驚異のユニボディ。まあその辺の詳細については、シグマの記事を読みに来る全員がSNS等ですでに把握していることでしょう。
プレスリリースで外見だけ見た時は、随分と持ちにくそう&手が痛くなりそうだと思ったのだが、実際に持ってみると、よく工夫されている。
「カメラを持つ」というよりは、「カメラに手を添わせる」ような感じで握り込むと、右下の角が切り落とされたようになっている部分が、うまい具合に親指の付け根にフィットする。
そして正面から見て左側にだけ施されている凸凹の加工が、ボディを前から支えることになる中指の側面との間に、ほど良いグリップ感を発揮。ぱっと見の印象からは信じがたいほど持ちやすい。
かなり攻めたミニマルなデザインだが、手にした時の握り心地は犠牲にしていないと感じた。性能面については正直に言って特筆すべき点は無く、また、このカメラにそこを求める人もいないだろう。
「Sigma BF」はモノとして欲しくさせる。私もこれは仕事では使わない(当サイトの食レポ記事くらいなら可能だろうが)が、旅に持っていくならこのカメラが良い。
この綺麗なアルミが傷だらけになり、ところどころの表面処理が摩耗してツルッツルになるまで持ち歩きたい。なお、性能を求めるカメラではないとは言ったが、とりあえずAFはfpより体感だと優れている。カメラのレスポンスに不足を感じることは、そんなに無いと思う。
・これ1本でいい
そして驚異の倍率を持つ便利すぎるレンズ「CONTEMPORARY 16-300mm F3.5-6.7 DC OS」。APS-C用で、Eマウントと、Lマウント用はフルサイズ換算だと24-450mm相当となる。ミラーレスでは世界初の18.8倍だそう。
伸ばすとこんな感じ。
これの魅力はずばり、驚異的な倍率と、軽量&コンパクトな点だろう。人混みのはるか後方からでも、楽に片手で撮れる。私の目線で言えば、何らかのイベントの囲み取材等で重宝しそう。
・300-600㎜ F4
そして「300-600mm F4 DG OS | Sports」。驚異のF4通しな300-600である。航空祭や競馬場で優勝できること間違いなし……!
フィルターも内蔵させられる仕様。
このスペックで重量はE、L両マウント用共に約4㎏!! 重いじゃんって? いやいや、普通は300㎜~600㎜をF4の明るさでは1本のレンズでカバーできないので、複数持ちとなる。総量では軽くなるため、フットワークは間違いなく軽快になります。筋トレすれば手持ちもいけるでしょう。
参考リンク:CP+2025
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.