【2025年春オープン】福島「アカベコランド」で自分だけの赤べこ作り / デジタル紙相撲が楽しすぎて帰れなくなった
赤べこといえば、福島県会津地方の伝統的な郷土玩具。
魔除けや幸運の象徴として知られている。
最近ではガチャガチャでもよく見かけるようになり、どこかゆるキャラのような癒しオーラも放っている。
そんな赤べこを実際に「作ってみたい」と子どもたちが言い出したのがきっかけで福島に行くことに。
いろいろと調べていく中で気になったのが2025年春にオープンした「アカベコランド」。そこでは、お手頃価格で自分だけの赤べこ作りが体験できるという。
では、行ってみよう!
・温故知新アカベコランド
アカベコランドは、その名の通り、赤べこを「見て・学んで・楽しむ」観光施設である。
1階の物販エリアには赤べこグッズがズラリと並ぶ。
レモン牛乳デザインとかユニークなものも多く、見ているだけでワクワクする。
公式キャラクター「VEKO兄(ヴェコ兄)」による豆知識コーナーも。
「赤べこってなぁに?」「赤べこはいつ使うの?」と言った素朴な疑問に、赤べこ界の頼れる兄貴がキレッキレに回答。地味にじわる。
2階にはゲームエリア「GAME BEKO」、絵付け体験エリア、製造工程見学エリア(ただし現在は休止中)など、子どもから大人まで楽しめる仕掛けが備わっている。
・絵付け体験は2パターン
今回の目的はもちろん、赤べこ絵付け体験である。予約も可能だが、今回は予定が読めないため予約せずに訪問してみた。
一人1,320円と観光地での体験価格としては、なかなかお手頃だと思う。
体験は2種類あり、ベースに赤色が塗られた状態から絵を描くパターンと真っ白な状態から自分で色を塗るパターンのどちらかを選べる。
私たちは後者・白ベースのパターンを選んだ。子どもたち2人が筆を手に取り、大人はサポートに徹する。
少し塗っては乾かし、また塗って……と、思い思いの赤べこを描いていく。
首が揺れる構造のパーツが結構難しくて、意外と集中力のいる工程だけど、楽しそう。
それぞれのセンスや個性が詰まった赤べこが完成! ちょっとした撮影スポットも用意されている。
・デジタル紙相撲に大ハマり
同じフロアにある「GAME BEKO」では、専用用紙に自分がデザインした赤べこをスキャンしてデジタル紙相撲で対戦できるコーナーもある。
自分の赤べこが画面の中で動き出すという仕掛けに、大人も夢中に。
楽しみすぎて、滞在予定の時間を大幅にオーバー。
とはいえ、こうした思わぬ予定変更が旅の醍醐味とも言える。そう、赤べこの首みたいにゆらゆら流れに身をまかせるのも悪くないのだ。
・製造工程見学にいつかリベンジ
ちなみに工場見学マニアとしては、製造工程の見学も期待していたのだが、残念ながら現在は休止中。
いつか職人さんが作る赤べこの制作現場を、この目で見てみたいなぁ。
赤べこを通して、ものづくりの楽しさと会津の文化をじっくり味わえた一日。帰り道、子どもたちは遊びつかれて、自分の頭をゆらゆらと揺らしながら眠っていた。
参考リンク:アカベコランド
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.