【性悪検証】ローソンのたまごサンドが「値下げ・増量」でリニューアル? とても信じられないので比べてみた結果…賢い
もうね、やってらんないよね。何がって物価高がである。知ってますか奥さん、今やコンビニおにぎりさえ普通のやつで150円超えるんですよ。おいそれと買えたもんじゃない。
しかしその物価高の時代に、ローソンが思い切ったことを言い出した。
なんでも、2025年4月22日から「たまごサンド」など定番サンドイッチ2種をリニューアルするとのこと。そこまではまあ、よくある話なのだが、「具材のたまごサラダの使用量を約2割増やし、価格を下げて発売する」というのだ。
……ほんと?
・逆行
本当だとしたらすごい。だいたいコンビニの「おいしくなってリニューアル」なんて「小さくなってお値段アップ」の意と相場が決まっているのだ。実際においしくなっているのか否かは神のみぞ知る。
今回発表されたローソンのリニューアルは見事にその真逆を行くわけだが、このご時世に本当にそんなことができるものなのか。何かトリックでもあるのではないか。
よろしい、ひとつ筆者が確かめてやろう。
・性根ひん曲がり検証
という多分に性格の悪い好奇心のもと、まずはリニューアル前日の21日に旧バージョンの「たまごサンド」を確保。税込で300円ピッタリ。
そして翌日、リニューアル後の新バージョンをゲット。ちゃんと「新発売」って書いてあるし、お値段税込279円。少なくとも「価格を下げる」というのは本当だったわけだ。
・計測
しかし本番はここからだ。値下げ分で量が減っていては意味がないのである。「具材を増やす」方はどうなんだ?
まずは見比べてみる……と、確かに新バージョンのたまごサラダのほうが分厚いように見える。これは幸先が良いぞ。なんとなく全体的なサイズとしては旧の方が大きいように見えるが、まあ気のせいかな。
さて、いよいよ計測である。パッケージごと測ってみると、旧バージョンは127g。
新バージョンは……128g。
……おや?
いや……ちょっと待て。もうちょい正確を期そう。あくまで「たまごサラダ」の量なんだから。
というわけでパッケージから一切れだけ取り出し、さらにパンを一枚剥がした状態で計測。
旧バージョンは43g。
新バージョンは……45g……
……微妙……。
いや、しかし目で見た感じだと明らかに新バージョンの方がたまごサラダ量は多いのだ。これはどうしたことか……
あ、いや、ほら!
ほら、これだよ。やっぱりパンがちょい小さくなってる気がするんだよな。パンを小さくして相対的に、あくまで具材の「比率」を上げたということなのかな。
パンの重量など より正確なデータを取るべく、たまご部分だけをこそげ取ろうとしてみたのだが……
これがなかなか難しく、正確どころか かえって誤差が出そうだったので断念。
・実食
さて、実は数値なんかよりもこれが1番重要かもしれない。実際に食べてみよう。
まずは旧。
うん、美味しいね。以前はコンビニサンドなんて断面にしか具が入ってないイメージだったが、さすがローソン。まんべんなく入っていて味のバランスも良い。いつものおいしさだ。
さて、新。
あ、おお! 思ったより違う!
食べてみてわかった。「具材の比率を2割増やした」というのは本当だ。さっきの旧バージョンも美味しかったが、こっちは一口目でたまごサラダがブワッと溢れてくる。リッチだ。
ちゃんとおいしくなっている。心なしか たまごサラダそのものの味もちょっと違う気さえする。
てかなんかちょっと色も違う? 気のせい?
・ちゃんとありがたかった
いや、ローソンさんすごいわ。
疑って申し訳なかった。総重量で比べた時にはちょっとヒヤッとしたものの、食べてみたら納得。
パンが小さくなった可能性は高いものの、価格は下げてくれているのだし、比率を変えて満足感を上げてくれるのならまったく文句はない。賢い戦略である。
ローソンさん、厳しい時代に工夫してくれて、いつもありがとうございます。また買います。
参考リンク:LAWSON ニュースリリース
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.