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茅ケ崎警察署 特殊詐欺防止を啓発 金融機関がアドバイザーに

タウンニュース

証書を渡す佐竹さん(右)と遠山支店長

茅ケ崎警察署はこのほど、三菱UFJ銀行茅ヶ崎支店を特殊詐欺被害防止アドバイザー「CAST(キャスト)」に指定した。

この取り組みは同支店の支店長・遠山順子さんが「詐欺で悲しむ人を減らすために何か一緒にできないか」と茅ケ崎署に相談したことをきっかけにスタートした。

両者で協議を進めた結果、特殊詐欺防止について一定の知識を有する人をアドバイザーとして指定することを決定。アドバイザーの略称「CAST」は茅ヶ崎(CHIGASAKI)、アドバイザー(ADVISER)、詐欺防止(STOPPINGFRAUD)、チーム(TEAM)の頭文字をとったもの。「アドバイザー一人一人が『キャスト(出演者)』として当事者意識を持ち、被害防止に取り組んでほしい」という思いも込めたという。

10月17日には茅ケ崎署による「特殊詐欺防止研修」が同支店で開催された。生活安全課の佐竹亮輔警部補が講師を務め、県内でも多いとされる同市の特殊詐欺の手口や事例について紹介。なかでも件数の多い「ロマンス詐欺」と「還付金詐欺」が疑われるケースのロールプレイを行った。

職員の「怪しいと見極めるのは難しい。どの程度で警察を呼べばいいのか」という質問に対し、佐竹さんは「少しでも怪しいと思ったらすぐに連絡をしてほしい」と呼びかけた。

その後、研修を受けた10人にはアドバイザー証が贈られた。副支店長の榎本裕美子さんは「アドバイザー証があればお客様に対する説得力が増す。学んだことを業務に役立てたい」と話した。

同署では「別の金融機関の方や防犯指導員、ボランティア団体のメンバーを対象に今後もCASTの指定を広げていきたい」と話している。

(問)同署生活安全課【電話】0467・82・0110

ロールプレイの様子

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