【知らなかった】自由席グリーン車に子供(5歳)と初めて乗ってビビったこと → 通りかかった乗務員さんが…
グリーン車と呼ばれる車両に、私(あひるねこ)が最初に乗ったのはいつだったか? 調べてみたところ……33歳の時だった(2019年)。わりと最近である。まあ贅沢品ですからね、グリーン車は。
そんなラグジュアリー極まる車両に、わずか5歳で乗ろうとしているのが我が娘だ。これは先日、初めて娘と一緒に普通列車グリーン車(自由席)に乗ろうとした時の話である。
【画像】5歳までならこうやって乗ってもグリーン料金はかからない
・子供と初グリーン車
私の母と妹夫婦は北関東に住んでおり、つい先日久しぶりに娘を連れて会いに行ったのだが、最寄り駅へは新宿から湘南新宿ラインに乗って1時間半ほどかかる。
多少混んでいても私一人なら特に問題ないが、5歳の娘が一緒となると立ちっぱなしはちょっと辛い。そこで今回は、奮発してグリーン車を利用することにした。
冒頭で「初めてグリーン車に乗ったのは最近」と書いたが、ここ数年は何かと中央線グリーン車に乗っているため、乗車手続きはお手のもの。新宿駅へ向かう途中、Suicaアプリから事前にグリーン券を購入した。ところが……。
・初めてゆえに
ここでふと疑問が頭をよぎった。私の分のグリーン券はスマホで買える。が……娘の分はどうしたらいいのだろう? そもそも子供はグリーン券が必要なんだろうか?
そこでJR東日本の公式サイトを確認したところ……
「おとな・こども同額」と書いてあった。さすがグリーン車、子供にも容赦がない。さらに、Suicaグリーン券はスマホ1台につき一人分しか購入できないことも判明。
つまりスマホで自分用のグリーン券を買ったとしても、子供の分は駅や券売機で別に買わなければいけないのだ。なるほど……けっこう面倒である。
・いよいよ乗車
この日は乗り換え時間がギリギリだったため、娘のグリーン券は券売機ではなく車内で購入することに(グリーンアテンダントから購入可)。
運よく並びの席が空いていたので、子供を窓際に座らせた後、スマホを座席上方のグリーン券情報読み取り部にタッチ。とりあえず私の分だけ先にランプを緑(着席)にした。
荷物等を整理していると、ちょうどそこにアテンダントの女性が車内販売で通りかかったため、子供のグリーン券のことで声をかけようとした……次の瞬間。逆に向こうから話しかけてきたではないか。
アテンダント「お子さまは未就学児でいらっしゃいますか? おいくつでいらっしゃいますか?」
あひるねこ「5歳です」
アテンダント「ではランプをおつけしますね」
そう言うと、アテンダントの女性は何かの機械を読み取り部にタッチ。娘の席のランプも緑にした後、再び車内販売に戻っていったのだった──。
え!?
・どういうこと?
一瞬呆気に取られる私。おかしいな、子供も大人と同じ料金がかかるんじゃなかったのか? そこで改めて調べ直した結果、以下のことが分かった。
JR東日本では、12歳以上を「おとな」、6歳~12歳未満を「こども」、1歳~6歳未満を「幼児」、1歳未満を「乳児」と定めている。
「こども」の乗車券や指定席券は「おとな」の半額だが、グリーン券、グランクラス、寝台券、乗車整理券は「おとな」と同額になる模様。
先ほど、普通列車グリーン車の料金案内に「おとな・こども同額」と書いてあったのはそのためだ。
では、「幼児」と「乳児」がグリーン車に乗る場合はどうなるのか? 同じくJR東日本の公式サイトにて、運賃・料金に関するこんな文面を発見した。
「『幼児』、『乳児』は無料ですが、次の場合は『こども』の運賃・料金が必要です。
(1)『おとな』または『こども』1人に同伴される『幼児』の人数が2人を超える場合(3人目から『こども』の運賃・料金が必要です)。
(2)『幼児』『乳児』が1人で指定席、グリーン席(自由席グリーン車を除く)、寝台等を利用する場合」
ちょっと分かりにくいが、つまりこういうことである。
・新幹線などの指定席グリーン車:「幼児」「乳児」でも、一人で座席を占有する場合は「おとな」と同じ料金が発生。
・今回のような自由席グリーン車:大人1名につき2名までなら「幼児」「乳児」が座席を占有しても無料。
・知らなかった
そう、同じグリーン車でも、指定席か自由席かで微妙にルールが異なるのだ。小さい子は膝上なら無料という話は知っていたが、まさか5歳児が1席まるごと使っても無料とは……。
ちなみに、帰りの電車ではアテンダントが声をかけてくることはなかったが、いつの間にか娘の席のランプが赤から緑に変わっていた。遠隔でも操作できるのだろうか?
「グリーン車 子供」などで検索すると、指定席の料金システムが最初に表示されることが多い。もしかしたら私同様、自由席だったら5歳まで無料ということを知らない人も中にはいるかもしれない。
もちろん自由席なので、混雑状況によっては親子並びで座れないかもしれないが、時間帯を工夫すれば安く便利にグリーン車に乗れるのでぜひ活用してほしい。
我が家の場合、この恩恵にあずかれるのはあと1年弱。もう少し早く知りたかった……と、今になって軽く後悔している。
参考リンク:JR東日本「料金・きっぷ」、「おとなとこども」
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.