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市原湖畔美術館「レイクサイド スペシフィック!夏休みの美術館観察」9月23日まで開催【市原市】

チイコミ!

市原湖畔美術館「レイクサイド スペシフィック!夏休みの美術館観察」9月23日まで開催【市原市】

現在、市原湖畔美術館では5人のアーティストが美術館に焦点を当てた作品を展示し、「美術館を観察することができる展覧会」を開催中です。

久しぶりに開けられた天窓のカーテン

今回の展覧会では展示室の天窓のカーテンが開かれています。

美術館は通常太陽光のような強い光を嫌うのですが、今回参加の森洋樹はあえてこのカーテンを開けることを提案しました。

大きくカーブした壁を持つ広い展示室と天窓から差し込む光が、自身の作品「here to here」をさらに魅力的なものにしています。

森洋樹<here to here>

作品はクスノキで作られた木彫刻で、輪郭と色で山や家などが表現されています。

美術館の中ではトモトシの映像作品「クールな美術館を〝ほんわか〞させる。」の出演者の声が響き渡っています。

トモトシは、美術館のコンクリートの建築が固くクールなものに見えたので、それを〝ほんわか〞させるために館内31カ所に養生を施しました。

そして養生を施した所が安全かどうかをトモトシ本人が体当たりで確認している様子を、1時間の映像にしています。

石田真澄<light practice>

リノベーションによって生まれた美術館

市原湖畔美術館は前身の観光・文化施設「市原市水と彫刻の丘」を11年前にリノベーションして誕生した美術館です。

既存施設には大きな水槽があったのですが、リノベーション後その水槽は撤去されました。

その水槽があった場所にBIENの大きな作品「DUSKDAWNDUST #2」が展示され、その存在感を放っています。

BIEN<DUSKDAWNDUST #2>

前身の「水と彫刻の丘」の建設当時の様子やリノベーションのコンペの様子が分かる「学芸員の美術観察」も展示されています。

同じ展示室には、「夏休みの美術館観察日記」として来館者が観察した日記が張り出されています。

「今回の展覧会は『3つの視点から見た美術館』の展覧会になっています。3つというのは、アーティスト、学芸員、そして来館者です」と、学芸員の戸谷さんは話します。

左右で画像が変化する仕掛けのある写真や、会場マップに掲載のない「ひみつの庭」などもありますので、よく観察して見つけてください。(取材・執筆/案山子)

光岡幸一<その先の先の先>

会期/~9月23日(月・休)
開催時間/
(平日)午前10時~午後5時
(土・祝前日)午前9時半~午後7時
(日・祝日)午前9時半~午後6時
休館日/月曜(祝日の場合は翌平日)
料金/一般1000円/大高生・65歳以上:800円/中学生以下・障害者手帳所持者および介添者1人無料
住所/千葉県市原市不入75-1
電話番号/0436-98-1525 市原湖畔美術
ホームページ/https://lsm-ichihara.jp/exhibition/lakesidespecific/

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