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副社長を退任し一般社団法人を立ち上げ「ネットワークが広がっていけば」 北九州未来づくりラボ理事長・宮地弘行さん

北九州ノコト

(アイキャッチ画像:一般社団法人北九州未来づくりラボ理事長の宮地弘行さん)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。今回のゲストは、一般社団法人北九州未来づくりラボ理事長の宮地弘行さんです。

空き家が増えていると言いながら、新築の家を建てているというジレンマ

甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。

横山:同じく、西日本新聞社 横山智紀です。

甲木:横山さん先週の話はとてもためになりましたね。

横山:宮地弘行さん著書の本を、ディレクターの樋口さん買ってましたね。

甲木:収録中に(WEBで)買ってましたよね。樋口さんはもう動き出すと思いますよ。ということで、今週は先週に引き続き、一般社団法人北九州未来づくりラボ理事長の宮地弘行さんをお迎えしてお話を伺います。宮地さん、今日もよろしくお願いします。

横山:よろしくお願いします。

宮地:よろしくお願いします。

甲木: 先週は宮地さんが立ち上げた“北九州未来づくりラボ”が空き家を引き取ってリフォームして貸し出したり、あるいは開発して時間が経った住宅地でマーケットなどのイベントを開いて住民同士の絆を結び直したりしているお話を伺いました。宮地さんはもともと北九州市八幡西区にある大英産業という不動産会社にお勤めでいらして、副社長で退任されたということですが、そんな宮地さんがなぜ未来づくりラボを立ち上げたのか。先週も空き家が社会問題だからと言われていましたが、そのまま大英産業でもっと働き続けることができたんじゃないんでしょうか?

宮地:そうですね。やろうと思えばできたんですけども、僕らは不動産業ですから、空き家問題というのが課題になっているということをいち早く気付いていましていろいろやっていました。ただ、大英産業では新築が主なんです。10年ぐらい前から中古住宅の部門も、よそに比べていち早く手掛けまして、新築・中古合わせて、年間1200戸ぐらい媒介をしていました。九州ではNo1の取り扱いです。

ただ空き家が増えていると言いながら、新築の家を建てているというジレンマは少し抱えていました。これをどうにかしないといけないと思い、中古住宅も手掛けましたが、やはり売れる中古住宅というと仕入れる案件も限られてくるんです。ということは買えない案件はどんどん増えてくるので、それを横目で見ながら良いところだけをやっているということがありました。

それともう一つは、「安くて良いものを(すべてのお客様に)」とは言いつつ、(購入者は)正社員の方で年収も200万~250万以上はないとローンが通らないということで、ローンが組めない方たちに僕らの気持ちとか、サービスを提供できてないと言うのもありました。これは先週も出ましたけど、利益が出ないものですから、なかなか会社としてやれないと思ってました。会社も55周年になり、私も勤続44年になって、ここはひとつの節目だと思いました。

一般社団法人を立ち上げ 同業者の方から意外な反応

甲木:ホームレスの支援をされている奥田理事長(認定NPO法人抱樸)がおっしゃっているのは、やはり定住する住まいの住所がないと、就職活動がしにくいなどがあるということなので、まさに宮地さん達のような活動で安い家賃で家を借りて、「お家があります」となれば安心して就職活動もできますからね。もう一つ質問ですが、大英産業で副社長にまで上り詰めた方ですから、バブル期の時はものすごい営業成績だったと思うんです。そういう方が一般社団法人を立ち上げるということで、ご家族とか同僚の方とか、びっくりされたんじゃないんでしょうか?

宮地:そうですね。同僚とか特にお付き合いのある不動産業の方から言われた言葉が、「何をしたいんですか?」「どこで儲けるんですか?」と言われ、何でこんな反応かなと思ったんですけど、やはり金額が大きいものですから「確かになー」と思いました。役員として常々言っていたのは「これから住宅の着工戸数は減っていくが、会社としてはシェアは絶対伸ばす。まず良い会社だという大前提があって、良い社員さんに入って頂いて、そのうえでとにかく一番になろうよ」と。

これからの活動目標は?

甲木:これからやってみたいこと、活動目標とか今後挑戦してみたいことはありますか?

宮地:僕、昔からこうやって風呂敷を広げることが得意なんです。ただやりだして、これは結構壮大だなとか、何社かできる話ではないんです。そういう意味で会員の皆様に、「これからも粘り強く皆さんでやりましょう」「自分のこととしてやりましょう」と問いかけをして、こういう団体がどんどんつながり、ネットワークが広がっていけば良いなと思います。そしてこのネットワークの先で、例えば福祉の分野、住まいの分野、それから居場所の分野、そういうことも広げていきたいと思います。

横山:ありがとうございます。前回と打って変わって、今日の話はいわゆるセカンドキャリア的な話だったなと思いました。僕は47歳なんです。「頭の片隅にそろそろ置いておかないと」という問題でもあると思いました。

甲木:先週、今週の2回に渡り、一般社団法人北九州未来づくりラボ理事長の宮地弘行さんにお話を伺いました。宮地さん、どうもありがとうございました。

横山:ありがとうございました。

宮地:ありがとうございました。

〇ゲスト:宮地弘行さん(一般社団法人 北九州未来づくりラボ 理事長)
〇出演:甲木正子、横山智徳(西日本新聞社北九州本社)

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