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男性は「性の悩み」が最多 若年層はチャットで暴力相談 コロナ後も減らないSOS

Shizuoka

写真はイメージ

■女性の相談件数4249件 男性は過去最多タイの138件

静岡県男女共同参画センター「あざれあ」への相談件数が急増している。年代別では50代女性が最も多く、男性全体の相談件数が過去最多タイとなった。

性暴力やDV被害を減らす方法は?ストレスを制御できる人とできない人の違い

「あざれあ」が発表した最新データによると、昨年度に寄せられた相談件数は女性が4249件、男性は過去最多に並ぶ138件に上った。男性相談が増えたことに対しては「相談窓口が広く周知され、相談しやすい環境が整ってきたと考えられる」と分析している。

女性の相談件数は年間4000件前後で推移していたが、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに増加した。2022年度には過去最高の6114件を記録。コロナが落ち着いた今も高い水準が続いており、悩みの長期化がうかがえる。

年代別で見ると、電話相談は50代が38.0%で最多を占める。一方、昨年度から新たに開設したチャット相談では若年層の切実な声が目立つ。20代以下が49.5%と半数近くを占め、30代が20.2%と続くことから「対面や電話では相談しづらい深刻な問題が、匿名性の高いチャットに集中している可能性がある」と指摘する声もある。

■女性は「生き方」 男性は「性の悩み」が相談内容のトップ

電話相談内容の内訳では、女性は「生き方」、男性は「性の悩み」が最も多い。男女別の上位5つは以下の通りとなった。チャット相談では「暴力」に関する相談が32.1%と突出し、DVや性被害など深刻な問題が多数寄せられている現実が浮かぶ。

【女性の相談内容】

①生き方 22.7%

②人間関係 18.7%

③家族関係 14.7%

④健康 13.4%

⑤暴力 11.0%

【男性の相談内容】

①性の悩み 24.0%

②生き方 22.5%

③夫婦関係 15.9%

④人間関係 11.6%

⑤健康 8.0%

今回の調査結果について、専門家は「長引くコロナ禍による人間関係の希薄化、経済的不安、SNS普及による情報の過多など、現代ならではのストレス要因が積み重なっている」と指摘する。

「あざれあ」では悩みに直面する相談者自身がより良い解決策を見出すことを目的に、電話やチャットで相談を受け付けている。電話番号は女性が「054-272-7879」、男性は「054-272-7880」。チャットは専用サイトを設けている。相談窓口の受付時間は曜日によって異なる。

(SHIZUOKA Life編集部)

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