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釜石・鵜住居川、甲子川にアユの稚魚放流 釣り解禁はともに7月6日 順調な成育に期待 

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 釜石市の鵜住居川と甲子川に、このほどアユの稚魚が放流された。大船渡市の盛川漁業協同組合で中間育成された体長約7~8センチの稚魚を両河川の関係者が放流。釣り解禁日はともに7月6日。稚魚の繁殖保護のため、6月1日から解禁日前日まで全魚種が禁漁となる。(区域は現地の立て看板などを参照)

 鵜住居川への放流は11日、鵜住居川漁業協同組合(川崎公夫代表理事組合長、組合員153人)の組合員約30人によって行われた。鵜住居町の日ノ神橋下流域から橋野町の産直・橋野どんぐり広場付近までの区間18カ所に、重量にして400キロ(約4万6500尾)を放流した。稚魚は、人工放流のない三陸の河川に遡上する天然魚の卵から育ったもので、一尾平均8.6グラム。

 組合員らは2班に分かれて作業。稚魚を積んだトラックからバケツリレー、またはホースを延ばして放流した。稚魚購入代など放流にかかる費用は組合費、一般釣り客の遊漁料、関係企業・団体からの協力金で賄われている。

組合員らがバケツリレーで川岸まで稚魚を運んで放流=日ノ神橋下流


稚魚が入ったバケツをロープにくくり付け、慎重に下ろす=雲南橋


「解禁日に会おう!」順調に育つよう願いを込めながら…=住川橋


 同組合によると、昨季のアユ釣りは釣果、型ともに上々。遊漁券の売り上げは前年を若干上回り、過去最高を更新した。集客の要因の一つが「釣り場への入りやすさ」。例年、シーズン前に同組合や流域の各地区、県の委託業者が環境整備の一環で土手や河川敷の草刈りを行っていて、釣り客の評価も高い。

 川崎組合長は「河川も漁協経営は厳しい状況。沿岸地域の人口減もあり、全体的に釣り客は減っている。市外からもどんどん来ていただき、鵜住居川での釣りを楽しんでもらえれば」と期待する。本年度の組合員費は年間5000円。一般遊漁料は年券が7000円、日券が1500円。遊漁券は市内釣具店や流域の赤いのぼり旗を掲げた販売所のほか、スマホアプリ「フィッシュパス」で購入可能。

今季のアユ釣りを楽しみにする組合員ら。川の状態も確認(写真左)


 一方、甲子川への放流は12日に行われた。甲子川鮎釣協力会(安久津吉延会長)、甲子地域会議、クボタ環境エンジニアリングの三者で実施。約20人が放流にあたった。2班に分かれ、上流は甲子町砂子渡付近から、下流は源太沢町と礼ケ口町の中間地点からそれぞれ甲子町松倉までの区間、計21カ所で計250キロ(約3万2000尾)を放流した。稚魚は盛川漁協から購入した。一尾平均7.8グラム。

甲子川鮎釣協力会などが行ったアユの稚魚放流=12日、松倉橋上流


 同協力会の安久津会長は「昨年の釣果は雨や気温の上下が激しかった関係で全体的に良くなかった。それでも大きいものでは22~23センチのものも。甲子川は水質が良く、アユの餌となるいいコケが育つので、味はおいしいと言われる」とし、今季の集客に期待を寄せる。

 甲子川には河川漁協がなく、入漁料を徴収しないため、稚魚の放流は同協力会に寄せられる釣り人らの協力金や企業の寄付金などで支えられる。250キロの放流は昨年と同じ量となる。例年だと、解禁日には16~18センチほどに成長する見込み。

最後はトラックの水槽からホースを延ばして稚魚を送り出した=松倉橋下流

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