方南ぐみ、俳優座劇場にて朗読劇『青空』『あたっくNo.1』を上演 さまざまな俳優、声優などが出演
2025年1月30日(木)~2月9日(日)俳優座劇場にて、方南ぐみ朗読劇『青空』『あたっく No.1』が上演されることが決定した。
本作は、方南ぐみの代表作である『青空』および『あたっく No.1』の朗読劇公演。『青空』は戦争を背景に、お国の命令に背いて戦中を生き抜いた少年と犬と猫の青春物語。『あたっく No.1』は極秘任務に旅立った潜水艦伊18号の乗組員の姿が描かれた青春グラフィティだ。いずれも戦争がテーマになっている演目を、総勢47人の俳優陣で朗読劇としておくる。
また、会場である俳優座劇場は2025年4月末に閉館。約70年の歴史を持つこの会場で、方南ぐみは様々な公演を行ってきた。その感謝と、ひとりでも多くの役者と俳優座劇場で愉しみたいという意味も込めて、本作を上演することとなったそうだ。
作・演出を務めるのは、劇団旗揚げから現在まで「方南ぐみ」企画公演作品の作・演出を全て手掛けてきた㭴田正剛。『青空』は犬と猫の気持ちを言葉として物語がつづられており、少年と動物のきずなを描いた優しい作品となっている。『あたっく No.1』は㭴田の伯父が真珠湾に向かう伊18号艦内で書き綴った日記を手にしたことで、執筆することとなった作品。いずれも、決して忘れてはいけない、そして絶対に起きてはいけない戦争が背景にあるが、見終えた後、必ず心温まる作品たちとなっている。
『青空』は各回で出演者が変わり、名俳優・声優から今注目の俳優陣が揃っており、どの回も見ごたえがあり、なおかつどの回も違った『青空』を楽しめることができる。
『あたっく No.1』は過去に同作に出演したことがある俳優陣を大いに揃えての公演となる。
【あらすじ】
朗読劇 『青空』
少年の遊び相手は柴犬と野良猫だった。
時代は太平洋戦争真っ只中。
物資不足に陥ったお国は庶民に「家庭で飼育してる犬と猫を差し出せ」
と命令を下した。
愛国心に満ち溢れていた少年だったが…
柴犬と野良猫の命を助けたいと願った―。
朗読劇『あたっく No.1』
昭和16年。冬。広島県呉軍港に集合した男たちは、目的も行き先も告げられず潜水艦イ18号に乗艦し、祖国を離れた。
出航後の艦内で目的は「戦争」。
行き先は「ハワイ真珠湾」と知らされる。
そのとき男たちは「敵に不足なし」と叫んだ。勝つ気なのだ。
潜水艦イ18号には特殊潜航艇と呼称される二人乗りの小さな潜水艦が搭載されていた。戦争とは何か。人生とは何か。祖国とは何か。
男たちの青春グラフティーが潜水艦の中で繰り広げられる。