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ギターで楽しむ“桜”の花見! 長野のディバイザーで桜材を使った楽器展示イベント開催

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2025年3月1日より22日(土)まで、長野県の国産ギター・メーカー:ディバイザーのショールームにて、桜の木材をテーマにした楽器展示イベント“SAKURA MODEL 10th Anniversary ギター巡礼“春の陣”〜ギターで楽しむ桜の花見〜”が開催されている(土日のみ)。その会場に一足早くお邪魔してきたので、レポートをお届けしよう。

テクニカルセンターにおける精巧なセットアップ術

長野へは、東京から特急で2時間半。松本駅に到着した筆者の目にまず飛び込んできたのは、駅のコンコースに展示されている“信州の名工”と称されるギター・ビルダー:百瀬恭夫氏のパネルだ。氏は昨年惜しまれつつも亡くなっており、最後に製作された1本だというHeadway製ギターも展示されていた。その功績と、長野県がギターの出荷額が全国一位であることが、往来する人々の目に触れるのが印象的である。

さて、今回の目的地であるディバイザー・テクニカルセンターに併設されたショールームへと向かう。2024年7月に竣工されたというテクニカルセンターでは、Headway、Bucchusの“Japan Tune-up Series”といったモデルの検品が行なわれており、海外で生産されたギターをより精巧にセットアップする様子を見せてもらうことができた。

まず驚いたのが、そのセットアップのこだわりである。セットアップと言うからには検品とは違うさらに厳しいチェック項目があると思ってはいたが、想像以上に手がかけられ、さらにプレイヤーに寄り添ったセッティングがされているのが特徴的だった。ボルト・オン・ジョイントのギター/ベースであれば一度ネックを外し、そのジョイント部の仕込み精度まで手を入れるこだわりようだ。もちろん、プレイアビリティに直結するフレットはサイド部分のチェックだけでなく、ひっかかりのないように丸められる。ナットの形状に関しても、溝の深さはもちろん、より安定したサウンドを得られる加工まで施すという驚きの工程となっている。セットアップというより、国内でイチから楽器を組み立てるのと同じ手のかけ方である。

また、要所によってはPLEKも導入され、高い精度でまさに“チューンナップ”が行なわれており、このシリーズが人の手を基本としながらも要所ではデータを活用しているのが購入する際も安心するポイントとなるのだ。“Japan Tune-up Series”は、ディバイザーの製造工場である飛鳥工場で培われたノウハウが生かされた、プレイヤーにおすすめのシリーズとなっている。

コンセプトに合わせた桜材シリーズの優雅な姿

さて、ここからが本題。イベントが行なわれるショールームに移動し、“SAKURA MODEL 10th Anniversary ギター巡礼“春の陣”〜ギターで楽しむ桜の花見〜”の様子を覗いてみた。

ディバイザーは、日本で古くから春の風物詩として愛でられている桜の木をボディ材などに採用した楽器シリーズを2014年にスタート。その音色と木肌の色合いなどで人気を呼んでおり、四季をコンセプトとしたデザインや、“桜”と名がつくさまざまな木材を使用した楽器の製作などが行なわれており、会場にて多数展示されていた。また。2024年には鶴、2025年には燕をイメージしたデザインと桜の持つ木材の魅力を組み合わせ、エレクトリック・ギターはもちろん、アコースティック・ギター、ウクレレなどをラインナップ。コンセプトに合わせたデザインとカラーの楽器が並ぶ様は実に優雅だった。

“SAKURA MODEL 10th Anniversary ギター巡礼“春の陣”〜ギターで楽しむ桜の花見〜”は3月22日(土)まで、土日のみ開催。期間中に足を運び、その魅力をギター演奏者ならではの目で観て、触れてみてほしい。

なお、予約が必要とのことなので、訪問を検討している方はぜひ下記よりお問い合わせを。

SAKURA MODEL 10th Anniversary ギター巡礼“春の陣”〜ギターで楽しむ桜の花見〜 概要

開催期間:2025年3月1日(土)〜22日(土) ※土日のみ開催
場所:ディバイザー・テクニカルセンター 2Fショールーム
住所:長野県松本市大字笹賀7095-1
予約等詳細・お問い合わせ
SAKURA MODEL 10th Anniversary Museum | Deviser |株式会社ディバイザー|長野県松本市のギターメーカー

(写真&レポート●ヤング・ギター編集部)

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