村尾信尚「女性の政界進出のために10年間はクオータ制をやってみるべき」
先進国の中で日本は女性の社会進出が圧倒的に遅れている。9月17日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が問題点を指摘した。
村尾「政治の分野の女性の割合は特にひどいですね。調べてみたんですけど、今年の時点で女性衆議院議員の割合は10.3%なんですね。アメリカは意外と低くて29%、イギリス、ドイツだと34~35%、フランスに至っては37%。10人に4人弱は女性なんですね。フランスはどうして高いのか、実は2000年にパリテ法という法律を作りました。この法律は国政選挙の時、各政党は必ず候補者を男女半々にしてくださいと義務付けているんです。この法律のもとで女性議員が増えている。男女平等参画社会の構築だとか、女性の活躍だとか口だけで言うものの、言っている本人はおじさんかおじいさん。政策を変えるには主体を変えないとダメだと思う。臨時・異例の措置かもしれませんが日本の国会、都議会、市議会など地方議会も含めて男女比率を決めるクオータ制を10年間やってみる。そうすると風景はガラッと変わると思うんです。こういうようなことをしないと日本はなかなか変わらない」
邦丸「地方議会の女性議員でちょうど子育ての真っ最中で、お子さんをベビーカーに乗せて議場に来る方がいるんです。子どもだから当然泣きますよね。そうすると男性議員、それもじいさんたちが『けしからん!』『神聖な議会の議場に赤ん坊を連れてくるとは』と言って物議を醸したことがありますが、俺はこれがいけないと思っているんですよ。いいじゃないか、じいさんたちも一緒に子育てをやればいいと思うんです」