豪華客車「夢空間」を未来へつなぎたい! 復活プロジェクト第1弾としてCFを実施(東京都清瀬市)
東京都清瀬市が「夢空間復活プロジェクト」を進めています。その第1弾として、2024年8月からクラウドファンディングが始まりました。
豪華客車「夢空間」とは
豪華客車「夢空間」は、近未来の新たな寝台特急のあり方を目指して1989年3月に登場した24系客車です。1号車の食堂車「ダイニングカー」、2号車のラウンジカー「クリスタルラウンジ・スプレモ」、3号車の寝台車「デラックススリーパー」の3両1組で構成され、それぞれ緑、赤、青を基調とした鮮やかな外観をしています。
営業運転時には予約が困難なほどの人気を誇りましたが、2008年に老朽化を理由に営業運転を終了、廃車となりました。その後、1号車と2号車は埼玉県三郷市の「ららぽーと新三郷」敷地内に、3号車は木場のレストラン「アタゴール」に設置されています。
「夢空間復活プロジェクト」とは
そんな夢空間の1号車と2号車を修復・保存・活用するために立ち上げられたのが「夢空間復活プロジェクト」です。
清瀬市立中央公園に南部地域複合施設を建設するにあたり、多くの方が訪れ、多世代が楽しむことができるように、夢空間の1号車の「ダイニングカー(オシ25 901)」と2号車の「ラウンジカー(オハフ25 901)」をららぽーと新三郷から譲り受けて設置することになりました。
しかし、夢空間は製造されてからすでに35年以上経過しています。一刻も早い修復作業が必要な状態であり、様々な費用がかかること、保存・活用するには多くの方の協力が必要になることから、「夢空間復活プロジェクト」が立ち上げられました。
第1弾となるクラウドファンディングは、ららぽーと新三郷からの搬出・清瀬市立中央公園への搬入にかかる費用の資金調達が目的です。期間は2024年8月5日(月)~10月31日(木)で、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で受け付けています。
第1弾の返礼品として、完全受注生産である「夢空間」のヘッドマークレプリカ(シリアルナンバー入り)を含め、「夢空間」オリジナル乗車券レプリカやオリジナルグッズといったものが用意されています。
また、時期は未定ですが、プロジェクトの第2弾として外装の修復作業、内装の修復作業が、第3弾として空調・電装系の修理、失われたパーツ・調度品の制作作業が予定されています。
(写真:清瀬市)