佐多岬沖の泳がせ釣りで163cm39kg【モンスターカンパチ】堂々浮上（海晴丸）
本土最南端の佐多岬沖では3月に入ると黒潮の影響からか大型カンパチの実績が高く、クエ（アラ）と大型カンパチを狙った「大物泳がせ釣り」のファンが多くなる。3月18日、関東から大物狙いで遠征に駆けつけた土井さん一行は姶良市重富漁港の海晴丸に乗り込み、船は2時間かけて佐多岬沖まで走った。
海晴丸で大物泳がせ釣り
初日は午後2時からのスタートで夕マヅメを狙った短時間釣行で早速仕掛けを投入した。エサは活サバが用意される日もあるが、当日は30cmほどの活アジで目通しまたは背掛けでセットして泳がせる。佐多岬沖エリアは起伏のある岩礁帯が広く続き、潮流も3ノットあるため気を付けないとすぐに根掛かりをしてしまう難所。
船長から「海底から3m上をキープしてください」とアナウンスがあり、底ダチをこまめに取ってコントロールしていると早速、ミヨシとトモの乗船者2人が同時にヒットさせた。上がってきたのは4kg超えのカンパチで、背ビレと尾ビレが大きくオレンジっぽい魚体が美しい。
163cm39kgのモンスターカンパチ登場
それから数投連発したが4時ごろ、今までとはまったく違う大物の引きをとらえた。大物と確信した船長は、ほかの仕掛けを回収させ魚の引きに合わせて船をコントロールしていく。
大型電動リールはフルドラグだったが、巻かれたラインは出たり入ったりとなかなか上がってこない。15分間なんとか持ちこたえて上がってきたのは大型カンパチ！2人がかりで船上に上げ測ってみると163cmのモンスター級に歓声が上がった。船上測定では39kgあり離島級のカンパチを釣り上げ初日は終了した。
翌日は15kgのアラも登場
翌日は早朝から佐多岬に向かい、1投目で4人同時ヒット。4～5kg級のカンパチやワラサがコンスタントに釣れる。
途中どうしようもできない大物がヒットしてきたが、根に持っていかれラインブレイクが多発。それでも納竿前に、ビギナーの乗船者に15kgのアラが釣れ、二日間の釣行は幕を閉じた。
水温が上がりだす4月以降はアラと大型カンパチが面白い佐多岬沖。ロマンある錦江湾の大物釣りはこれからが本番だ。
＜週刊つりニュース西部版APC・中田清治／TSURINEWS編＞
この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年4月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。