既存店客数が9割減でパレモHDの通期決算は黒字予想から一転、最終赤字へ
衣料品・雑貨専門店を展開するパレモ・ホールディングス(以下、パレモHD)は3月18日、2025年2月期の通期連結業績予想の修正を発表した。売上高は150億4000万円(前回発表は153億7000万円、前年比5.7%減)、営業利益は2億1400万円(同3億6500万円、同40.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は4700万円の赤字(同1億7500万円、前年は4億1100万円)に修正し、黒字予想から一転、赤字の見込みとなった。
パレモHDは昨年9月18日に業績予想を下方修正しているが、業績が回復しないことから再度、下方修正することになった。既存店客数は前年比で91.9%と大幅な落ち込みとなり、新規出店も計画通りに進んでおらず、利益面においても不採算店舗を第4四半期に減損計上することから減収減益、最終利益も赤字予想に下方修正した。
パレモHDは、「ギャルフィット(GAL FIT)」や「スズタン(SUZUTAN)」などの婦衣料ブランドのほか、300円均一の「イルーシーサンマルマル(illusie 300)」など、2月20日時点で277店舗を展開している。2021年には、地雷系ファッションブランド「ノエミー(NOEMIE)」をローンチするなど、Z世代に向けたブランドも積極的に展開している。