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読売ジャイアンツ2024年期待の若手&キャンプ注目選手 井上温大と松井颯にブレイクの予感

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巨人の井上温大と松井颯,ⒸSPAIA

V奪回へ投手陣の整備急務の巨人

2年連続4位に終わり、阿部慎之助新監督の下で巻き返しを期す巨人。オフはソフトバンクから高橋礼と泉圭輔、オリックスから近藤大亮をトレードで獲得し、現役ドラフトで阪神の馬場皐輔を指名するなど投手陣の補強に積極的な姿勢を示した。

昨季はリーグ5位のチーム防御率3.39だった投手陣の整備は急務。4年ぶりの優勝に向け、避けては通れない喫緊の課題だろう。

補強もさることながら生え抜きの若手の台頭も期待される。昨季は身長190センチの大型左腕・横川凱が4勝を挙げ、桐蔭横浜大から2021年育成6位で入団した菊地大稀は50試合登板、ドラフト5位ルーキーの船迫大雅も36試合登板で3勝1敗8ホールドの成績を残した。

次なるブレイク候補は誰だろうか。今春キャンプで注目すべき若手を紹介する。

二軍で無傷の7勝を挙げた井上温大

井上温大は前橋商高から2019年ドラフト4位で入団した左腕。伸びのあるストレートを武器に2022年にプロ初勝利を挙げたものの、2023年はわずか4試合登板で0勝1敗、防御率10.95に終わった。

しかし、イースタン・リーグでは11試合登板で7勝0敗(2完投、1完封)、防御率0.75の好成績。72.1イニングで84三振を奪っており、奪三振率10.45をマークしている。

ゆったりしたフォームから繰り出すストレートは切れ味抜群の上、コントロールも良い。春季キャンプは二軍スタートとなったが、下半身を強化して経験を積めば、大化けしても驚けない素質の持ち主だ。

プロ初登板初先発初勝利をマークした松井颯

もう一人は松井颯。花咲徳栄高から明星大を経て2022年育成1位で入団した右腕だ。

ルーキーイヤーの昨季5月15日に支配下登録されると、5月21日の中日戦で5回無失点と好投し、プロ初登板初先発初勝利。一度は登録抹消されたが、9月に一軍再昇格して計8試合に登板し、1勝1敗2ホールド、防御率3.26の成績を残した。

また、イースタン・リーグでは16試合で8勝(2敗)をマークして最多勝。多くの実戦経験を積み、一定の手応えや自信もつかんだだろう。

力感のあるストレートは最速154キロ。細かい制球よりも球威で押しながら、スライダーとシンカーも交えて抑える実戦派だ。

松井も井上と同様、今春キャンプは二軍スタートとなったが、焦る必要はない。昨季、10勝を挙げて優勝に貢献し、新人王とMVPに輝いた阪神・村上頌樹は、それまで一軍での実績は皆無に近かったが、二軍で経験を積んで着実に力をつけたからこそのブレイクだった。

井上と松井は2024年の新生・阿部巨人を象徴するスター候補となるか。まずはキャンプからオープン戦にかけて、その活躍ぶりに注目したい。

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記事:SPAIA編集部

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