家族ディナーや友人との飲み会に!『100本のスプーン TACHIKAWA』でデザート級カクテルと魚介の旨味あふれるフリットを
『100本のスプーン TACHIKAWA』は、立川の「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」にあるファミリーレストラン。昼間は親子連れでにぎわう空間が、夜になると大人同士でゆっくりお酒を楽しめる空間に変わっていく。アルコールメニューも豊富で、大人のメロンクリームソーダなど華やかな自家製カクテルが人気。家族でのディナーや、友だちとの集まりなど、みんなで集まるレストランや居酒屋探しの選択肢にいかがだろう。
夜はリラックスムード全開の空間に
『100本のスプーン』は、都内を中心に5店舗を展開するファミリーレストラン。「コドモがオトナに憧れて、オトナがコドモゴコロを思い出す。」というコンセプトのもと、大人の料理と同じ味・見た目をした子供向けのハーフサイズメニュー(大人も注文可)や、大人用のお子様ランチを提供するなど、大人と子供のどちらもワクワクできる仕掛けにあふれている。
昼間はいつも親子連れでにぎわう『100本のスプーン』だが、日が落ちてくるとお酒を片手に大人同士でゆったり過ごす人の姿が増える。今回は、夜ならではの楽しみ方を知るため立川の複合施設、GREEN SPRINGSの2階にある『100本のスプーン TACHIKAWA』を訪れてみた。
広々とした空間には、リラックスして食事を楽しめるようテーブルやソファがゆったりと配置されている。昼間は外からの光がたっぷり注ぐ明るい店内だが、夜には落ち着きのある大人の雰囲気に一変。特に冬はサンサンロードのイルミネーションが大きな窓越しにきらめき、店内の空気がぐっと華やかになる。
店舗ごとに内装のテーマが異なるのも『100 本のスプーン』の見どころだ。立川店を象徴するのは、靴を脱いでのびのびと過ごせる小上がりのテーブル席。ランチタイムは赤ちゃんを連れたママから大人気なのだそう。
「実はそれぞれの店舗の内装に、地域ごとの歴史や特色が刻まれているんですよ」と教えてくれたのは、店長の松土朱里さん。
立川ではGREEN SPRINGSの開業前、周辺地域の再開発にあたりヤギが除草作業を行っていたことから、小上がりの絨毯(じゅうたん)にヤギの足跡がさりげなくあしらわれている。ほかにも店内のそこかしこにヤギのモチーフが散りばめられているので、探してみるのも面白いだろう。各店舗でその街ならではの雰囲気を感じることができるため、来店した際はぜひ食事をしながら注目してほしい。
松土さんは、日々お客さんと接するなかで親しみやすさと適度な距離感を大切にしているという。
「スタッフのみんなには、友だちのご家族が来店したときにどう対応するかをイメージしてもらっています。例えばお子さんが泣いているときなど、こちらがどこまで踏み込んでいいか迷ってしまう場面でも、友だちのお母さんがお子さんを連れてきたと思うとお声がけしやすいし、絵本や指人形を渡すなどちょっとだけ踏み込んだ接客ができるのかなと思っています。お客さまが困っているときにそっと寄り添える存在になりたいです」
主役級の存在感!テーブルが華やぐ自家製カクテル
親子連れに優しい同店だが、大人にうれしいアルコールメニューも充実している。自家製カクテルをはじめ、ビールやワイン、ハイボールなど定番は外さない。
「いつもお子さんと一緒にランチに来ているお母さんたちが、育児から離れてお酒を飲みながらママ会を楽しむ姿はよく見られます。親子3世代で来店してお酒をゆっくり飲まれる方もいますよ」と松土さん。
さらに、カクテルと同じ見た目のノンアルコールメニューが用意されているため「大人と同じものを飲んでみたい」という子供の願いも叶えてくれる。子供用のソフトドリンクはプラスチックのコップではなく、ミニサイズのグラスで提供することにより、ますます大人の気分を味わえて子供たちは喜ぶそうだ。大人同士はもちろんのこと、親子が同じ目線でお酒の時間を楽しめるのも同店ならではの魅力だろう。
豊富なアルコールメニューの中でもチェックしておきたいのが、全7種類のオリジナルカクテル。フルーツを丸ごと漬け込んだり、オーガニックのハーブを贅沢に使ったりと、こだわりが詰まったカクテルはどれも華やかだ。
なかでも特に目を引くのが、大人のメロンクリームソーダ。まるでデザートのような見た目だが、アルコールがしっかり入った正真正銘のお酒。鮮やかなメロンカクテルの上に、バニラアイスとメロンシャーベットが大胆に盛られた豪華なビジュアルは子供心を思い出させてくれる。
さっぱりとした口当たりだが、2種類のアイスが溶けてくると濃厚な味わいに変化。アイスだけで食べてみたり、アイスを少しずつカクテルに混ぜて食べたりと一杯でいろんな楽しみ方ができる。
料理と合わせやすい一杯なら、自家製レモンビールがイチオシ。自家製のレモンシロップとビールを掛け合わせることで、爽やかなレモンの風味にビールの苦みが加わり“大人のレモンスカッシュ”のような味わいになる。ビール特有の苦みをレモンがやわらげてくれるため、普段ビールを飲まない人にも好評だ。
ちなみに、店内のドリンクはアルコールを含めて全種類のテイクアウトが可能。天気が良い日にはGREEN SPRINGSの敷地内でゆったり外飲みなんていかがだろう。
魚介のフリットは自分流のタルタルソースで!
種類豊富なアルコールメニューに対して、お酒と好相性のフードメニューもたくさんある。そのひとつである魚介のフリットと食べるタルタルソースは、前菜ながらファンが多い隠れた名品だ。
カラッと揚げられたイカ、エビ、サーモンの魚介とポテトのフリットは、香ばしいサクサクの生地と魚介の旨味がマッチし、一度手を伸ばしたらつい止まらなくなる。16時以降のディナータイムから提供されるため、夜にしか味わえないという特別感も良い。
ユニークなポイントは、タルタルソースを自分で仕上げられること。マヨネーズに玉子、トマト、オニオンを好きな量だけ混ぜ合わせることで、自分好みにタルタルソースをカスタマイズできる。お手伝いしたい盛りの子供と一緒に作ればきっと盛り上がるはず。みんなでシェアしながら楽しく食べられる、エンターテインメント性の高い一皿だ。
通常メニューのほか、季節ごとに登場する期間限定メニューにも力を入れている。取材時に提供していた限定メニューは、合鴨のスーヴィッドと焦がし葱のソース。濃厚な長ネギのソースにパスタがしっかりと絡む、冬に食べたいクリーム系パスタだ。
パスタとソースの相性はさることながら、甘く香り高い九条ネギと香ばしく炙った合鴨の旨味・香りのバランスもばっちり。さらに、仕上げでひと垂らしした葱油やライムのアクセントが加わることでより味わい深い一皿になっている。
子供から大人までみんなが一緒に楽しめる工夫が詰まった『100 本のスプーン TACHIKAWA』は、親子でのディナーにも、大人同士の集まりにもぴったりの場所だ。
100本のスプーン TACHIKAWA
住所:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS 2F/営業時間:11:00~19:30LO(金は~20:00LO、土・日・祝は10:30~20:00LO)/定休日:無/アクセス:JR立川駅から徒歩8分
取材・文・撮影=稲垣恵美
稲垣恵美
ライター
北海道出身のお散歩・お出かけ好きライター。晴れた日はどこかに出かけたくてソワソワしだす。フリーペーパーの出版社勤務後、現在はフリーランスで活動中。