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都筑の文化の拠点に 都筑クラブ名誉会長 山田美千子さん

タウンニュース

都筑の文化の拠点に

昨年の区制30周年で「区制功労賞」を贈られた山田美千子さん。都筑区誕生の前から地域文化の発展に大きく貢献してきた功績が認められての受賞だった。

ボッシュホールについては、ホールが建つ前に暫定的に設置されていた「都筑の文化夢スタジオ」の設置、運営にも関わっており、期待は人一倍。開館整備が決まった段階で、区が住民から募集した意見にもアイデアを出した。「建設前に区が住民から丁寧に意見を聞いてくれたおかげで舞台と同じ広さのリハーサル室や300人規模のホールなどの意見が反映されており、凄く期待している」と胸を膨らませる。

きっかけはPTA

山田さんの活動は、港北ニュータウン(以下、港北NT)の歴史と共にある。

山田さんは港北NTへの入居が始まった1983年に荏田南地区に転居。当時は小、中学校とマンションがあるだけの「何もない場所」だった。小学校の初代PTA会長を務めた山田さんは「子どもたちのために何かできないか」と役員や「ママ友」らと夏まつりや体育館を使ったイベントを企画。86年には住宅都市整備公団の職員から紹介され、劇団「風の子」の上演を成功させた。

「丘の手」横浜

PTA活動を通じて地域の人々との輪を広げた山田さん。自らもハードロックバンドのメンバーとして舞台にも立ちつつ、文化活動を積極的に推進。地域情報誌「フラミンゴ」の発行やボランティアグループ「港北NTイベント倶楽部」(現都筑クラブ)をはじめとする数多くの団体の発足など、活動を通じて地域を盛り上げ、地域に根ざした「丘の手」文化の醸成に情熱を注いできた。

笑顔の手段

いよいよ目前に迫った新ホールの開館。「都筑クラブ」で掲げてきた「笑顔がいっぱいの街づくり」の手段の一つが文化と語る。「悲しいことがあっても、笑顔になれるのが地域の文化の力だと思う。都筑区にとって、ボッシュホールがその拠点となり、さまざまな団体が利用し、活発な活動を展開してくれれば」と期待を寄せた。

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