『鬼滅の刃』鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の情報まとめ! 基本プロフィールに加え、血鬼術・強さ、人柄や性格、鬼を増やす目的、過去、演じている声優の情報などを一挙に解説します。
吾峠呼世晴先生による漫画『鬼滅の刃』。家族を鬼に殺され、唯一生き残った妹は鬼にされてしまった主人公・竈門炭治郎が、鬼を討伐する部隊・鬼殺隊に入隊し、鬼たちの祖である鬼舞辻無惨を倒すため奮闘する物語です。
本稿では全ての鬼の祖であり、炭治郎や鬼殺隊にとっての宿敵・鬼舞辻無惨の情報をまとめてお届け! 基本プロフィールに加えて血鬼術・強さ、人柄や性格、鬼を増やす目的、過去、演じている声優の情報などを詳しく解説していきます。
※本稿は原作に沿って作成しており、ネタバレ要素が含まれますのでご注意ください。
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)
誕生日:不明
年齢:不明
身長:179cm
体重:75kg
出身地:不明
趣味:輸入される物品、外国の言葉、新しい機械などを学ぶ
全ての鬼の祖
全ての鬼の祖であり、鬼たちのトップに君臨する無惨。傷口から微量の血を垂らすだけで人間を鬼化することができ、その能力を持つのは無惨ただ一人。珠世が鬼にした愈史郎を除き、禰豆子を含む全ての鬼は無惨の血を与えられ鬼になっています。
鬼たちは人を喰えば喰うほど強くなりますが、よりたくさん無惨の血を与えられることでも強い力を得ることができます。しかし、一度に大量の血を与えられると身体の変貌速度に耐えられず、細胞が壊れて死に至ることも。
この血には無惨の持つ過去の記憶を断片的に鬼に見せる効果もあり、鬼たちはふとした瞬間に無惨の記憶を垣間見ています。
また、無惨は鬼化させるだけでなく、血を分け与えた者(つまり鬼)の思考を読み取ることも可能。姿の見える距離であれば全ての思考を読み取ることができ、距離が離れるほど鮮明には読み取ることはできなくなるものの位置は完全に把握しています。
さらに、鬼には「鬼舞辻無惨」の名を口にするだけで情報漏洩と見なされ死ぬ呪いがかけられており、「鬼舞辻」とたった一言発するだけで自動的に呪いが発動。体内に残留する無惨の細胞によって身体を破壊されてしまいます。
鬼は鬼殺隊の日輪刀で頸を切るか、日光に当たることでしか殺すことができず、鬼同士であっても殺し合うことはできませんが、唯一無惨だけが鬼を殺すことができるのです。
血鬼術・強さ
長年鬼として生きる無惨は人の力を遥かに超えたフィジカルを持っており、鬼殺隊の精鋭たちを一度に相手取っても優勢を保つ強さを誇ります。
身体の変化も自由自在で、両腕に無数の牙(あるいは刃物)が付いたような形に変形させたうえ目にも止まらぬ速さで動かすこと、伸縮させることが可能。さらに、先端に鋭いナイフのようなものが付いた9本の管を背中から出して攻撃することもできます。両腕と合わせて11本の武器を超高速で振るうため、たとえ柱であっても攻撃を加えられる間合いに入ることさえ容易ではありません。
さらに、攻撃には無惨自身の血が混ぜられており、即死しなくとも人体にとっては猛毒と同様の効果をもたらし、短時間で死に至らしめます。
作中に登場する無惨の攻撃の中で唯一名称が明らかになっているのは血鬼術・黒血枳棘(こっけつききょく)。放出した自身の血を有刺鉄線状にして攻撃する技です。
また、無惨は頸の弱点を克服しており、他の鬼たちのように頸を斬っても死にません。そもそも再生速度も他の鬼たちとは比べ物にならない速さであり、斬られた瞬間から再生してしまうため、頸を斬ること自体が不可能。
無惨が克服できていない唯一の弱点は陽の光のみ。これだけ強大な力をもってしても、太陽には敵わず、陽の下を歩くことはできないのです。
自己中心的で冷酷かつ残虐な男
その人柄はとても自己中心的。少しでも気に障ることがあれば人でも鬼でも迷うことなく殺害してしまう冷酷で残虐な人物です。殺した相手のことは塵ほども気に留めておらず、当然罪の意識など微塵もありません。
鬼たちは絶対的な強さを持つ無惨を慕う者が多いものの、無惨はたとえ上弦の鬼であっても自分の駒のひとつとしてしか見ておらず、誰ひとりとして信頼していないどころか簡単に切り捨ててしまいます。
その一方で下弦の壱・魘夢をはじめ、気に入った鬼には自身の血を豊富に分け与えるなど優遇することも多く、まさに独裁者。
自身を「限りなく完璧に近い生物」と自負しているが、実は誰よりも臆病であり、誰よりも死を恐れています。自分以外誰も信頼できないことも小心さの裏返しと言えるでしょう。
非常に短気で気難しい性格の無惨ですが、いつでも暴君のように振る舞うわけではありません。人間社会に紛れて生活している最中に炭治郎と邂逅した際には強い嫌悪感を抱きながらも冷静に対応する姿を見せています。
無惨の人柄がよくわかる「パワハラ会議」
原作第51~52話にかけて描かれた十二鬼月・下弦の鬼たちだけを集めた無惨による集会。下弦の伍・累が炭治郎によって討たれ、下弦の鬼たちのあまりの弱さに腹を立てた無惨が、下弦の鬼たちを粛清したシーンです。
無惨は自分の発言を肯定されても否定されても激怒し、魘夢を除く4体の鬼たちを次々に処刑。あまりに理不尽で横暴な振る舞いは、ファンの間では「パワハラ会議」と呼ばれるほど。そもそも累が討伐されたことは他の鬼たちには関係のない事であり、もはや八つ当たりとも言える所業です。
弱すぎるという理由から怒りのままに下弦の鬼を消し去った無惨でしたが、仮にも下弦として名を連ねているため、相応の強さを持っていたはずの鬼たち。彼らを殺さずにいれば無限城での最終決戦の結果は変わっていたかもしれません。
人間社会に溶け込んで生活を送る
無惨は人間に成りすまし、市井に潜んでいます。作中に登場した無惨の仮初の姿をご紹介していきます。
妻子を持つ紳士:月彦(つきひこ)
炭治郎が浅草で初めて無惨と邂逅した際、彼は洋装にハットを被ったモダンな成人男性を装っていました。さらに、妻・麗(れい)と娘(名前は不明)を連れており、家庭も持っている様子。
遊郭にいる堕姫の前に姿を現した際や上弦の鬼たちを集めた際、さらに産屋敷邸を襲撃した際にも月彦の姿をしており、平時は月彦の姿で過ごしていたことがうかがえます。
利発な少年:俊國(としくに)
10歳前後の見た目の少年・俊國も無惨が擬態した姿です。子どものいない裕福な夫妻の養子となっており、夫妻は俊國を我が子同然に可愛がっています。養父は製薬会社を営んでおり、無惨は太陽を克服する薬を作らせる目的でこの家に入り込んでいるようです。
芸妓の女性
下弦の鬼たちを集めた集会に姿を現した際の無惨は、芸妓の女性の姿をしていました。下弦の肆・零余子が「お姿も気配も異なっていらした」と言っており、無惨は見た目だけでなく気配さえも変えられるようです。
目的は「自身が末永く生き延びること」
無惨の目的は「自身が末永く生き延びること」という非常に単純なもの。そのために必要なのは太陽の克服です。
無惨は太陽の克服に有効だと思われる“青い彼岸花”を配下に見つけさせるか、太陽を克服できる体質の者を生み出しその鬼の力を取り込むかのいずれかの方法で弱点の克服を目指しており、そのために千年以上鬼を増やし活動を続けています。
過去
元々は平安時代に生まれた普通の人間だった無惨。生まれつき非常に身体が弱く、二十歳までに死ぬと言われていました。
彼についていた医者はとても優秀で善良な医者だったようで少しでも生き長らえさせようと苦心していたのですが、病状は悪化。そのことに腹を立てた無惨は医者を殺害してしまいます。
ところが、医者を殺してまもなく彼が作っていた薬が効いていたことが発覚。病弱だった無惨は強靭な肉体を手に入れる代わりに、日光に当たれず人の血肉を欲する身体に。こうして人食い鬼が誕生したのです。
昼間の行動が制限されることが気に食わない無惨は、医者の作った薬“青い彼岸花”を調べ、実際に青色の彼岸花が使われていることを知ります。しかし、肝心のその彼岸花は日本中どこを探しても見つからず、殺した医者の他、その花のことを知る人はいません。結果、無惨は鬼たちを使って千年以上探し続けることとなりました。
声優は関俊彦さん
鬼舞辻無惨を演じているのは関俊彦さんです。6月11日生まれ、栃木県出身。『忍たま乱太郎』の土井先生〈土井半助〉役をはじめ、『NARUTO -ナルト-』のうみのイルカ役など、数々の人気作品に出演しています。