自宅にあるものを使った 今すぐできる掃除術
日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。
新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
お話を伺うのは、この番組の月1レギュラーで、1500種類以上の掃除用具を使った、家事・掃除アドバイザーの藤原千秋さん!
まずは、藤原さんには恒例の、この時期にやってほしいお掃除!
2月におすすめのお掃除は…
冷蔵庫の野菜室の掃除 そして、冬物衣類の処分!
・野菜室の掃除
野菜室は、野菜の葉っぱの欠片や、野菜についていた土なんかが落ちがちな場所なので、冷蔵庫のなかでも、かなり汚れがたまりやすいところです。また野菜室は、冷蔵室よりもよりやや高めに温度が設定されているため、汚れを放置していると、細菌類の温床になってしまうことがあります。掃除の方法としては、野菜室がトレイごと取り外しできる場合、お風呂場にもっていき、シャワーで大まかに汚れを流したあと、食器用洗剤とスポンジで汚れを落とすのがベスト。汚れがそこまでひどくない場合は、消毒用エタノールを使った拭き取り掃除でもOK!ただ、洗えるなら洗っておいたほうが衛生的です。食材を外に出しておいても傷みにくい、この時期にお掃除しておくことをオススメします!
そしてこのお掃除にプラスしてやってほしいのが、「冬物衣類の処分」
・冬物衣類の処分
この2月の厳しい寒さのなかでも「今年1回も使わなかったなぁ」という衣類があれば、それはもう“着ない冬物衣類”と考えていいと思います。気温が上がってくると、特に夏になってしまうと、暑さで冬物衣類に触るも嫌になって、処分するのも億劫になります。この時期、すぐに処分しなくても大丈夫なので、「もう着なそうだな」という衣類には、“ハンガーにガムテープを張る”といったように、分かりやすい目印をつけておくと、あとで処分をするときに迷わないで済むと思います。
自宅にあるものを使った 今すぐできる掃除術
「掃除をしなきゃ…」と思ってはいるけど、なかなか行動に移せない1つの要因に、“掃除用品を揃えるのが面倒!”というのがあると思います。「時間が空いた!よし、掃除できる!」というときに限って、掃除用品が家になくて、 「わざわざ買いに行くのもなぁ…」と億劫になり、そのまま諦めるというパターンを、みなさんも経験したことがあるんじゃないでしょうか?
ということで今回は、いま自宅で生活は踊るを聴いている方にはすぐ試してみてほしい、職場や外出先で聴いているという方にも、家に帰ったらすぐにやってみてほしい、“皆さんのご自宅にあるものを使った、今すぐできるお掃除術”!
「食品用ラップは丸めて使え!スポンジの要領で、汚れをこすり落とそう!」
食べ物の加熱・保存に便利な食品用ラップですが、実は、掃除にも活用することができるんです!1度使って、そのままゴミ箱に行くはずだったラップを、ぐしゃっと手のひらで丸めるだけで準備完了です!これで、ラップが、気兼ねなく使えるスポンジのような状態になります。例えば、食器用洗剤をつけて、そのまま食器を洗うスポンジ代わりに使ってもいいですし、食器洗いが終わったあとは、そのままシンクの汚れを洗い落とすのにも使えます!
また、キッチン回りだとコンロの汚れを落とすのにもオススメです。自宅にクレンザーがあるという方は、丸めたラップと組み合わせて使っていただくと、スポンジよりも効果的にコンロの焦げ付き汚れなんかを落としてくれると思います。というのも、スポンジだと、クレンザーのなかに含まれる研磨剤の成分がスポンジ内部に入り込んでしまい、汚れにリーチしないことがあるんです。ところがラップだと、ダイレクトに研磨剤の成分が汚れと接してくれるので、軽い力で擦るだけで、みるみる汚れが落ちてくれます。魚焼きグリルの網や、トースターの中の汚れが焦げ付いている部分にも活用できます。逆に、水栓金具や、お風呂場の鏡などを、ラップとクレンザーを使ってゴシゴシ磨くと、傷になってしまうことがあるので、そこは注意していただきたいです。
「ボロボロのクリアファイルも有効活用!狭いところのホコリを一網打尽!」
クリアファイルって、気づいたら家に溜まりがちじゃないですか?そんなクリアファイルも、「どうせコレは使わないな~」というものは、お掃除に活用してしまいましょう!
まずは、クリアファイルを揉んでボコボコの波打ったような状態にしてください。よく小学生のカバンのなかで、しわくちゃなっているクリアファイルを思い浮かべていただけると、イメージしやすいかと思います。
この状態のクリアファイルが、ホコリをさらうのにちょうどいいんです!なので、「シワだらけのクリアファイルが家にあって、捨てようか迷ってた」という方は、そのまま掃除に活用していただけます。このクリアファイルを、冷蔵庫の下のすき間部分や、家具の下にスーッと入れて、チリトリの要領で、ファイルの中にホコリを集めるように動かすと、驚くほど、ホコリをゴッソリかき出してくれるんです!
さらに、クリアファイルは油と相性が良いので、冷蔵庫の下なんかの油汚れもついでにかき出してくれます。
原理としては「プラスチック製の食品保存容器にカレーを入れたら、カレーの黄ばみがなかなか取れなくなる」あの現象と同じです。軽くすすいだくらいでは洗い流せないくらい、プラスチックと油汚れはくっつきやすい性質があります。クリアファイルで油汚れが取れるのもこういった理由なんです。
「泡を作って流すだけ!捨てる前のペットボトルも活用しよう!」
実はスーさんも実践中!
350mlでも、500mlのペットボトルでも大丈夫です。ペットボトルに水を少量入れて、そこに食器用洗剤を1~2適ほど入れ、シェイクしてペットボトルの中に大量の泡を作ります。あとは、トイレのタンク上の「手洗いボウル」のような、気づいたらホコリが溜まりがちな場所に泡を撒くだけ。
すると、時間が経つにつれて、ホコリが徐々に無くなっていきます。これは、放置した洗剤の泡が、「置くだけ洗浄剤」のような役割を果たしてくれているからなんです。
この掃除は、“いますぐキレイになる!”というよりは、いますぐ実践できるので、ぜひとも習慣化していただきたいお掃除です。ペットボトルの中に、多少だったら元の飲料の成分が入っていても問題ないので、ペットボトルを捨てるとき、水ですすぐついでにぜひ試してみてください。
「使ってないハンドクリームは、油汚れに効果てきめん!」
乾燥している時期、ハンドクリーム・ボディクリームが必需品!という方も多いと思うんですが、1回使ったけど「なんか違うな」と思ってそのままにしてるハンドクリームや、古くなってもう使ってないハンドクリーム、ご自宅にないですか?
使ってないハンドクリーム・ボディクリームを再活用していただきたいお掃除、それはズバリ!「油汚れ」へのお掃除です。
とくにコンロや換気扇など、キッチン回りの油汚れの掃除に活用していただくのが良いと思います。掃除の方法としては、ティッシュにハンドクリーム・ボディクリームをつけて、そのまま油汚れが気になる部分をこするだけ。ハンドクリームもいわば油の一種なので、油汚れを浮かしてくれるんですね。
ひと通り油汚れを浮かすことができたら、あとは濡れた布なんかを使って汚れを拭きとってあげると、スルンと落ちてくれます。
そしてこのハンドクリームを使ったお掃除、さきほど紹介した「丸めたラップ」と組み合わせる方法もオススメです!ティッシュの代わりに丸めたラップを使うことで、スポンジのようにゴシゴシと油汚れを浮かすことができます。ちなみにハンドクリームなので、洗剤のように泡立つことはありません。
(TBSラジオ『ジェーン・スー生活は踊る』より抜粋)