青葉区 「何事も挑戦する気持ちが大事」 オフィス・バルーン 酒井沃子(ようこ)さん
青葉区新石川在住の酒井沃子さん(80)は、高齢者が声楽や器楽の練習の成果を発表する演奏会「65歳からのアートライフ」を年2回、青葉区のフィリアホールで行っている。同演奏会を始めて21年目。全国から募った1800人以上が舞台に立ってきた。「舞台に上がると、皆さんすごく楽しそうに発表してくれる」と話す。
「65歳からのアートライフ」は、高齢者が舞台に立つ機会を作り、今後も音楽に挑戦してほしいと企画したもの。「これからもまだまだ、続けていきたい」と意気込む。
40数年前「老若男女が音楽を楽しめるように」と「オフィス・バルーン」を開設。今も定期的にレッスンを開催し、集まった人たちの憩いの場として機能している。「お茶したり、お話ししたり、皆で楽しむの」
今年で傘寿(80歳)を迎えた酒井さん。長年指導を続ける中で「若い頃は『なんでできないの!』とイライラすることもあった。でも、皆と同じような歳になって『みんなすごく頑張ってるんだな』と実感するようになった」としみじみ話す。
80歳で自分磨き
80歳になってから、周りの反応が変わってきたと感じることがしばしば。「『荷物持とうか?』とか、『運転大丈夫?』と変に気に掛けられるようになった」と苦笑い。
そんな酒井さんだが、「やりたいことはやるだけやった」と、今さまざまな「自分磨き」に挑戦しているという。休日は一人旅をしたり、ドライブしたりとハマるものを探して奔走中。
「何かを始めるのに、遅すぎるということはない。何事も挑戦する気持ちが大事」と笑顔で話してくれた。
■オフィス・バルーン(新石川1の14の16)