自公が国民民主の政策を丸呑みする? 大ピンチ石破政権の注目点は来年4月
11月1日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターでクレディ・アグリコル証券チーフエコノミストの会田卓司氏と、自民・国民民主両党について意見を交わした。
寺島アナ「自民、国民民主両党の幹事長と国会対策委員長は、きのう国会内で会談し、11月11日に予定される特別国会の召集前に、石破総理と玉木代表による党首会談を行うことで一致しました。自民党の森山幹事長は会談で、国会運営に停滞のないように協力を賜りたい、と話し連携を呼び掛けました。国民民主党の榛葉幹事長は、特別国会での総理指名選挙で国民民主党の議員が決選投票も含めて玉木氏に投票する、と伝えました。石破総理と立憲民主党の野田代表で決選投票が行われた場合、玉木氏に投票された票は無効となります。このため結果的に石破総理が選出される可能性が高くなります。会田さん、どのようにご覧になってますか?」
会田「国民民主党は、衆議院選挙前に石破内閣に対する不信任決議案が採決されれば賛成するという意向示していました。となると、石破政権が続く限りは、連立に入ることができないんだと思います。自民党は石破氏を変えるか、国民民主党の玉木代表を総理に担ぎ上げないと連立ができないことになるので、政策ごとの連携に向かってるんだと思います」
寺島「国民民主党が主張する手取り増に向けた減税措置など、政策ごとの協議については、来週から開始する方針です。政策協議については、自民党が政調会長同士の常設の会議体の設置を要請しましたが、国民民主側は難色を示しました。法案や税制など案件ごとに協議することで折り合ったといいます。協議では年収が103万円を超えると所得税がかかる103万円の壁の解消策、ガソリン税を一時的に下げるトリガー条項の凍結解除などが議題となる見通しです。会田さんはどのようなところに注目されてますか?」
会田「自民党、公明党は、国民民主党の協力なしには過半数を超えて法案を通すことができないわけですから、自公政権が国民民主党の政策を丸呑みするのかどうかというところに注目しています。来年3月までは今の政策協定が続くでしょうが、注目は3月に来年度の予算が通った後の4月以降。参院選挙までの間に、国民民主党の主張がさらに強くなって、例えば消費税減税というところに行った場合に、政策協調を続けられるかどうか、そこにほころびが出てくるのかどうか、というところに注目してます」