【小田原市】菓子パンで足柄茶PR 市、JA、山崎製パンが開発
山崎製パン(株)とJAかながわ西湘、小田原市の若手職員による「3者連携プロジェクトチーム」が、第4弾となる商品「お抹茶クグロフ(足柄茶入りクリーム)」を開発した。11月30日(日)まで販売される。
このプロジェクトチームは、市内農産物の活用やPRを目的に2022年に各者の若手職員で結成。23年5月の「梅ジャムデニッシュ」を皮切りに、第2弾の「みかんホイップクリームパン」と「みかんパン」、第3弾「梅ジャム&ミルクホイップツイストドーナツ」を開発した。
第4弾の開発メンバーは、山崎製パンの建部瑠花さん(27)とJAかながわ西湘の山室萌音さん(25)、市農政課の小野杏里紗さん(26)。今回、市内の農産物の中から着目したのは、栽培開始から100周年を迎えた足柄茶。若い世代に興味を持ってもらおうと、クッキー生地をのせた抹茶風味のスポンジケーキに、足柄茶入りクリームをトッピングした。
10月28日に市役所で開かれたお披露目会で建部さんは「約半年かけてこだわり抜いた商品。若い方に手に取ってもらいやすいように流行を取り入れた」と説明。小野さんは「多くの方に手にとっていただき、小田原を感じてほしい」、山室さんは「スポンジの甘さとお茶の苦みが絶妙なバランスに仕上がった。ぜひ足柄茶とともに楽しんでほしい」と話した。
販売は市内を中心にヤマザキ商品を取り扱う関東圏エリアの店舗。
足柄茶は関東大震災の復興作物として1925(大正14)年に山北町清水地区で栽培がはじまった。現在は小田原市を含む丹沢・箱根山麓一帯で栽培されている。