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「わら蛇」通し、地域見守る 伝統行事「注連引き百万遍」

タウンニュース

わら蛇を手にする西方寺の伊藤住職

今年は巳年。ヘビは脱皮することから「復活と再生」を連想し、不老不死や強い生命力につながる縁起の良い動物と考えられている。区内での、そんなヘビにまつわる話をひとつ――。

新羽町の中之久保という地域には「注連引き百万遍(しめびきひゃくまんべん)」という行事がある。これは約240年前に天明の大飢饉が起こり疫病が流行した際に村人たちが「わら蛇」を作って祈り、疫病退散したことから、以降、毎年わら蛇を作り、祀るようになったもの。今ではこの地域の伝統行事として市の指定無形民俗文化財に指定され、保存会により継承されている。

次世代に継承

新羽町の西方寺では毎年、保存会の人たちがわらで大蛇を作り、近隣にある新羽小学校や新羽中学校などの校門付近に飾り、子どもたちの健康や登下校の安全を祈願している。また保存会や保護者の指導のもと、同小の3年生が小さなわら蛇を一人一匹作り、地元の文化に触れる機会にしている。西方寺の住職で、保存会の会長を務める伊藤仁海さんは「わらを触ること自体、子どもたちにとって貴重な体験。伝統の行事を継続していきたい」と話す。

新羽小でのわら蛇づくり

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