五輪金メダリスト岡選手「日本一の環境」 徳洲会体操クラブが新拠点、鎌倉市笛田に11月1日オープン
今夏のパリ五輪で金メダリストを輩出した徳洲会体操クラブの新拠点「徳洲会ジムナスティクスアリーナ」が、11月1日(金)に市内笛田にオープンする。開設を前に10月20日、オープニングセレモニーと内覧会が開かれ、ファンや近隣住民ら2000人が来場。施設には練習場のほか、一般利用できるジムや体操教室を併設する。
「日本一の環境で練習できるのはありがたい。五輪連覇を目指す」。パリの個人・団体で金3、銅1のメダルを獲得した岡慎之助選手(20)は、所属クラブの新拠点に感謝と喜びを示す。
徳洲会体操クラブは、2007年から市内梶原に拠点を構えていたが、鎌倉市役所の移転計画に伴い今年9月末で稼働を終え、笛田へ移る。新たな体操複合施設は、鎌倉と藤沢を結ぶ県道沿い、手広交差点近くに竣工し、地上3階建ての総面積5300平方メートル。広さはこれまでの1・5倍ほどの選手練習場は2階に設け、ゆかフロアを2面確保するなど男子体操の専用アリーナとしては国内最大級となる。最新の体操器具も、それぞれ2つ以上備わる。
サポート面では理学療法士常駐のコンディショニングルーム、室内陸上トラック、管理栄養士が食事を提供する食堂、浴室、サウナが揃う。
一般利用のジムも
また、2階の練習場隣には子どもたちが通える体操教室を併設。3階には徳洲会グループの湘南鎌倉総合病院と連携した会員制メディカルフィットネスジムを新設し、一般利用できる。体操教室やジムからはガラス越しに選手の練習が見える。
同クラブ主将で、五輪団体金の杉野正尭(たかあき)選手(26)は、「五輪連覇へここで成長していきたい」と意気込みを語る。米田功監督は子どもからお年寄りまでが集う場として、「ここがスポーツを『する』『見る』『応援する』場になれば」と期待を述べた。